水神である彼らが持つイメージ、氾濫や豪雨など水害へのおそれが形となったものです。それは人間から自然への、畏怖のこもったまなざしでした。
「完全」として崇められる蛇
このわが身を食らう蛇は、完全、または終わりのないものを表すシンボルです。生命力の象徴たる蛇が己を尾を食らうことで、始まりと終わりがひとつに完結することを象徴しています。
古代ギリシャの哲学者らはこの蛇の図を「ウロボロス」と名付けました。
Contents
世界の蛇神様
日本だけでなく世界各国で崇め奉られている蛇神様。ここからは、日本以外の蛇神様についてお教えします。
どこかのお店で見かけたことがあるようなものから、えっ?!知らなかった!と言いたくなるようなネタまでピックアップしてみました。
ナーガ
仏法における守護神、元はコブラが神格化された存在である蛇の神、ナーガです。雨を操ることができます。
インドから中国に伝わった際、中国にはコブラがいなかったため竜の神様であるとされました。そのまま日本に伝わり八大竜王に変化しています。
サラスバティ
日本では弁財天と呼ばれている七福神の一人、ヒンドゥー教における芸術の神、サラスバディです。その名は「水を持つもの」という意味だけあって、水や豊穣を司るともされ、見た目は美しい女性ですが正体は白蛇とされています。
なお彼女を祀る神社に恋人と訪れると、嫉妬深くカップル嫌いの弁天様によって破局させられてしまうそうです。
女媧
女媧(じょか)は中国の神話における人類創造の女神です。身体が蛇で頭部は人の姿をしていると言い伝えられています。
ペアとなる男神は伏羲(ふうぎ)と言い、彼らは泥をこねて人間を作り、楽器を作り、世界を修復したりと忙しく働いていました。日本神話の創生と似ている点が多々あるようです。
医療のシンボルとしての蛇
たまに病院で見かける右の蛇マーク。これはアスクレピオスの杖と呼ばれる医療のシンボルマークです。
ギリシャ神話に登場する名医アスクレピオスの持つ杖がモデルですが、実は左の交通・商業のシンボルであるケーリュケイオンの杖とよく間違われています。もし蛇が2匹絡みついて、羽が生えていたら、それは医療向きのマークではありません。
興味本位で雄蛇ヶ池に立ち寄るべからず
いくら訪れやすくても夜の水辺に軽々しく立ち入ってはいけません。有名な心霊スポットだけあってここにはたくさんのうつろな霊が漂っているのです。
どうしても行きたい!…と言うのであれば止める手立てはありませんが、くれぐれも気を付けてください。うっかりするとあなたが雄蛇ヶ池の新しい怪談に、仲間入りするはめになりますよ。
宜保愛子に関する記事はこちら
おせんころがしに関する記事はこちら