「チャーリーゲーム」のやり方と終わり方、種明かしも!正体と真相に迫る

「チャーリー」の正体とは、なんと「神」である「テスカトリポカ(Tezcatlipoca)」だと云われます。アステカ神話において「世界創造の神」と呼ばれる一方、キリスト教ではあまりにも力が強すぎるため「悪魔」と位置付けられてしまいます。

メキシコがスペインの植民地と化した後、「テスカトリポカ」は「カルリートス」という呼称に改められ、最終的にはスペイン語で「チャーリー」と呼ばれるようになったそうです。「テスカトリポカ」には古来より「生きた人間の心臓」が捧げられてきました。とくに男性の心臓が好きだったそうです。

「チャーリーゲーム」の種明かし!なぜ鉛筆は動くのか?

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なぜ鉛筆が動くのか…それは当然「チャーリー」が、もしくは引き寄せた霊が鉛筆を動かし、質問に答えてくれていると考えるのが、「チャーリーゲーム」を行う人の心理でしょう。しかし、オカルト的な側面ではなく、科学的に考える人も一定数存在しています。

参加者の息がかかって鉛筆が動くのが真相?

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日本でもよく言われたのが、プレイヤーの「息」により動く、という説です。実際にクロスした鉛筆に息を吹きかけると良く分かりますが、わずかな息で鉛筆は動きますよね。風でも同様のことが言えますし、同様の現象が起こります。

また、イギリスの「The Independent」紙の記者であるアンドリュー・グリフィン氏によれば、鉛筆が動くのは「重力の影響」だと言います。鉛筆をクロスさせたそのままの状態で放置すれば、自然に回転することをアンドリュー氏は伝えています。

元は「The Gallows」の映画宣伝広告だった?

「チャーリーゲーム」が突如として流行した背景には、2015(平成27)年7月1日公開の映画「The Gallows」があったと言われています。この映画では「チャーリーゲーム」を行っているわけではありません。最初の犠牲者の名前が「チャーリー」であったため、宣伝のために利用したという噂も出回りました。

イタリアの広告会社「KOOK」も、宣伝のために都市伝説である『夢に出てくる男「THIS MAN」』を利用したと言われています。「THIS MAN」について詳しく知りたい方は、次の記事も参照ください。

「チャーリー」は来なくても「別のモノ」が来るかも…

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プレイヤー側は頑張って「チャーリー」を呼びだしたつもりでも、こんなにも簡略化された降霊術ですから、「チャーリー」ではなく、別の何かが召喚されてしまう場合もあるようです。でも本当に悪魔である「チャーリー」が来てしまったらと考えると…恐ろしいことですね。

「カトリック司祭」も警告

カトリック高校に勤める司祭、スティーブン・マッカーシーは、SNSで流行っている「チャーリーゲーム」に対し、「危険だから今すぐやめなさい」、「悪魔を呼び出してただで済むと思ってはいけない」などと警告をしました。

また司祭は、「降霊はできても除霊はできないもの」だとも話します。どんな霊が降りてくるかわからないリスクを軽視し、チャレンジしてしまう若者が多かったのですね。当時の「チャーリーゲーム」ブームの凄まじさが窺えます。

なぜ「チャーリーゲーム」ブームが再燃したのか?

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一時期、類似の占いであった「こっくりさん」が流行ったのと同様の形で、「チャーリーゲーム」に対する熱は瞬く間に広まっていきました。映画の宣伝という声もありましたが、日本ではやはりテレビ番組の影響も大きかったでしょう。

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