「チャーリーゲーム」のやり方と終わり方、種明かしも!正体と真相に迫る

中高生の間で流行った遊び、「チャーリーゲーム」。テレビやYouTubeで紹介され、知っている方もいるかもしれません。しかし、遊びと言って気を抜いていると大変な事になります。この記事では、「チャーリーゲーム」のやり方を紹介し、種明かしにまで迫ります。

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「チャーリーゲーム」とは?

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「チャーリーゲーム」とは、一種の降霊術です。「チャーリー」という名前の「悪霊」を召喚して、質問を投げかける「遊び」です。こっくりさんの海外版とも言われ、2015(平成27)年に、中高生の間で流行しました。

ここから「チャーリーゲーム」についてお話していきますが、決して遊び半分でやって良いものではありません。興味を持って調べたにしても、あくまでも「自己責任」で、実行するか否かは判断下さい。

「チャーリーゲーム」のやり方

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「チャーリーゲーム」とは、そもそもどんなものなのでしょうか?中学生や高校生の間で流行ってしまったのは、「手軽にできる」儀式であるがゆえに、そこまで危機感を抱けなかったためです。これから手順をご説明します。

やり方①白紙と鉛筆2本を用意

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まず、白い紙と、鉛筆を2本、準備しましょう。用意した白紙に十字に線を引き、四つの枠を作ります。次に、「YES」と「NO」を左上、右上、左下、右下の順に、交互に書いていきましょう。書き終わったら、その線の真ん中に、鉛筆を十字に重ねて置いたら、準備完了です。

やり方②始める時は「チャーリー」が居るか確認!

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ゲームを始めるときは、参加する人全員で、「Charile,Charile,are you here?」と言います。「チャーリーさん、そこに居ますか?」という意味ですね。「Charile,Charile,are you real?」でも良いようです。ちなみに正式には4人で行う儀式だそうです。

チャーリーがそこに居れば、鉛筆は「YES」の方向を指します。まれに「NO」を指す場合もありますが、その場合も「何か」がそこに居ることには変わりありませんので、慎重にゲームを進めていきましょう。

やり方③必ず2択で答えられる簡単な質問をする!

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紙には「YES」か「NO」しか書かれていませんから、「チャーリー」に対しての質問も、「YES」か「NO」の二択で答えられるものでないといけません。二択なら基本的にどんな質問をしても良いようです。

「チャーリーゲーム」の終わり方

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「チャーリー」の召喚がうまくいった場合、怖くてすぐに止めたくなってしまう人も居れば、楽しくなってしまって、調子にのる人も出てくることでしょう。しかし、その場に居るみんなで召喚したわけですから、みんなで儀式はしっかりと終わらせなければなりません。

終わり方①終わるときは全員で唱える

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儀式を終わらせるときは、初めと同様、全員で「Charile,Charile,can we stop?」と声を合わせ、尋ねます。「チャーリー、もう止めていいですか?」と許可を取っているのです。素直に「YES」へ動いてくれた場合は「Good by.」と言って、心の中で感謝を伝えます。

終わり方②帰ってくれない時には大きな声で追い払う

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当然、帰ってくれない場合もあります。帰ってくれないときは、強い口調で「Charile,Charile,go away!」、「あっちへいけ!」と伝えます。これでゲームは強制終了の形を取ります。ゲーム後の紙は、強く十字に破いて棄てます。

中断すると憑りつかれるとの噂も

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きちんと終了の意思を表明せず、中途半端にゲームを止めてしまうと、呼び出された「チャーリー」が誰かに憑りつくと噂されています。一種の降霊術なのですから、呼び出したあとは慎重に帰してあげてください。

「こっくりさん」とよく似たゲームではありますが、質問に答えてくれるという意味では、「さとるくん」にも通じる部分がありますね。「さとるくん」とは都市伝説のひとつです。興味がある方は以下の記事をご覧ください。

チャーリーゲームは本当に危険な遊び

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「チャーリーゲーム」によって、世界的にも実害が及んだ事例はいくつも存在します。ここでは、ブラジルでの事例と、ペルーの事例、最後に日本で起きた「チャーリーゲーム」による被害をご紹介します。

ブラジルではパニック障害になる女の子が

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ブラジル、小学生が学校で「チャーリーチャレンジ」を行ったところ、一人の生徒が、自分の首を絞め始めます。やがて廊下や教室のいたるところを走り回り、暴れまわった後、運動場で嘔吐し、失神してしまいます。これにより学校が集団パニックに陥り、学校閉鎖になりました。

ペルーでは警察沙汰に

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ペルーでは、「チャーリーゲーム」をした少女たちが、手の付けられないほど錯乱した状態になり、教会へと運び込まれました。悪魔祓い以前に、少女たちを大人しくさせることは不可能だったため、警察も出動する事態になりました。警察到着後、5時間もの悪魔祓いが行われ、少女たちの中には痙攣し、気を失う子も居たそうです。

日本でも精神異常を訴える声が

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2015(平成27)年5月の末に、とある中学校で騒ぎがありました。学校で「チャーリーゲーム」をするために、複数の生徒が集まりました。「チャーリーゲーム」を行った結果、奇声をあげたり、暴れる生徒が出る事態に陥ったのです。

学校によっては校則により禁止されている

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こういった背景もあり、同校は「チャーリーゲーム」は「学業の場に相応しくない」ものであるとし、学校全体で、「校則」として禁止しました。この対応を受けて、全国の小中学校および高等学校で、禁止の風潮が広がりました。今でも禁止されている学校もあるようです。

実際に起こった「チャーリーゲーム」での怖い話

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ここからは、ツイートを参照しながら、実際に「チャーリーゲーム」を行って恐怖心を抱いた様子を窺っていきます。また、その動画を閲覧し、本当にチャーリーは来ていたのかも考えてみましょう。

「ガチで動いた」

これは、高校生とみられる投稿者が、教室で「チャーリーゲーム」を行って実際に動いてしまった瞬間を、たまたま動画に収められた、という経緯のものです。まさか本当に動くとは思わず、質問内容を考えていなくてあたふたする様子が見受けられます。

「NO」の方向に動いた…

こちらも、高校生の投稿です。「Charile,Charile,Are you here?」と何回か唱え、諦めかけていたときに、鉛筆がスッと「NO」の方向へ動きます。投稿者の「ええっ!」という驚きの声で動画は終了しています。

いずれのものも、複数人で居るにも関わらず、チャーリーの呼び出しは一人で行っています。このような誤った方法で進行してしまうのは本来いけないことで、危険です。上記に引用したツイート主たちの身には、その後何も起こっていないようなので、一安心です。

「チャーリーゲーム」の「チャーリー」の正体とは?

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今までさんざん「チャーリーゲーム」と書いてきましたが、そもそも「チャーリー」って誰なんでしょうか?呼び出す相手の素性もわからないなんて、不安すぎる…!という方のために、「チャーリー」についてお話します。

「チャーリー」は「メキシコの悪魔」?

「チャーリーゲーム」とは、メキシコの悪魔と呼ばれる「チャーリー」を召喚して、質問に答えてもらうゲームだというのが、広く一般的とされる認識だと思います。気軽に悪魔を呼び出せるなんて、すごい儀式です。

メキシコには「チャーリー」という悪魔はいない!

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実は、メキシコには「チャーリー」なんて悪魔は存在しません。民間伝承においても、「チャーリー」と呼ばれる神的な存在は確認されていません。では、「チャーリー」とは一体何者なのでしょうか?

「チャーリー」の正体:「テスカトリポカ」説

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「チャーリー」の正体とは、なんと「神」である「テスカトリポカ(Tezcatlipoca)」だと云われます。アステカ神話において「世界創造の神」と呼ばれる一方、キリスト教ではあまりにも力が強すぎるため「悪魔」と位置付けられてしまいます。

メキシコがスペインの植民地と化した後、「テスカトリポカ」は「カルリートス」という呼称に改められ、最終的にはスペイン語で「チャーリー」と呼ばれるようになったそうです。「テスカトリポカ」には古来より「生きた人間の心臓」が捧げられてきました。とくに男性の心臓が好きだったそうです。

「チャーリーゲーム」の種明かし!なぜ鉛筆は動くのか?

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なぜ鉛筆が動くのか…それは当然「チャーリー」が、もしくは引き寄せた霊が鉛筆を動かし、質問に答えてくれていると考えるのが、「チャーリーゲーム」を行う人の心理でしょう。しかし、オカルト的な側面ではなく、科学的に考える人も一定数存在しています。

参加者の息がかかって鉛筆が動くのが真相?

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日本でもよく言われたのが、プレイヤーの「息」により動く、という説です。実際にクロスした鉛筆に息を吹きかけると良く分かりますが、わずかな息で鉛筆は動きますよね。風でも同様のことが言えますし、同様の現象が起こります。

また、イギリスの「The Independent」紙の記者であるアンドリュー・グリフィン氏によれば、鉛筆が動くのは「重力の影響」だと言います。鉛筆をクロスさせたそのままの状態で放置すれば、自然に回転することをアンドリュー氏は伝えています。

元は「The Gallows」の映画宣伝広告だった?

「チャーリーゲーム」が突如として流行した背景には、2015(平成27)年7月1日公開の映画「The Gallows」があったと言われています。この映画では「チャーリーゲーム」を行っているわけではありません。最初の犠牲者の名前が「チャーリー」であったため、宣伝のために利用したという噂も出回りました。

イタリアの広告会社「KOOK」も、宣伝のために都市伝説である『夢に出てくる男「THIS MAN」』を利用したと言われています。「THIS MAN」について詳しく知りたい方は、次の記事も参照ください。

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