「チャーリーゲーム」のやり方と終わり方、種明かしも!正体と真相に迫る

「チャーリーゲーム」は「海外版こっくりさん」とも呼ばれましたが、「こっくりさん」とはどのような儀式だったのでしょうか?また、決定的な違いは何でしょうか?二つのゲームを比較し、解説していきます。

「こっくりさん」は日本産ではない!

出典:PhotoAC

実は「こっくりさん」とは日本で発祥したものではありません。1884(明治17)年に、伊豆下田にて輸入された、西洋の「テーブル・ターニング」が元だと云われています。当時の「こっくりさん」は、現在知られている形とはだいぶ異なっていました。

当初は、40㎝余りの竹を三本用意し、矢倉に組み、その上に「おひつ」の蓋を乗っけて「テーブル」のようにしていました。この状態でいろいろ質問をすると、蓋が様々な動きを見せたのだと言います。蓋が「こっくりこっくり」動くさまを見て、「こっくり」と名付けたと言われます。

現在の「こっくりさん」の手順

出典:PhotoAC

「こっくりさん」のやり方を知っている人は多いと思いますが、今一度確認します。用意する物は、まず五十音図の上に鳥居を描き、鳥居の左右に「はい/いいえ」を書いた紙と、十円玉です。2人から3人がちょうど良いと言われています。十円玉の上に人差し指を置き、こっくりさん召喚の言葉を唱えます。

詳しい呪文はここでは割愛しますが、出迎え方は「チャーリーゲーム」にそっくりです。「こっくりさん」をお帰しした後、五十音図は破いて燃やし、使用した十円玉は三日以内に使うことが推奨されています。もし「こっくりさん」に呪われた場合、おでこに5つ星を書くと防げると云われています。

1970年代のオカルトブーム

出典:PhotoAC

「こっくりさん」初の大流行は1885(明治18)年~1887(明治20)年でしたが、昭和期の1970年代に、二度目のブームが訪れます。きっかけは、つのだじろうの漫画、『うしろの百太郎』だと言われています。例に倣って、学校で「こっくりさん」を行い、集団ヒステリーや錯乱状態になる生徒が続出し、学校で禁止令が出されました。

「チャーリーゲーム」との決定的な違い

TheDigitalArtist / Pixabay

「チャーリーゲーム」と「こっくりさん」の決定的な違いは、まず「強制的に帰せない」ことです。「こっくりさん」が「YES」を指すまで、終了することができません。ずっと「NO」に指が向かい続ける恐怖、想像に難くないですよね。二つ目にあげられるのは、「手を触れるか触れないか」という違いです。

「こっくりさん」は指が十円玉に触れるが、「チャーリーゲーム」は一切手を触れません。「チャーリーゲーム」では、鉛筆が動く理由として、息や振動、もしくは重力で動くという説が有力とされていますが、手を触れる「こっくりさん」においては、「潜在意識説」と「筋疲労説」が唱えられています。

こっくりさんの十円玉の秘密は?

出典:PhotoAC

「潜在意識」が十円玉に作用していると日本で最初に唱えたのは、1887(明治20)年「お化け博士」の異名をもつ、仏教哲学者の井上円了です。潜在意識が指先にはたらいて、無意識のうちに十円玉を動かしてしまっている、という説です。その証拠として、参加者の知識以上の質問には「こっくりさん」も答えられないそうです。

「筋疲労説」とは、理学博士の板倉聖宣が唱えたもので、ずっと同じ体勢で十円玉に指を預け続けると、どうしても腕がプルプルしてきてしまいますよね。これを「不覚筋動」と言うそうですが、その不覚筋動によって十円玉が動いてしまっているという説です。あまり推されてはいない説です。

「チャーリーゲーム」をするときは注意が必要!

geralt / Pixabay

「こっくりさん」の再来ともいわれ、社会現象にもなった「チャーリーゲーム」は、とても手軽にできてしまう遊びです。とても「メキシコの悪魔」を召喚する儀式だとは思えません。「チャーリーゲーム」は降霊術ですから、どんな霊が寄ってきてもおかしくない、とても危険な遊びです。

「チャーリーゲーム」に関連のある降霊術についても複数お話してきましたが、決して実行を推奨しているわけではありません。嘘だと思うも自由ですが、面白半分でやったり、からかいの気持ちをもってゲームをするのは命にかかわるおそれもあるので、止めましょう。すべての判断は、自己責任でお願いします。

「さとるくん」に関する記事はこちら

夢に出てくる男「THIS MAN」に関する記事はこちら