新幹線殺傷事件|犯人小島一郎の生い立ちや動機、現在と被害者梅田さんの勇姿

今回起きた殺傷事件を機に、安全面に関して再度見直すという動きが生まれました。以前の内部の安全面に関しては正直なところあまり強固なものではなく、世界のほとんどで実施されている手荷物を検査する点を行っていないというのは致命的な部分でもあります。

また、乗客員の安全に対する配慮も以前まではあまり動きを取っておらず、この点が今回の事件の際に犯人を取り押さえることが困難だった理由にも感じます。しかしながら、現在は様々な安全面での見直しがなされてきています。

今後の課題

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そして現在は手荷物をしっかりと検査したうえで乗車させようということが検討されています。しかしこれに関してはあまりにも多くの人を乗せる都合上、実質無理だといった意見もあり、導入までは難航しています。

これ以外では事件がもし再び起きた場合の事を考え機内での安全に関しての訓練が行われるようになったといった事が改善しようという動きの一つに挙げられます。再び今回のような事件が起きてしまわないよう、少しでも安全面が強化されることを願うばかりです。

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日本で起きた新幹線連続殺傷事件以外の通り魔殺傷事件を紹介

ここまで今回の事件について見ていきましたが、ではここから今回の事件以外にも日本で起きた、犯人が唐突に街中など人の行きかう場所で起こした連続殺傷事件について、2つの事例をご紹介したいと思います。

秋葉原連続殺傷事件

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この事件は白昼堂々と起きた事件です。人の多く行きかう日曜日の秋葉原で、犯人は大型貨物車で人通りに突進して複数名をはね、その後車から降りて用意していた刃物で複数名の命を奪った凄惨な事件です。突如として犯行に及ぶ姿は、今回紹介した犯人の姿と酷似しています。

その後近くにいた警官たちによって刃物で切り付けられるなどしたものの、何とか取り押さえることに成功し、最終的には取り押さえてもなお刃物を手放さない犯人に対し銃による警告を用いて刃物を捨てさせ、逮捕に至りました。

犯人加藤智大の人物像

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犯人の男性は青森県で生まれ、自動車関係の学校に通うもののやりがいを見いだせず資格を獲得せずに卒業します。その後は職を転々としながらも最終的には運送関係の職に就いていました。ここまでならばごく普通の人生なのですが、彼の人生が変わっていくのは、彼が当時夢中になっていたネットの掲示板でのやり取りでした。

彼は自分の居場所をネット内だと考え夢中になっていき、それが原因で会社を退職するまでになります。その後再就職した会社で派遣切りにあったり居場所だと確信していたネットが荒らされるなどして情緒不安定になった彼は職場で自分の衣服がないことに腹を立てそのまま退職をし、ネット内に今回の事件の犯行予告をし、実行に移したのです。

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このように、様々な理由が重なった結果このような凄惨な事件を引き起こした彼ですが、前述した事件との相違点としては、感情の整理がつかずに行った行為であるという事が挙げられます。決して許される行為ではなく、犯人には罪と向き合っていって欲しいものだと願うばかりです。

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