「無脳症」とは?
大脳半球が無い、もしくは小さくなっている状態のことをいいます。基本的には、人は脳が無ければ長く生きることもできません。なので、基本的に先天的な状態で用いられることが圧倒的に多いです。まず、無脳症について医学的な見解についてわかりやすくご説明していきます。また、確率についても述べていきます。
神経学的奇形症の1つ
神経学(脳やせき髄、末梢神経、脊柱に関する内科学の一つの分野)において、肉体の部分に異常があると判断される症状の一つです。大脳半球自体がまったく無い状態だったり、小さな塊のようになって縮んでしまっています。胎児などを指して無脳児と呼ばれたり、無頭蓋症という場合もあります。
大脳半球とは
脳の一部である大脳半球とは、生命を維持することに関しては直接関わらない部分のことを言います。精神機能や、文字を読んだり、身体を動かしたり、見たり、聴いたりするなどさまざまな機能をつかさどる部分です。いくら直接生命維持に関係がないといっても、この部分の働きができないということは、著しく生活が困難です。
発症する確率は約1000人に1人
珍しく、あまり聞き覚えのない言葉ですが、なんと発症する確率はそんなに低くないです。人種や国などによって、確率は異なりますが、大まかなデータでいうと1000人に一人という低いどころか、さまざまな肉体へ支障をきたすもののなかでは高い確率と言えます。
もし赤ちゃんが無脳症で生まれてきたら?
人間の核とも言える脳に異常があるということは、かなり深刻な問題です。はたしたこの症状を持つ胎児が生まれ出る確率はどのくらいなのでしょうか。そして、仮に生れ出たとしても、どのくらいの間生存をしていけるのでしょうか。とても過酷な状況が待ち受けてます。
出生率は25%
妊娠4から5か月くらいから大脳が退化してしまうので、脳幹などの生命を保つための部分にまで影響を与えるケースも少なくないです。皮膚がなかったり、脳が露出してしまったり、目が欠損したりもします。なので、中絶などを含めて出生率は25%と低いです。
脳幹とは
中枢神経系を構成してる器官の集合体のことをいいます。そもそも中枢神経系とは何かというと、簡単に言うとたくさんの神経細胞が集まって、まとまってる領域のことをいいます。ちなみに、全身に分散している神経のことは末梢神経系と呼ばれています。
一年以上の生存は奇跡
されに、なんとか母親から生まれることができたとしても、ほとんどの場合は1週間以内でなくなってしまうという恐ろしく低い生存率です。なので、一年以上と長い間生きるケースというのは、信じられないくらい奇跡と言えます。