【ルーマニア事件】益野友利香さんはなぜ殺害された?事件概要とその後

ルーマニア事件で明かされたのは、当時の現地の治安問題も浮き彫りにされたと言ってもおかしくありません。渡航する際は気を付けなければならないほどなのです。EU加盟国は安定している、という考えはどこか違うのが現状だったと言えます。

特に2012年はまだ不安定な時期といっておかしくありません。今でなお知られていますが、安心して行ける国はなく、どこでも何があるかわからない危険が伴っていることがはっきりしてきます。

国民総所得が63万円とEUで最低水準

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当時のルーマニアは、国民の豊かさを測るとされるGNI=国民総所得が8千ドル、日本円で63万円というEU加盟国の中でも最低基準であったことも明らかです。比べてみると、同じEU加盟国でも2012年オーストリアで4万7千ドル、日本円で370万円となっています。

国の違いはありますが、比べてもかなりに格差があることが分かるでしょう。最低水準だから犯罪があってもおかしくないことに繋がりませんが、当時は相当日本は裕福に見えたことでしょう。

民主化以降、なりすましによる事件が多発していた

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民主化以降の話になりますが、両替詐欺やスリなど金銭関係のトラブルが多くとりだたされている状況にあったことは確かでしょう。ルーマニア事件は、そう言った極めて起こってはならない時代にあったのです。いわゆる「なりすまし」によって、ポーターなどと偽っていたとされます。

空港などで見張っているのですが、かなりの確率で多発していたと言って良いでしょう。犯罪でも特に、お金にまつわることが特に多かったことは否めません。

旅行者をターゲットにした事件も発生していた

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特に多かったのが旅行者を狙う犯罪です。土地に慣れていない人に対して、客引きなどを装ったいわゆる「ギャング」がはびこっていたのです。ターゲットは現地に慣れていない旅行者が多く、ターゲットとして十分な要素があります。

不慣れな旅行者は現地の人に頼るしか方法はありません。分からないことは現地で聞く、また母国に戻ることはできない、と言ったことが反対に犯罪に繋がってしまうのです。それが許されることでは決してありません。

ルーマニア事件後のルーマニア

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2012年のルーマニア事件と比べて今のルーマニアはどう変わったのでしょうか。治安が悪いという話はそう簡単に消し去ることはできません。全ての人が悪い人ではないことは明らかですが、スリやひったくりはどこの国でもあるように今もあります。

車上荒らし、置き引きなども横行しているのです。殺人などの凶悪な事件も、経済格差から避けて通れないのが現状と言えます。どこの国も同じかもしれませんが、優しさだけではありません。

空港に出入りできるタクシーに制限がかかっている

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ルーマニア事件以降の変化として1番に挙げられることは、制限ができたことかもしれません。ごく一部ですが空港付近では、ポーターなどギャングがはびこっているのです。簡単にいなくなることがないので、対策として講じられたことはタクシーが挙げられます。

一昔前は白タクも横行していましたが、現在では入れるタクシーに制限がかけられていることが変化と言えるでしょう。白タクとは、無許可でお客さんを乗せて営業することですが、今では限定されたタクシーのみが空港に入ることしかできません。

国の危険レベルは引き下げられている

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取り返しのつかない痛ましく残虐なルーマニア事件。ただその後のルーマニアはというと、当時に比べて世界的に見て危険は減ってきていると言えます。情勢が変わったこともあり、注意は必要なポイントは多々あることは確かですが、国自体は2012年から比べると違いが出てきていることがあるからです。

世界基準で見てもルーマニアの国のレベルは随分と引き下げられていることが言えます。気を付けなければならない点は他にありますが、野良犬の問題です。野良犬が多いという話があるので、気を付けないといけません。

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