明晰夢ってどんな夢?好きな夢が見られるって本当?
明晰夢という言葉を聞いたことがありますか?馴染み深いものではないので知らない人もたくさんいると思います。普段眠っているときに見ている夢とはまったくの別物ですので、知ってしまえば一度は見てみたいと思ってしまうかもしれません。
夢を見ているとわかっていながら夢を見ること
普段眠っているとき、自分が夢の中にいるとわかることはないでしょうか。大体は目が覚めた後に今のは夢だったのかとぼんやりと認識すると思います。打って変わって明晰夢とは、夢を見ている最中に今は夢の中だとわかっている状態のことをいいます。
自覚しているためコントロールすることもできる
それが夢の中だと理解したとき、その夢の状況を好きなように変えることができるようになります。思い通りに行動できるため夢の中では好きな所へ行ったり、走ったり、飛んだりと自由自在なのです。
明晰夢を見る方法とは?明晰夢が見やすくなるコツなども紹介!
どんなものか知ると、そんな夢を見てみたいと思ってしまったのではないでしょうか。意味のない夢や怖い夢を見るよりも寝ている間も楽しめるなんて最高の睡眠時間ですよね。ですが今までそんなふうに見たことがないように、見るのにもコツやポイントがあります。次はそちらを紹介したいと思います。
夢日記をつけることで明晰夢が見やすくなる?
明晰夢を見られるようになるために一番効果があると言われるのが夢日記をつけることです。夢日記とは、朝目が覚めたときになどに今まで見ていた夢の内容を思い出しその内容をメモして書き起こすことです。
ストーリー仕立てではなくてもかまいませんので、誰がいた、何をした、どこにいた、走った、などなんでもいいから思い出せることを書きましょう。これを習慣付けることによって夢の中での意識が高まると言われています。
今見ているのは夢なのか確認する癖をつける
次は難易度が高いですが、そのとき夢の中にいると確認できるようになりましょう。リアリティチェックといって、夢の中かどうかを見分けるポイントがあります。口や鼻を塞いだ状態でも呼吸できているか、鏡に映る顔に歪みやおかしなところはないか。主に体を使って普段ではできないことができているとそれが現実では無いと気づくことができます。
日常に瞑想を取り入れて集中力などを高める
夢の中だと気づいても興奮したり落ち着きがないと目が覚めてしまうことがあります。日常的に集中力を高めて明晰夢へ近づきましょう。瞑想するには、静かな部屋で姿勢を正し余計なことは一切考えず無になるように集中しましょう。
良質な睡眠を取るようにする!7時間以上は寝ること
しっかりとした睡眠時間を取れているとそれだけ長く夢に集中することができます。質の良い睡眠を得るためにも寝る前の入浴や体をほぐすなどして緊張感を取り除き、7時間以上は眠れるように整えておきましょう。
明晰夢にはどんなメリットがある?
夢の中で自由自在なんて、良いことや楽しいことがたくさんありそうですよね。まずはこのような夢を見ることによってどんなメリットがあるのか、どんな使われ方をしているのかなどを紹介していきたいと思います。
明晰夢のメリット①夢の内容をコントロールできる
先ほども少し紹介しましたが、一番は夢を思い通りにコントロールできることです。すべてが思い通りというわけにはいきませんが、ある程度は好きに行動できますし、会いたい人に夢の中で会えるようにすることもできます。
明晰夢のメリット②現実のリハーサルができる
会社のプレゼンや学校の発表会など、うまくいくか不安になっていることはありませんか?明晰夢では自由自在です。状況を作り出し夢の中でリハーサルをして本番に備えるという使い方をしている人もいるようです。
明晰夢のメリット③インスピレーションの源
夢の中では自分の好きな状況や物を作り出せます。想像力や独創性を必要とする仕事などについている人にとっては、夢の中で見る非現実的な世界が様々なインスピレーションへと繋がっていくこともあります。
明晰夢のメリット④トラウマを克服する治療にも?
トラウマやフラッシュバックは過去の記憶が現在と混濁して区別できなくなることで恐怖を感じます。現実かどうかの区別ができるようになることで、トラウマの記憶も”過去のできごと”として認識できるようになることで症状の緩和に繋がるとされています。
明晰夢のデメリットとは?危険な一面も
これまでは良い点ばかりを紹介してきましたが、良いことにはもちろん悪いこともつきものです。夢とはいえ何もかも安全というわけはありません。見る準備をする前に、デメリットについても確認しておきましょう。
明晰夢のデメリット①コントロールができないことも
これまではある程度コントロールできると紹介してきましたが、どんなときでも自由自在ではありません。自身の精神状態や緊張などによってはうまくコントロールできなくなることもあります。もう夢から覚めたいと思ってもなかなか覚めることができずに怖い思いをすることもあるかもしれません。
悪夢を見てしまっているのにいつまでも起きられないのは相当恐ろしい物です。最近では新たに猿夢と言われる悪夢が都市伝説として噂が広まってきているようです。猿夢についてはこちらをどうぞ。
明晰夢のデメリット②高い依存性と睡眠障害に陥りやすい
明晰夢の中では好きな人に会えたり好きな場所に行ったりと楽しさであふれています。ですがそれによって夢を見ることに依存してしまうこともありますし、寝ていても脳を働かせることで睡眠の質が低下して睡眠不足などに陥ることあります。
明晰夢のデメリット③現実に戻るのが嫌になる可能性
明晰夢の中ではどんなに好き勝手なことをしても誰かに咎められたり罪に問われたりすることはありません。そんな夢の中が一番居心地の良い場所になってしまい、次第に現実を嫌うようになってしまうことも。現実と夢の差について行けなくなってしまいます。
どういった人が見やすい?その特徴を紹介
夢日記をつけていてもリアリティチェックを行うようにしても、それでもなかなか見られないという人も多いかと思います。見やすい人には以下のような特徴があるので、それに当てはまるか見ていきましょう。
見やすい人の特徴①妄想するのが好きな人
日常的に非現実的な妄想をしたり、頭の中で好きなように状況を作り出せる能力に長けている人は夢でも現実との違いに気づきやすいと言えます。また、日頃から妄想しているような内容を体験することもできるでしょう。
見やすい人の特徴②ゲームが好きな人
ゲームをする人も、その世界観に強く没頭したり非現実的な状況を想像することに慣れています。日常的にゲームをする人は見やすいとされていますが、ゲームのジャンルによって偏りがあるわけではないと言われています。
見やすい人の特徴③想像力が溢れる人
小説を書いたり絵を描いていたりなど普段から何かを作り出すことができる人は想像力が人一倍で、普段の夢も人より非現実であることが多いのです。夢の中で自分が書いた小説の世界などを体験したり、新たな物語を思いつくこともありえます。
なぜ明晰夢を見ることができるのか?脳の状態とは
明晰夢を見ているとき、人間の脳はどんな働きをしているのでしょうか。普段の睡眠のときとの違いがあるのか気になるところですよね。次は夢を見ているときの脳の状態について説明していきたいと思います。
夢を見ているときは眠りが浅い!「レム睡眠」
レム睡眠とは、体は休まっているけれど脳は覚醒している状態のことをいいます。実は夢を見ているときはこのレム睡眠の状態であり、脳は働いていることになります。逆にノンレム睡眠というのがあり、こちらは体も脳も完全に休んでいる状態です。人は睡眠時にレム睡眠とノンレム睡眠を繰り返しているのです。
明晰夢を見ているときは脳が半覚醒状態になっている?
上記したとおり、夢を見ている間はレム睡眠とされています。なので明晰夢を見ている間はずっとレム睡眠であり、脳は半覚醒状態にあるのです。しかし明晰夢のを見ている間は普段の夢の中より脳を使っているため、普通の睡眠時よりほぼ覚醒状態であるといえます。
明晰夢を見る科学的な方法!全て試すと成功率5割超え?
先ほどまで紹介してきた夢日記などはずいぶん昔から効果的と言われてきましたが、お次はオーストラリアにある大学の心理学部の研究チームが発表した効果的な方法なども紹介していきたいと思います。