「正体表したね」って?元ネタは?
「正体表したね」というネットで一躍有名となった名言を知っているでしょうか。ネットに精通していない人であれば聴き馴染みのない言葉かもしれませんが、今ではネタにされることもあって非常に多方面で聞く言葉になります。
しかし、そもそもの元ネタや意味など分からない人は多いでしょう。そこでまずは元ネタの存在から紹介していきます。
YouTuberのSyamuが見破ったネカマに対して言った名言
この名言の誕生は、とあるYoutuberの発言から誕生しました。まだまだサブカル的な要素が多く限られたシーンでしか聞くことができないので、ネットにあまりなじみのない人はそもそもこの名言を聴いたことのない人は多いでしょう。
また、この名言を発したYoutuberというのはSyamuと呼ばれる人物で彼はSyamu_gameと呼ばれるチャンネルをYoutube上に開設しておりYoutuberとして活動している人物です。
彼が放ったこの名言は、とあるネカマに対してはなった言葉になります。ネカマとはネット上で男性が女性キャラを装ってオカマを演じることからこう呼ばれます。そのネカマを見破った際に放った一言がこの名言なのです。
本当は「正体現したね」
後述ではこの名言の意味や誕生までの騒動の全容を紹介していきますが、まずはこの名言についての表記の誤りについて説明しておきましょう。というのも、正しくは「正体現したね」と表記するのです。
それが色々なシーンでネタとして使用されることとなり、「正体表したね」や「正体表したわね」といったように誤用され現在に至ります。
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「正体表したね」が生まれたネカマゆかり騒動
この名言が誕生した経緯を紹介していきましょう。誕生はとあるネカマゆかり騒動が発端となっています。もちろん、この騒動もネット上での出来事なのであまり知る人は少ないでしょう。
知り合ってすぐにネカマの調査に協力させる
この名言はとツイッター上でのダイレクトメッセージにて発言された内容になります。当時、Syamuがゆかりと名乗る女性と知り合ったことから、この騒動は始まりました。彼は当時からYoutuberとして活動していたのですが、あまり人気は高くありませんでした。
そんな中、生放送を見た女性から連絡をもらいそこからツイッター上で連絡を取るようになったのです。その相手がゆかりでした。もちろん、その連絡を取り始めた段階ではゆかりの正体がネカマであることは判明していません。
そして、連絡を取り始めたSyamuはまだ連絡を取り始めたばかりにもかかわらず、とつぜんゆかりにネカマの調査を依頼します。当時から彼はネカマにからかわれ、ネタにされることが多かったそうです。
そのため、女性と名乗るアカウントを疑っており、その調査をゆかりに相談したのです。その数は3人で、ゆかりにそのアカウントに連絡を取らせ、怪しくないかどうかを調べさせたのです。ここから騒動は始まっていきます。
活動資金5万円の援助を要求
ネカマの調査依頼を出したSyamuですが、ゆかりに対してまだまだ意味不明な行動を要求します。その一つが、活動資金5万円の援助を要求したことです。彼はまだまだYoutuberとしては人気を得ているとはいいがたく、広告収入は月一万円程度の物でした。
そして、密に連絡していたゆかりに活動資金と称して5万円を要求するのです。やり取りしたメッセージの中には器材の購入などと説明した本文もあったようです。しかし、その中にはなぜかPS3の文字もあり、本当に活動資金だけの費用かは怪しい物だったようです。
活動資金と称して援助を要求したSyamuですが、もちろんこの段階ではすぐにゆかりも振り込みはしません。給料日の話題にもっていきその場は振り込みの話は流れていきました。
信頼料といって1万円請求し説教される
金銭の要求はまだまだあります。Syamuはなんとゆかりに信頼料と称して、1万円の振り込みを要求するのです。それは、活動資金を要求した後のことでした。Syamuがゆかりと再び連絡を取っているときに、1万円の要求を始めたのです。
流れとしては、この話題の前にゆかりの仕事の関係で、Syamuが暮らす大阪に出張で訪れる話が持ち上がります。そこで実際に合って遊ぶという話題になり予定を話していたのです。
しかし、収入の乏しいSyamuは遊ぶお金の心配と同時にゆかりが本当に女性かどうかをまだ少し疑っていたようなのです。そこで信頼料として金銭を要求したのです。しかしもちろんゆかりはこれに応じませんでした。
ゆかりの方からもこの件には問いただされることとなり、お金を振り込むことはできない旨と信用してほしいということで話はまとまりました。
顔写真で見事ネカマを見破り「正体表したね」
金銭の要求などはあったものの大阪で合う予定を進めていく中で、事件が起こります。とある日に連絡を取り合っていた二人でしたが、突然Syamuは顔写真を見せてほしいと言い出したのです。
そこでゆかりも断ることなく、自分の写真と称して送りました。しかしその写真は実は本人のモノではなく、AKB48の伊豆田莉奈さんの写真だったのです。送られた瞬間は普通に会話していた二人ですが、Syamuは有ることをきっかけに気づき始めます。
そのきっかけがゆかりの弟の名前です。弟の名前は「ひで」とゆかりの口から出たのです。その瞬間、Syamuはその名前がネット界でも有名な男優の名前だと気づきました。もちろんネタで使われる機会の多い名前だとも知っていたSyamuはゆかりがネカマだと疑います。
送られてきた画像も良く調べればアイドルの写真です。これらの情報からゆかりが自分を騙そうとするネカマだと気づき、言及したところ最終的にネカマだと名推理を発揮し、この名言が生まれることとなります。
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Syamuのネカマ特定までの流れが称賛される
ゆかり騒動を自身で暴いた彼ですが、そんな強気の姿勢がネット界では称賛されているそうです。その称賛内容について紹介していきましょう。
「強キャラ」と称えられる
強キャラとは強くステータスが高く頭良い、粘り強いキャラクターのことを指して使います。そして、Syamuはこの騒動から「強キャラ」として称えられました。それは、すぐに手のひらを返して、ゆかりを信じることなく突き放した姿勢があったからです。
それまでのSyamuは、Twitterのやり取りから、完全にゆかりが自分のことをすきであると信じ切った態度で接していました。しかしゆかりの写真選択の失敗により、これまでの姿勢を一変させ即座に突き放します。これにより称えられるようになったのです。
「貝塚の名探偵」と呼ばれる
強キャラと同時に貝塚の名探偵とも称賛されています。この名言が出るまでの経緯は先ほど紹介しましたが、その流れは一部の界隈では非常に反響を呼んだのです。ネカマを見破るまでの連絡の内容は称賛に値するものだったといわれています。
そのことから「貝塚の名探偵」や「頭脳は子供、体は大人」などと称賛されることになります。しかし、言葉からもわかる通り、けっして尊敬などの意味が込められているものなく、単にネタとして遊んでいるような意味が強いことが読み取れるでしょう。
Syamuってどんな人物なの?
一連の騒動で、一時ながらも話題を呼んで時の人となったSyamu。ネカマを見つける名推理を発揮したわけですが、いったいどのような人物なのでしょうか。その実態を調査していきましょう。
ネット上に数々の逸話や伝説を残した人物
ネット上で数々の逸話や伝説を残したことで、現在でもその伝説などで語り継がれていますが、そもそも彼は広島県出身の人物で1984年の3月4日生まれ、1994年に大阪の貝塚に引っ越し、その後同士で小中学校時代を過ごします。
その後コンピュータ関連の高校に通いますが、中退しライン工といった職に就きます。しかし、何度か職を転々とした後アトピー性皮膚炎の闘病生活を理由に無職になります。その後、病気は回復しますが、職を見つける気持ちはなく2010年に動画配信を始めます。
当時はニコニコ動画をまず始めたようで、次いでYoutubeで活動を始めたそうです。後に動画配信までの活動も発覚しライトノベルの執筆や作曲活動なども手掛けていたそうですが、どれも成功とはいえず動画配信作業を開始したといわれています。
配信当初は、現在のSyamuという名前ではなくシンや月神といった名前で活動をしていたようですが、本格的にYoutuberの中でも有名どころが台頭してくると、動画収入の影響を受けて自身も色々なジャンルの動画を作成し投稿を始めました。
しかし、あまりうまくいかず自身の動画投稿内容とは違う方面で、注目を浴びるようになり次第にからかわれる対象として有名になっていきます。そして、その対象はSyamu本人だけでなく、そのご両親にまで及んだそうです。
数々の伝説を残した彼ですが、活動中は幾度となく本人のところに送りものや押しかけなどがあったそうで、その波が家族のところにも及んだのです。こうした背景があり、2014年12月18日に、突如としてYoutubeのチャンネルを削除、引退しました。