悪魔崇拝とは?悪魔主義・悪魔信仰・サタニズムなどと呼ばれることも
宗教の世界であれ、映像メディアの世界にしろよく巷では「神 VS 悪魔」あるいは「光 VS 闇」などのテ-マが取り上げられ、且つ通常後者は「悪」であり、前者の「善」により駆逐されるべきという単純解釈がなされるようです。果たしてそんな単純なものか、「悪魔崇拝」あるいは「サタニズム」といった視点から少し解明していきます。
悪魔崇拝とは悪魔(サタン)を崇拝する思想や主義のこと
「悪魔崇拝」は、よく世間では「サタンを崇拝し、悪の力で善の力に打ち勝ち、世界征服を目的とする」と考えられがちであるが、実は、最大のサタニズム組織である悪魔協会でもこの考え方を否定するなどいろいろな解釈が存在するのです。
多くの考え方は、「サタンとは、あらゆる存在の源であって、宇宙を超越した力の人間界における窓口」であって、悪や理不尽な力を連想させる言葉ではあるものの、これを支持する思想と言われています。
多数の派閥も存在する悪魔崇拝の団体
世間では、悪魔崇拝組織として「イルミナティ」や「フリーメイソン」などの名をよく耳にします。また、日本でもある種の宗教団体が、それらの派生組織として存在し、政界や芸能界をはじめ、警察上層部にも崇拝者が存在するとも言われています。
又、最近のトピックスとして、「The Satanic Temple」なる宗教団体が、米国国税庁より正式に非課税の宗教法人として認可され、他の宗教団体同様に公の場所で活動し、政府の助成金も受けられようになったことが特筆されます。
悪魔崇拝の団体?「悪魔教会」とは
1960年~1970年代に多くの本で取り上げられ、又、取材に基づく長編記録映画が上映されたことでも有名な悪魔崇拝組織「悪魔教会」について少し調べてみましょう。
1966年にサンフランシスコにて設立された「悪魔教会」
悪魔教会は、1966年4月30日にアントン・ラヴェイという人によって、カリフォルニア州サンフランシスコにて設立されました。
『サタンの聖書』によれば、当教会は「人間の肉欲的自己を是認することを使命とする団体」と言われています。
悪魔教会の開祖であるアントン・ラヴェイとは
アントン・ラヴェイ(1930年4月11日 – 1997年10月29日)は、悪魔教会の創始者であり、同教会の司祭長を亡くなるまで務めました。著述家、オカルティスト、ミュージシャンの肩書も併せ持ちます。
『サタンの聖書』の著者で、人間の本性についての自身の理解と、物質主義、快楽主義や個人主義の哲学者たちの見解とを総合化し、所謂「ラヴェイ派サタニズム」を確立しました。