【和歌山毒物カレー事件】20年目で疑われる冤罪、林真須美と家族の現在など

容疑者は10月に起こした保険金を騙し取ろうとした詐欺容疑、そして知り合い男性の殺人未遂については明確な動機や理由があった事、そして物的証拠や状況証拠から犯行を認めておりますが、和歌山県の夏に開催された祭りで起きた無差別殺傷の容疑は全面的に否定しているのです。

容疑を否定する大きなポイントが、まず容疑者には何の動機も理由がなかったという事、そして後述でも解説いたしますが、明確な証拠が無いという2点なのです。動機が無い事に関して、そして証拠が不十分であった事は、現在でも疑問視されている問題なのです。はっきりとした動機が判明していない事件の記事はこちらです。

2009年5月18日に死刑確定

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犯人は容疑を全面的に終始否定し続けていたのですが、最終的には和歌山の祭りで起きた、何の罪もない大勢の方が被害に遭った無差別殺傷事件の犯人として確定するのです。そして言い渡された判決はなんと死刑でした。

この判決結果も日本中から関心を集めて当時トップニュースとして報じられました。日本人女性が死刑囚となるのは戦後から数えると11人目です。この事からもこの判決が極めて異例であることが伺えます。

決め手となった証拠は自宅にあったヒ素

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では何故証拠も動機もない彼女がこの事件の首謀者、犯人と判断され有罪判決が言い渡されたのでしょうか?有罪となった理由や証拠は、自宅にあったヒ素という毒物のみだったのです。物的証拠はそれのみで、最終的に死刑とう大変重い罰が言い渡され、彼女は現在も死刑囚として、刑務所に収容されているのです。

ヒ素についてどんな物質であるか簡単に分かりやすくお伝えします。夏の時期や田舎に暮らしている過程で必須的で大活躍するアイテム、殺虫スプレーや殺虫剤に含まれている物質です。ガンを発生させ、また味も匂いもしない事から昔から殺人に用いられてきました。

和歌山毒物カレー事件の犯人「林真須美」とは

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最終的に祭りで起きた無差別殺傷事件の容疑者、犯人と確定して有罪判決が可決され、それが死刑判決だったわけですが、彼女は一体生前どんな人だったのでしょうか?またどんな生い立ちなのでしょうか?

こちらの見出しでは死刑囚となった林という女性について、皆さんに解説していきます。どんな人物でどんな生い立ちや経歴があったかを知ったうえで、事件をプロファイリングしても良いのではないでしょうか?

裕福な家庭に生まれる

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2019年現在から数えると58年前の昭和36年の7月に、お金持ちの家庭で彼女が生まれました。住んでいた場所は海に近い場所で小さなひっそりとした街でした。彼女は何の問題もなくスクスクと育ち、当時でも現在でも家庭にあるのは珍しいグランドピアノを持っていたそうです。この事からもいかに豊かな家庭であったか分かります。

凶悪な犯罪者の多く当てはまる共通点の一つに、幼少期や少年時代に劣悪な環境下であった事が挙げられます。それは例えば親から虐待を受けていたり、また両親がいなかったり、いじめを受けていたりと様々ですが、彼女はいたってごく普通の生活であると言えます。

学生時代からたびたびヒステリックな1面が見られた

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じゃんけんやトランプなどのゲーム。これらには必ず勝ち負けが存在し当然ながら敗者と勝者が生まれます。時にそのような勝負ごとに負けて敗者となると、人よりも悔しがり落ち込む方が中にはいるはずです。

良く捉えればそんな人は負けず嫌いで勝負根性に優れた人柄と言えます。今回の事件で死刑囚となってしまった彼女の学生時代もそんな人格が垣間見れたそうです。一方でそれ故に感情的な一面も見れたと同級生や知人からの話で判明しています。

看護学校へ進学し、夫の林健治と出会い結婚

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先ほどお話しした様な学生時代を過ごすと、彼女は就職を見据えて看護学校に進学します。進学した後は自宅からではなくその学校に隣接され備わっている寮で生活していました。そこでの生活は良く言えば規則正しく悪く言えば厳しかったと彼女が話していました。その看護学校在籍中に夫と出会い結婚するのです。

当時の夫はかなりの金持ちでその裕福で自由奔放な生活に強い憧れを持っていた事から、すぐに惹かれ合っていき結婚に至りました。看護学校での生活と、夫と関わっていく生活のギャップの差が大きかった事が惹かれるポイントの一つだったのでしょう。

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