【和歌山毒物カレー事件】20年目で疑われる冤罪、林真須美と家族の現在など

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今回の事件では、間違いなく計り知れないくらい大きなイメージダウンに繋がり、地元地域だけではなく日本中で風評被害を受けた「カレーライス」。現在では風化され読者の皆さんも頻繁に食べているであろう、美味しい料理として位置付けされているはずです。

ですが先ほどお話しした通り、実際の被害者の方は以後トラウマが焼き付いて、食べれなくなってしまっている事、地元地域では給食として提供されない事が現実であるのです。実は今回の事件でこの料理、食べ物以外にも風評被害やイメージダウンに繋がってしまったモノが存在します。それはどんなモノであるか解説します。

林真須美が着ていた服に刺繍されたロゴ

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当時日本中を震撼させるほど大きなニュースとして各マスメディアが報じました。その際に容疑者である本人の写真を掲載して放送したのですが、その写真の中で容疑者が着ていた服の胸部のあたりに、とあるブランドのロゴが刺繍されていたのです。

それによりイメージダウンなどの風評被害に遭ったと、そのブランド企業がクレームを入れたことによりその時の写真は、加工されて現在でもそのロゴマークが無くなっている状態で各所に掲載されているのです。果たしてそのブランド企業はどこなのでしょうか?

そのロゴのブランド企業とは?

風評被害に遭ってしまったそのロゴマークのブランド企業は三起商行株式会社であり、つまりはMIKI HOUSEなのです。皆さんもご存知である、子供服や赤ちゃん用の可愛らしい衣類全般を取り扱うブランドであったのです。あまり知られていませんが、他にはスポーツジムの事業も展開されているのです。

この事件のロゴ報道によるブランドの風評被害の事実を知らない方や、何処のブランドであるかを把握していない方は少なくありません。恐らくそれは企業側が素早くクレームを入れて対処したからだと考えられます。

和歌山毒物カレー事件は冤罪?冤罪説の理由とは

犯人として有罪判決が可決され、死刑囚となった彼女は現在も無罪を全面的に主張していますが、ネットやメディア、我々の中でも冤罪なのでは?と各所で囁かれているのです。それには色々な理由や裏付ける事象があるのです。

こちらの見出しではその理由や裏付けとなる事象の数々を皆さんに解説していきます。それらの理由を把握した後、本当の犯人が彼女なのか?また冤罪である可能性が高いのではないか?等改めて今回の無差別殺傷事件の判決について考えてみてください。

和歌山毒物カレー事件冤罪説①ヒ素と一緒に混入の青酸化合物を無視

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実はこの事件毒物混入によるものという事は周知されていても、その毒がどういう物質であるかはあまり深く知られていないのです。そしてヒ素という一つの物質のみが毒物として認識され独り歩きしてしまっているのです。

実は今回の事件で毒物として検出された物質は2種類あります。1つは皆さんご存知であるヒ素、そしてもう1つは青酸化合物なのです。この物質の存在がいつの間にか警察からも、判決に必要な物的証拠からも無くなってしまっているのです。そしてそのもう一つの毒物は容疑者の自宅から発見されませんでした。

和歌山毒物カレー事件冤罪説②警察の過剰な取り調べ、刑事の強要

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後に容疑者となった彼女の手紙から発覚する事実なのですが、当時容疑を掛けられ警察により、刑務所に連行され取り調べを受けた際、その時の取り調べがあまりにも強制的で圧力を掛けるようなものであった事が発覚している。

どういった取り調べであったか解説すると、とにかく私がやりましたと認め、その旨を書類に書け。そう誘導するように命令する、一点張りだったそうです。更に暴力も振るってきた傲慢な刑事だったらしく、適切な取り調べとは到底言い難いもので判断できます。

和歌山毒物カレー事件冤罪説③カレーが配られるまでの不自然な4時間

読者の皆さんもご自宅で料理を作るとすれば、調理中や完成する前も完成した際も、当たり前に味見をするはずです。もしそれが自身や家庭だけではなく、知人や友人に振る舞う料理であれば尚更の事でしょう。

実は当時祭りで調理され、結果的に毒物が混じっていたこの食べ物の味見を一度も誰もしていなかったのです。その間おおよそ4時間もの時間があったそうです。この事実も大変不可解で不思議な点であり、冤罪説の裏付けとされています。

和歌山毒物カレー事件冤罪説④ヒ素鑑定結果の意味の取違い

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毒物を検査した調査団体は、容疑者の彼女の自宅に遭ったヒ素(夫の仕事で取り扱うもの)と事件に使われた毒物は同一であると断定しましたが。この同一とは、同じ製造ラインで同じ原料、同じ時期であることを意味していただけにすぎず、これを警察側は履き違え、全く一緒の物質であると捉えてしまったのです。

和歌山毒物カレー事件冤罪説⑤犯行動機が無い

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これは記事の冒頭部分でも、容疑者であり現在では死刑囚である彼女の、無罪を主張する大きなポイントとして皆さんも把握しているはずですが、彼女がこれまでに犯してきた詐欺事件や犯行には、一貫してお金や金銭目的という、明確な動機が存在するのです。

一方で今回の無差別殺傷事件では、全く利益となるものが生まれませんし、その他の動機も無いといって間違いありません。それ故に彼女に殺人動機はないので、真犯人ではない事や冤罪であると可能性が各所で囁かれているのです。謎が付きまとっている狭山事件についてはこちらの記事で紹介しています。興味のある方は是非ご覧ください。

和歌山毒物カレー事件は林真須美が次女をかばった?

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色々な理由や根拠が裏付けとなり、各所で冤罪説が囁かれている事を先ほどお伝えしましたが、また本当の真犯人は現在死刑囚として収容されている彼女の娘である、次女ではないかと一部で囁かれているのです。なぜそんなことが疑われているか皆さんに解説していきます。

その当時の娘である次女の年齢は中学生でした。彼女の未来を案じて守る意味でも母親としてかばったとならば考えられなくはないのでしょう。もしそれが事実であった場合、おそらく発覚することはこの先ないのではないでしょうか?

和歌山毒物カレー事件真犯人説・真犯人は次女?

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当時の現場に居合わせた方の証言によると白い服を着た人が、その料理が入っている容器の近くにいて、何度かそのフタを開けていたと供述しているのです。これが何を意味しているかというと、この白い服を着ている人が真犯人という事なのです。

そして事件当日の死刑囚として収容されている林の服装は、白の真逆である真っ黒であり、彼女の娘である次女の服装が白い服装で該当しているのです。この事から、次女が真犯人ではないか?という説が生まれたのです。皆さんはどう推理しますか?

和歌山毒物カレー事件の犯人の息子が20年経って語ったこと

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実は2019年今年の4月に、今回の事件の犯人である林死刑囚の実の息子である、長男が某放送番組内に出演して母親や事件に対する、意見や考えを語ったのです。どういった意見を持っていて、なにを語ったかを皆さんにご紹介していきます。

出演した理由については、これまで取材を受けてきたのは林死刑囚の夫であり、この息子の父親が幾度も過度なインタビューや取材に応じてきたのだが、現在ではかなりの高齢者となってしまっていて判断力や、発言することが困難となってきた為だそうです。また長男である自身が兄妹達に代わってという理由もあるそうです。

両親と和歌山毒物カレー事件の行方を見守りたい

自分たち親族は皆、母親の死刑を反対して冤罪であると主張するのではなく、ひとえにこの凄惨な無差別殺傷事件の行方を見守り、もし本当に母親による犯行であれば、私たちはそれを重く受け止めて行かなくてはならないと、意見や考えを主張していました。

つまりは自身の親を擁護するつもりも批判するつもりもなく、今回の凄惨な事件の結末をきちんと見届けて、自身の両親を家族として見守りたいという考えを述べています。また事件の本当の真実が知りたいという心情も語っています。

和歌山毒物カレー事件で亡くなった女性の友人

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今回の無差別殺傷事件の加害者であり死刑囚の親族であり、実の息子の長男が事件から20年経って語った意見や考えについて皆さんにご紹介しましたが、皆さんは長男の考えや意見についてどう感じましたか?

続いてはこちらの見出しで、被害者となり亡くなってしまった当時女子高校生だった友人の心境や考えについてご紹介していきます。20年経った今この事件の事、亡くなった友人の事についてどう考えているのかを記述していきます。

20年たった今でも忘れることができない

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この亡くなった当時女子高校生の友人は、亡くなってしまった女性を夏祭りに誘ったらしく、この事から誘わなければ今頃・・・。とそう後悔しているのです。ですがその時の彼女には一切の非が無く、責任はありません。当然この事件は予期せぬ出来事であったのです。

当時女子高校生だった被害者が、亡くなった幼馴染に罪悪感を抱きながら今も生活をしているそうです。段々と時が経つにつれて、忘れられつつある事件ですが、彼女は亡くなった幼馴染のためにも忘れずに生きていくという、強い意志を持っているのです。

日本で起きた無差別殺傷事件

今回のこの無差別殺傷事件の容疑者は動機がなく、なぜ犯行に及んだか疑問視されているだけではなく、この事からも冤罪であると本人やネットや世間で囁かれています。動機が無いと、はっきりとした動機が無いとでは大差がある事を認識していますか?

誰でも良かった、むしゃくしゃしたからといったあまりに身勝手で卑劣な動機から、つまりははっきりとした動機が無く、大勢の罪のない人間が無差別に殺傷された凄惨な事件が日本でも起きているのです。しかもそれらは驚くべきことにかなり最近起きているという事実もあります。ここではそれらの一部をご紹介します。

秋葉原通り魔事件

今から10年前の秋葉原で起きた無差別殺傷事件です。当時からすでにオタクや電子部品の街として、歩行者天国が設けられるくらいに大都市でしたが、この地で17人の被害者、内7人が死亡してしまう凄惨な事件が起きてしまうのです。

犯行に使われたの日産レンタカーのトラックでまず交通事故の様に、他車に衝突して、その後降りた犯人はそのまま刃物を振り回して、周囲の人間を傷つけながら走り回ったのです。またネットの掲示板に犯行予告の書き込みを何度もしていた事も事実として問題視されています。

東海道新幹線殺傷事件

この事件はなんと去年の6月に起きた大変悍ましい無差別殺傷事件で、犯人である22歳の男の供述では誰でも良かったと動機について発言しています。一人の人間が刃物を振り回す様や、関係のない人が切り刻まれて傷つけられていく様子を、新幹線という密閉された空間で目撃していた乗客の恐怖が想像に絶する物があったのでしょう。

和歌山毒物カレー事件はまだ解決していない事件

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今回は今から20年前に和歌山県の夏祭りで起きた無差別殺傷事件についてご紹介していきました。この時の死因や原因がカレーに混入された毒物であった事、そして容疑者として名前が挙がった人物の過去現在についてもお話ししていきました。世間がこの事件や判決結果にどう捉えて、何を問題視しているかも分かっていただけたはずです。

現在では死刑判決が可決されて、死刑主として収容されていますが、彼女自身も一貫して無罪を主張して、また世間的にも一部で冤罪が囁かれています。それは死刑判決と決め手となった証拠が不確かな物であるからです。動機も自白も証拠も無いこの凄惨な事件。いつかは真実がわかる日が来てくれる事を関係者も我々も祈るばかりです。

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