ハンミョウの生態や種類、毒性の有無まとめ!捕まえ方と飼育方法も!

草むらで遊んでいたり、見つけたハンミョウと遊んでいた際に噛まれてしまった、という可能性があります。この場合噛まれた種類や本当にハンミョウなのかという判断がつきにくいため、早急に病院を受診することをお勧めします。大事がなければ良いですが、ほっておいて後から大変になってしまうという事を避けるようにしましょう。

ツチハンミョウは偽フェロモンが出せる?

自然界で生きていく術として生き物たちは数多くの工夫を行い、生き抜けるようにより良い進化を遂げてきました。ツチハンミョウはとても賢い方法でその種を増やすための工夫を行っています。ここではツチハンミョウがどのように生存戦略を行っているのかご紹介させていただきます。

ツチハンミョウは雌の蜂のフェロモンに似た化学物質を作れる

生き物の中にはフェロモンという化学物質を感じ取ることのできる種類が存在します。フェロモンによりメスを見つけたり、仲間を判断したりと利用しているのです。ツチハンミョウの生存戦略は雌の蜂に似た化学物質を作り出すことでより巧妙に数を増やしています。

ツチハンミョウは幼虫集団で演技!巧な寄生技を見せる

実際にフェロモンを作り出すのは幼虫達です。数匹で蜂の大きさになるように体を寄せ合い、フェロモンを放出します。すると交尾のためにメスを求めて彷徨う雄蜂が間違えて幼虫に体を寄せるのですが、この時幼虫たちは自慢の顎でオスにくっつきます。

その後、雄が本当の雌蜂と交尾を行う際に雄にくっついていた幼虫たちは雌へと移動します。そうすることで、産卵のために巣穴へ戻る雌に、巣へと運んでもらいます。蜂の雌達は違う昆虫の幼虫がいる事を知る由もなく、せっせと栄養価の高い餌を巣に運び、ハンミョウの幼虫達を育ててしまうのです。

ツチハンミョウは環境ごとに偽フェロモンを調整している

彼らはとても賢く器用な昆虫で、有名な生物誌で発表された研究によると、様々な地域で生き残るために、地域にいる蜂の種類に合わせて、幼虫達が作り出す偽フェロモンの化学物質の配合を変えているという事が解りました。

ハンミョウに関する書籍

世界中に生息し、最も美しい昆虫として多くのファンを獲得しており、その書籍も数多く出版されています。特にカラフルな見た目を持つ種は海外に棲息しており、ハンミョウの本も海外で出版されている物が多い傾向にあります。

「ハンミョウの生物学ハンミョウ類の進化・生態・多様性」

ハンミョウの生物学: ハンミョウ類の進化・生態・多様性

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日本の書籍に関してこちらでご紹介させていただきます。こちらの本ではすべてのハンミョウの種類をモーラした紹介がされていたり、詳しい生態や様々な写真が収録されており、ハンミョウ好きの方は是非一冊手元に置いておきたい一冊となっています。

ハンミョウは謎が多い美しい昆虫!

人の手による開拓により、その数を減らしつつあるハンミョウという昆虫は、そんな中でも種分化が行われ生物研究者にとっても目が離せない昆虫となっています。また、その見た目の美しさからも世界中で多くのファンを獲得しており、飼育されている方も多く存在するのです。

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