彼は、名前も簡単に告げ、住所などの質問にも早口で答えるなどいい加減な態度を終始見せていました。「苦痛を逃れるため」「気持ちが積もっていった」「後悔している」とは語るものの、遺族に対しては「苦しみを共感できない」と話しています。
加えて「謝罪の気持ちはまだ抱けない」と反省の意図はないことも明らかにしたのです。画像や動画の拡散はについては「半永久に残したかった、尊厳を傷つけたい」とも話しています。後悔と言いつつ、最後まで遺族への謝罪は一切ありませんでした。
判決では懲役22年
池永チャールストーマスに対して、求刑では「執拗に追いかけ殺害し酌量の余地はない」と無期懲役でしたが、裁判官は「残虐な犯行、計画性もある、一方的で身勝手、謝罪の言葉もない」とた一方「若くて更生の余地はある」としたのです。
弁護側は「懲役15年が相当」としたにも関わらず、退けられます。2014年8月1日、求刑通りにはなりませんが、下された判決は懲役22年でした。
当時リベンジポルノの法整備が無く裁判は難航
画像や動画の流出が問題でもありましたが、判決が下されるも法整備にリベンジポルノが取り糺されなかったことから「差し戻し裁判」も行われたのです。
リベンジポルノが取り組まれたのは、2014年11月のことだったため、結果的に僅かながらの謝罪の言葉もあったことも加わり、差し戻しにはなったものの、求刑25年に対して裁判は2014年8月に下された判決の通り、懲役22年でしたが難航した裁判も確定となりました。
大きく取り上げられたリベンジポルノの恐怖
この事件では、ストーカーをすることや殺害だけでなく、リベンジポルノの問題が大きく上げられます。クローゼットの中に潜んでいたり、路上まで執拗に追いかけることですら大きなことですが、そこには別の視点からも恐怖が伝わってくるのではないでしょうか。大きくクローズアップされた、リベンジポルノの実態に迫ってみましょう。
リベンジポルノとは?
リベンジポルノということが大きく関係する事件ですが、そもそもの意味は何でしょうか。リベンジは「復讐」ポルノは「わいせつ」を表していますが、元配偶者や元の彼氏などが復讐のためにわいせつな画像や動画を、相手から拒否された時に「仕返し」として無断でネットなどに晒すことです。世に晒すことによって陥れるのですが事件前には、日本ではあまり知られていませんでした。
各国の対策
日本で取り入れられるようになった、リベンジポルノの対策法ですが各国での取り組みはどうでしょうか。アメリカのニュージャージー州では2004年、カリフォルニアでは2013年に無許可で流出することは違法とされています。2013年といえば韓国でも同じように罰則がもたらされることになったのです。
EU加盟国の中には、既にプライバシーが守られている保護法がある国もあります。各国で様々な対策が講じられていることは確かでしょう。日本では2014年11月にリベンジポルノ被害防止法が設定され、各国で深刻化する問題ということがはっきり分かります。
各企業も取り組みを工夫
各企業でも取り組みが強化されているのが現状です。まずGoogleを始め削除するように徹底されましたが、それを機にFacebookやTwitter、LINEなども規制がかかるようになったと言えるでしょう。
SNS上に掲載されたのは削除され、掲載された場合は速やかに警察と連携を取るなどの処置が行われることになったのです。このように削除や軽されたら警察と連携を取って処罰するなど、工夫がされることになりました。
池永チャールストーマスは他にもリベンジポルノを多数行っていた
池永チャールストーマスは、鈴木沙彩さんに「浮気をしないように」と話していたのです。では自分はどうだったかというと、そこは身勝手さが露呈します。身勝手な本人は一筋だったかというと、そこには大きな間違いがあったことが分かるのです。唯一の理解者と感じていたにも関わらず、他にも多数の行為を行なっていました。
鈴木さんと交際中に浮気
束縛したかった当人は、鈴木沙彩さんと交際中にも浮気を重ねています。相手は出会い系サイトで知り合った24歳の女性で、早い段階で別れていますが被害者に促すも、自身は浮気は平気だったことが伺えます。それに被害者も感じ取っていたかは、今はわからないままになっているのでした。