アブラツノザメってどんな魚?美味しい料理や生態・釣り方をご紹介

日本ではアブラツノザメは冬の魚だと言われています。これはアブラツノザメが春はエサを獲るため北上し、冬に南下するという習性を持っているため、アブラツノザメの生息地域の中では比較的南に位置する日本では、冬によく獲れるからだと言われています。

アブラツノザメの栄養と利用価値

実はこんな所にも!アブラツノザメの利用

アブラツノザメ含む食用のサメは美味しいだけでなく、高い栄養価があることでも知られています。アブラツノザメの肉は低カロリー高たんぱくで、かつDHAやビタミンB6、ビタミンB12、鉄分が多く含まれることから、学校給食や高齢者向けの食材として、多く利用されています。

また、ひれを加工する際に出てくるサメの軟骨には、関節痛の治療薬やドライアイを防ぐ目薬などの医薬品の原料になるコンドロイチン硫酸が多く含まれていたり、骨粗しょう症や紫外線による老化を防ぐコラーゲンを多く含んでいることから、食用サメは医薬品の原料としても期待されていると言われています。

内陸で重宝される食用サメ

食用サメは尿素が強く、食中毒の原因となるヒスタミンが出来にくいことから通常の魚に比べ長持ちします。このため、内陸の貴重な魚食材として重宝されてきました。現在でも広島の内陸部では「わに」、海がないことで知られる栃木県では「もろ」と呼ばれ、飲食店やスーパーで見かけることができます。

まとめ

サメは人を襲うイメージが強いですが、実は人間と深い関わりを持つ重要な資源と言われています。特にアブラツノザメは古くから日本の食文化に根付き、内陸部では貴重な魚食材として親しまれてきました。アブラツノザメは正しく捌けば、余すところなく楽しめる食材であり、また医薬品の原料や加工品としても期待される魚なのです。アブラツノザメ以外のサメについても知りたい!という方はこちらの関連記事も参考にしてみてくださいね。