アブラツノザメってどんな魚?美味しい料理や生態・釣り方をご紹介

アブラツノザメの釣り方③仕掛けとエサ

アブラツノザメの仕掛けはエレベーター式が主流と言われています。エレベーター式の仕掛けとは、大物狙いの泳がせ釣りで使われている様式の1つです。仕掛けの造りは単純で、道糸に錘を付けて水中に投入します。そして魚をハリスに付け、スナップを道糸に付けて、エサを水中に泳がせます。

アブラツノザメを釣る時は生きた魚を使います。泳がせ釣りでは、通常アジやイワシをエサとして使います。エサとなるアジは鼻掛けという方法で針に付けます。これはアジの目と口の間に針を刺す方法で、体を傷つけずにアジを長持ちさせることができると言われています。

アブラツノザメの味

新鮮なら刺身もイケる!アブラツノザメの刺身

アブラツノザメは白身魚ですが、身が少し赤みがかっているのが特徴で、桃色に近い乳白色をしています。クセのない味が特徴で、新鮮なうちは刺身でも食べられます。しかし死後時間が経つと、サメ特有のアンモニア臭がすることがあり、ほとんどの食用サメと同様に、新鮮さが失われたアブラツノザメは練り物用として売買されるようです。

歴史は縄文時代から!食材としてのアブラツノザメ

また他の食用サメと比べて、非常に脂が乗っているのが特徴で、「煮ても固まらないサメ」という意味でアブラサメと呼ばれていたと言われています。また小骨が少なく、火を通しても身が硬くならないことから、家庭料理の食材として親しまれています。

アブラツノザメの産地として有名な青森県では、サメを食べる習慣が古くから根付いており、三内丸山遺跡からはアブラツノザメ含む食用サメの骨が発掘されています。また三厩地域ではおせち料理の1つにサメの飯ずしというサメを使った料理があり、日本の伝統にサメ食文化が根付いていることが分かります。

美味しいアブラツノザメ料理を食べるために

アブラツノザメをスーパーや魚屋さんで買う場合は、選び方が重要になってきます。魚の新鮮さは見た目に現れると言いますが、アブラツノザメも同じで、身の色と張りに注目します。アブラツノザメの身は時間の経過に伴い、色が薄くなり、張りがなくなると言われています。鮮やかな桃色で張りのある身を選ぶと良いでしょう。

アブラツノザメの捌き方

アブラツノザメを捌くには、まずひれを切り取ります。このひれには毒があるので気を付けて切りましょう。次に皮を剥ぎます。身と皮の間に、包丁で切り込みを入れて、手で剥ぎ取ると良いです。皮が剥げたら尾ひれと頭を切り落とし、内臓を取り出します。そして水洗いして3枚におろしたら、下ごしらえ完了です。

アブラツノザメはひれの他にも、鮫肌と呼ばれるザラついた肌を持っています。この鮫肌はわさびをすりおろす際に用いられるほど頑丈です。うっかり手をすりおろさないように気を付けましょう。鮫肌はサメ全般にみられる特徴ですから、アブラツノザメ以外のサメを捌く時にも十分注意が必要です。

美味しいアブラツノザメ料理①刺身

アブラツノザメは鮮度が落ちるとアンモニア臭が強くなるため、産地以外で刺身で食べる話はあまり聞きません。しかし地元の漁師さんによると、実はアブラツノザメの刺身は絶品なのだそうです。最近では産地直送の通販でも買うことができるようなので、気になる方はチェックしてみて下さい。

捌いたアブラツノザメの赤身部分を切り落として、適当な大きさに切り分ければアブラツノザメの刺身の完成です。なぜ赤身を切り落とすかと言うと、赤身部分は硬いため、白身だけの方が美味しいからと言われています。切り落とした赤身は火を通して食べると美味しいです。

冬の日本海で揉まれた深海サメです。刺身はトロに匹敵します。さすがに一匹そのままでは大きすぎるので柵に解体してお送りします。赤い川は刺身で召し上がるとゴリゴリするので必ず落として下さい。味には絶対の自信があります。サメの価値観が変わる一品です。

(引用:アブラツノザメ|但馬漁業|農家漁師直送のポケットマルシェ)

美味しいアブラツノザメ料理②照り焼き

刺身で切り落とした赤身部分はアブラツノザメの照り焼きにします。まずはぶつ切りにした身の水気をキッチンペーパーでよく取り、醤油・みりん・酒・砂糖を混ぜたソースに浸します。ソースが身によく浸み込んだら、油を敷いたフライパンでよく焼きます。両面に焦げ目が付いたら、残ったソースを流し込み、さらに煮詰めて、完成です。

サメは美味。刺身がトロに匹敵するかは個人の感覚次第だけど、とってもコクがあって美味しい!和風の味付けで煮付けたり、フライにしてもサメの柔らか〜い食感と脂身が活きてとっても美味しい!!!そしてたぶんこの美味しさは鮮度がいいから。

(引用:「サメの刺身はトロに匹敵」は本当?漁師直送のサメをプロが本気で料理してみた)

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