【久留米看護師連続保険金殺人事件】吉田純子の生い立ちや裁判の判決、現在とは

久留米看護師連続保険金殺人事件は2002年に発覚した4人の看護師による保険金目当ての殺人事件です。犯人の吉田純子はマインドコントロールで他の3人をたくみに操り殺人を行います。久留米看護師連続保険金殺人事件の概要や手口、犯人の生い立ちや現在などを徹底解説します。

この記事をかいた人

役立ち情報を配信していきます!

目次

久留米看護師連続保険金殺人事件とは?

保険金目当てに自分の夫を殺した殺人事件をご存知ですか?この殺人事件は、看護師という職業の知識を使い保険金の為に自分たちの夫を連続して殺していった殺人事件です。事件は、共犯者の一人が罪悪感から自白した事により発覚しました。どんな事件だったのか詳しくご紹介していきます。

この事件で重要となる人物

この事件の一番の鍵となる人物は”吉田純子”と言われる女性の存在です。この女性があらゆる手を使い、人々の心に入り込み共犯者を作っていくのです。そして、共犯者となってくれる人々ができた所で実際に犯行を繰り返して行くのです。

事件を起こした時期と場所

場所は事件のタイトルにもなっているように、福岡県久留米市内で看護師4人によって繰り広げられました。最初の事件が1998年に実行されそこから逮捕される2002年までの期間繰り返されていたのです。この間には大きな殺人だけでなく細々と人を騙しお金を奪っていました。

この事件の最大のポイント

この事件で最大のポイントとなる所は、主犯格であった吉田のサイコパスな部分とマインドコントロールに長けていた部分です。彼女がマンドコントロールに長けた人物ではなければこの事件は発生しなかったのです。その部分を踏まえて今後の記事を読み進めて下さい。

久留米看護師連続保険金殺人事件の概要

この事件は、吉田を筆頭に堤と池上と石井の4人で組んで保険金のために殺人を繰り返した事件です。彼女たちは元々聖マリア学院短期大学の同級生で一緒に看護を学んでいた仲間でした。そこから繋がりを持ち、それぞれの夫を殺害するにいたったのです。

同じ看護学校で出会った4人

truthseeker08 / Pixabay

彼女達は同じ看護学校に通っていたことで出会いました。吉田は高校でも看護科におりましたが、その後看護の専門学校に進み、この専門学校で今回の共犯者である3人と出会ったのです。

学校卒業後の再開

元々、吉田と堤は同じ病院で勤務しておりましたが、最初から親しくしていたわけではありませんでした。当時、堤は既婚者と付き合っており、上手くいかずその事を吉田に相談した事をきっかけに距離が縮まっていきました。

他2人との再会

堤と再び近づいた事をきっかけに看護師学校時代に仲のよかった旧友とも再会し始めます。そして、吉田は前と同じように、相談に乗るかのように二人に近づいたのです。元々、吉田は彼女たちの家族間のトラブルや悩みを調べあげていました。

そして、その悩みを利用しさらに問題をこじれさすようウソをついたのです。そのタイミングで吉田は二人に近づき”先生”の名を使いなんでも悩みを解決できる等と調子を合わせていきました。

1998年犯人の一人池上和子の夫をグループで殺害

qimono / Pixabay

この事件で一番初めに殺害された被害者です。吉田は彼女の夫が彼女と子供を殺害しようと計画立てていると事実無根の嘘をつき、彼女を困惑させ殺される前に殺してしまおうとそそのかしたのです。吉田の嘘を信じ込んでしまった彼女は夫の殺人を計画立て実行犯として殺してしまったのです。

吉田がこの事件でついた嘘とは?

池上は夫の殺害計画を持ちかけられる前に、女性関係で夫が起こしたトラブルの事を吉田に相談し、解決してもらっていたのです。そして、その時に夫から恨まれたんじゃないかと思っていた彼女に向けて、吉田は彼女の夫が彼女と子供達を殺害しようと計画していると嘘を吹き込み、本当に殺されてしまうと思いこんでしまったのです。

当時の殺人計画

この計画では、お酒好きの夫が酔っぱらった所で、睡眠薬とカリウムを使い殺害しようとしておりましたが、実行するも変化がなく失敗に終わりました。しかし、看護師の知識のある彼女たちは後日、酒を飲ませ、更に睡眠薬を盛り眠らせたあと、カリウム製剤と空気を体内に入れ殺害したのでした。

1999年犯人の一人石井ヒト美の夫をグループで殺害

Seo_Seungwon / Pixabay

次の被害者は、石井の夫でした。この事件でも主犯である吉田が彼女の夫が借金問題を抱え苦しんでいると彼女に吹き込み、殺害し保険金で借金をなんとか支払うしかないとそそのかし殺害計画をたてたのです。

吉田がこの事件でついた嘘とは?

石井の夫が不倫をしており、不倫相手に貢ぐために色々なヒトから借金をしていると嘘をついたのです。しかも、夫がお金を借りたことでトラブルとなり自殺をした人までいる。最低な男だ等と夫がとても悪い男だと思いこませるような嘘を付いていました。

当時の殺害計画

池上の夫と同じよう、酒好きの夫をアルコール中毒に見せかけ殺害しようと計画を立てました。そして、食事の中に睡眠薬を混ぜ、夫の好きなお酒を渡し眠らせる計画でした。夫は酒が強く基本眠ってしまう事はないが、この時は睡眠薬の力もありすぐに眠らせる事ができると計画したのです。

そして、眠らせた夫の口にチューブを差し込み、お酒を胃まで直接流し込み殺害する計画でした。深い眠りに入らせる事には成功したが、殺害までは結局上手くいかずこの時も空気注射をすることにより殺害する事ができたのです。

食事の混入物に気づいていた?

Divily / Pixabay

石井の夫は、まず食事に入れた睡眠薬で眠らせのちのお酒を飲ませ深い眠りにつくよう計画しておりました。当日、食事を口に運んだ夫が、食事に違和感を感じ石井に聞いております。しかし、石井が取り替えると提案しましたがそのまま食事を食べ続けました。

その食事には睡眠薬を混入させていたので、少し味が変わっていたのです。そして、その後吉田から高いウィスキーをもらったからそれを飲むよう夫にすすめ見事に深い眠りについていったのです。

2002年犯人の一人石井ヒト美の自首により全員逮捕

石井は夫を殺害した後悔等から精神的に落ち込んでおり、マンションの生活を辞め、実家に戻って生活をしておりました。その間も吉田からの脅迫めいた物が続き、恐ろしくなり警察に自首する事を決意しました。そして、石井の自白により主犯、共犯者全員が逮捕されたのです。

吉田は堤の実母殺害の実行犯を石井に行わさせていた

吉田は堤の実母殺害を石井に行わせようとしておりました。しかし、この計画は結局、失敗に終わってしまったのです。そして、吉田は失敗した事に対し石井に責任を取るように言い渡し多額の金銭を要求しさらには子供達まで手放せと脅迫をし始めたのです。

石井は土地を売れと脅されていた

堤の実母殺害に失敗した石井は、制裁金として吉田に300万の請求を言い渡されました。そんなお金はないと言った石井に対し、吉田は以前より目をつけていた石井の実家の土地を売れば簡単にお金を作れるともちかけたのです。

石井を警察に連れて言ったのは石井の伯父

Free-Photos / Pixabay

吉田から、実家の土地を売れと言い渡された石井は流石に一人の判断で土地を売る事は難しいと判断し、伯父に相談します。そして、伯父は石井が吉田に騙されているのだと気づくと警察に行くように進めるのです。

その時、石井はもちろん伯父にも夫を殺害した事実は伏せていました。伯父には吉田に奪われた保険金なども事も話、警察にはまず相談しに行くと言う名目で伯父の付き添いの元警察に出向いたのでした。

石井の供述内容

石井は、最初こそ自分の夫を殺害した事実を伏せておりましたが警察が調査を進める毎に全貌が明らかになっていきました。結局は、夫の殺人に関しても調べは上がっている状態となったため全てを自白したのです。これをきっかけに、全員逮捕となったのです。

久留米看護師連続保険金殺人事件の裁判の行方は?

succo / Pixabay

共犯者である石井の自主によって発覚したこの事件、主犯である吉田はもちろんの事、共犯であった他2名(堤、池上)も警察に捕まりました。主犯の吉田はもちろん一番重い罪となり、他3人にも判決は下りました。裁判がどんな方法で進み、判決がどのように決定したかをそれぞれご紹介していきます。

久留米看護師連続保険金殺人事件の判決①吉田純子

この事件で、吉田は自身が贅沢をして暮らしていく為のお金や、借金の返済等の為に多額の金銭を騙しとっていました。元同僚の看護師をはじめ、共犯者であった他3人からも多額の金銭を巻き上げていたのです。

保険金は全て吉田に渡されていた

夫殺しを犯した共犯者2名ですが、元々は保険金目当ての殺人でした。夫を殺す事により多額の保険金を手にした彼女たちですが、もちろん吉田が全てのトラブルを回避し、支払いも吉田から行う等と彼女たち言いくるめ全ての金銭を着手していたのです。

吉田に対する判決の結果

当然、この事件の主犯格とみなされた吉田は刑の中でもっとも思い死刑判決が下りました。もちろん、吉田はこの判決に納得いかず上告しており、自分が主犯格ではない、もちつもたれつの関係だったので一人だけ死刑はおかしいと訴えていましたが死刑判決が覆される事はありませんでした。

久留米看護師連続保険金殺人事件の判決②堤美由紀

3dman_eu / Pixabay

彼女は無期懲役(求刑死刑)を言い渡されています。彼女は吉田と一番近い関係にあり、吉田に指示されたことは全て実行していたため、判決が重くなったのです。もちろん、彼女もマインドコントロールで操られていたとはいえ、犯罪を犯した罪は重かったのです。

彼女が獄中死をしたなどの情報は入って来ていないため、現在も服役中の身であることは間違いなさそうです。服役中に問題を起こしている訳ではないため、吉田によるマインドコントロールも溶け、罪の意識が芽生えて反省しているのでしょう。

久留米看護師連続保険金殺人事件の判決③石井ヒト美

Kaz / Pixabay

彼女も夫を殺した罪や人を脅した罪などで逮捕されましたが、判決は懲役17年(求刑無期懲役)となりました。逮捕された時は吉田のマインドコントロールが溶けていたのと、やはり自主をしたことで刑が軽くなったと言えます。

元々彼女は夫を殺めてしまった罪の意識からとても落ち込んでいたりと反省の色が見られる状態でした。最初は夫を殺したことを隠していたとはいえ、後に全てを告白し全員の逮捕へと繋がったことも判決に大きく影響されたと言えます。

久留米看護師連続保険金殺人事件の判決④池上和子

3dman_eu / Pixabay

彼女は堤と同じよう、判決も無期懲役になり得る状態でした。(求刑無期懲役)しかし、彼女は病気を患っており判決を受ける前に亡くなってしまったのです。実際に刑を受けることはありませんでしたが、生きていたら現在も服役していたでしょう。

 

久留米看護師連続保険金殺人事件の犯人の生い立ち

esudroff / Pixabay

主犯となった吉田の生い立ちはとてもひどいものでした。子供の頃から培った悪知恵の良さや虚言壁もあり、人々を信じさせる為の能力は十分だったのです。他の3人も何故主犯格に騙されてしまったのか。心に何か弱みがあるとつけ入りやすくなりますがそんな所を狙われてしまったのでしょう。

久留米看護師連続保険金殺人事件の犯人①吉田純子

rawpixel / Pixabay

ここで一番気になるのはやはり、主犯格である彼女の生い立ちではないでしょうか。彼女がどんな生い立ちで育ち、そしてどのようにして人をコントロールできるような人間になったのか。それは彼女の過去に大きくかかわっているのです。

吉田純子のプロフィール

  • 生年月日:1959710
  • 年齢:56歳(没年齢)
  • 出身高校:私立佐賀女子高校衛生看護科
  • 最終学歴:聖マリア看護専門学校
  • 家族構成:父・母・弟との4人家族

吉田純子と両親の関係

彼女の父は元々自衛隊におりましたが、辞めた後に自分で自動車の修理工場を営んでおりました。しかし、その事業が上手くいかず、母も内職をしておりましたがとても貧乏な生活でした。そんな生活のストレスを父は母に当たり散らし、母は父の稼ぎが悪いといつも愚痴っていたのです。

母親から虐待を受けていた

Counselling / Pixabay

子供の頃から虚言癖があった彼女の事を母は快く思っておらず、またよく出来た弟がいたせいで、彼女はいつも嘘つきの出来損ないだと過度な暴力をうけていたのです。母親も父親からキツク当たり散らされていたようなので、そのストレスを母親は彼女で発散していた物だと思われています。

吉田純子と兄弟の存在

彼女には4つ年の離れた弟がいました。弟は頭脳明晰、スポーツ万能で何をやらせてもいつも上手くこなしてしまような人でした。そんな弟を母は溺愛していたのです。一方母は彼女に対し虐待まがいの暴力をふるう事もあり、弟との差は一目瞭然だったのです。

小さい頃から虚言癖があった

家族環境の悪さも影響したのか、彼女は小さい頃から虚言癖がありました。虚言癖とは、息を吐くように嘘をつく人を指します。自分でも嘘をついている自覚はありながらも嘘をつく事が悪いと思っていない為、何故母が嘘をつく事を悪く思っているのかが理解できませんでした。

また、高校生になると虚言癖もエスカレートし、同級生に妊娠をしたと嘘をつきカンパを募っていったのです。もちろん、妊娠は真っ赤な嘘でカンパで集めたお金が目的だったのです。それをきっかけに彼女は学校を停学になっております。

昔からお金に執着していた

geralt / Pixabay

彼女は昔の貧乏な生活がとても苦痛だったのか、昔からお金に執着をしておりました。学生時代の詐欺行為もお金を巻き上げる為でした。そして、彼女がお金に対してとても執着していると分かる一件が他にもあります。

吉田は、なんと結婚後に夫と共に夫の祖母の養子となっていたのです。通常であれば、祖母が亡くなった後の遺産は夫の父が受取人となるはずですが、夫、吉田共に祖母の養子となっていたため、遺産の受取り権利が出来たのです。そして、実際に亡くなった際にはしっかりと遺産を受け取っていたのです。

久留米看護師連続保険金殺人事件の犯人②堤美由紀

Free-Photos / Pixabay

彼女は既婚者である男と付き合い、妊娠中絶を繰り返しているような生活をしておりそれを吉田に相談していたのです。後に、彼女は吉田の言いなりになりなんでもするようになるが、元々依存性の高い性格だった事で、吉田のマインドコントロールに一番かかりやすいタイプだったと言えます。

久留米看護師連続保険金殺人事件の犯人③石井ヒト美

Free-Photos / Pixabay

NEXT 久留米看護師連続保険金殺人事件の犯人③石井ヒト美