【宮野裕史/横山裕史】コンクリ事件の犯人の生い立ちから現在と再犯など

女子高生コンクリート殺人事件の犯人は、未成年であったがゆえに重罰を免れました。このように、重大な事件や非道な犯罪を犯しながら、少年法の保護を受けて、相応の刑を免れた犯人は少なくありません。数ある事例の内のいくつかを以下に紹介します。

神戸連続児童殺傷事件

絶歌

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1997年に兵庫県神戸市で発生した事件です。当時14歳の少年が、数か月に渡って次々と小学生を襲い、2人が死亡、3人が重軽傷を負ったという出来事です。男子児童の首を切って晒しものにするという残虐性や、警察を挑発する文書を残すという劇場型犯罪の要素が注目されました。

少年は逮捕されますが、精神障害が認められ医療少年院に送られるという処遇になりました。その後、事件に関する手記『絶歌‐神戸連続児童殺傷事件‐』が出版され、反省の気持ちがあるのかなど、再度世間に波紋を呼ぶこととなります。なお、犯人の本名は、当時の報道でも出版された本でも明らかにはされていません。

京都亀岡無免許暴走事件

出典:PhotoAC

2012年4月23日に京都府亀岡市で発生した事件です。18歳の少年が無免許で軽自動車を運転し、その最中に居眠りをした挙句、集団登校をしていた小学生の列に突っ込んだというものです。この事故により引率していた保護者の女性1人と、児童2人が亡くなり、他7人が重軽傷を負いました。

警察は運転していた伊津和真(18)と同乗していた山下連(18)、今西寿希也(18)、さらに、車を貸した川勝航希(19)を逮捕します。裁判の結果は、伊津は懲役5~9年の不定期刑、山下と今西は懲役6ヶ月執行猶予3年、川勝は罰金25万円という判決です。これに対し、遺族や世間からは、刑が軽すぎるという声が上がりました。

markusspiske / Pixabay

犯人たちはいずれも未成年であったため、少年保護法により実名報道が規制されていました。しかし、インターネット上で有志による特定が行われ、本名や素性が明らかとなったのです。

この他に日本で起こった少年犯罪については、以下の記事でも紹介しています。

宮野裕史は残忍な事件を起こし現在は出所している

Counselling / Pixabay

宮野裕史らが起こした女子高生コンクリート殺人事件は、あまりにも残酷で非人間的な所業でした。にもかかわらず、彼らは未成年だったというだけの理由で、重罰を免れ、一般社会での生活を許されたのです。

その暮らしぶりや、再び罪を犯したことからも、事件への償いが不十分なのではと、疑わざるを得ません。せめて心の中では、被害者の少女に対するお詫びの気持ちが、あってほしいと望むところです。

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