かなり大雑把ですがこういった感じです。
龍神祝詞は「神道大祓全集」に記載されていない
この「神道大祓全集」には全国の有名な祝詞が収集されています。先に記載した通り、庁の公認を受けていない龍神祝詞は掲載されていません。
ですが現在は広く認識されており、使われる機会も多いということから、出版社によっては注釈つきで追加されていることもあります。日本人に欠かせない祝詞として認められているということです。
龍神祝詞に登場する龍神とは?
それでは、龍神祝詞が指す「龍神」とはいったいどういった神様なのでしょうか?
龍神祝詞は八大龍王に奏上する祝詞
この祝詞は八大龍王に捧げるものとされています。水を司る神様であり、雨の恵みを与えてくれる水神とされています。
そのご利益は商売繁盛、徐福招福、五穀豊穣、恋愛豊穣など効果満点とあり、その信仰は日本中に広く根付いたとてもポピュラーな神様です。
龍神はインドから来た仏教の神
ルーツは仏教、インドでは龍はひとつの種族であり、たくさんいるものとされてきました。
その中でも特に高位とされる龍神が8柱、後に九頭竜大王と呼ばれる九頭一身の龍も含めた総称として「八大龍王」と呼んだのです。
日本の九頭龍大神はナーガラジャと同一存在
龍王の中でも特に有名なのは、九頭竜大神です。その名の通り九つの頭を持ち、仏教の和修吉(わしゅきつ)竜王と同一存在であるとみなされています。
和修吉はインドにおいてはナーガラジャ、蛇の王です。本来はコブラの姿をしていましたが、生息のなかった中国において竜とみなされるようになり、既存の信仰と習合したのです。
参拝の際に龍神祝詞を唱える事で龍神様の御利益アップ!
祝詞には龍神様への信仰を示す文言が含まれています。参拝時にも正しい手順で唱えると、ご加護が上昇すると言われています。人間だって、頼み事がある時だけ近づいてくる人より、普段から礼儀正しく接してくれる人にこそ、力を貸したくなるものですよね?
では下記より、神様にうかがう際のマナーを学んでいきましょう。
参拝の際のマナー
他の神社にも共通することですが、まず鳥居をくぐる前に一礼します。その後、手水舎で口と手を清めます。
この時参道の中央を歩くと非礼にあたる、というのは誤った俗説です。神様への敬意を示すため正面を避ける傾向はありますが「そういう決まり事はありません」と言う神社も多いです。
龍神祝詞を奏上するタイミング
二度の礼、二度の拍手、最後に一例をする。いわゆる”二拝二拍一拝”を行うのが神様への作法とされています。
祝詞を唱える場合は、まず二拝し、次に祝奏上して祈り申し上げます。すべて済んでから、あらためて二拝二拍一拝を行いましょう。これが正式な手順となります。