映画「カニバ パリ人肉事件38年目の真実」
2017年に公開された映画であり、パリ人肉事件という凶悪な事件を起こした佐川一政の現在の生活の1か月間を一部始終映像に収めたドキュメンタリー映画となっています。この作品も、第74回ヴェネツィア国際映画祭においてオリゾンティ部門審査員特別賞を受賞しました。
パリ人肉事件が影響を与えた人
事件を起こし、帰国してから様々なメディアに露出している佐川一政ですが、本人から包み隠さず語られる犯行の内容により影響を受ける人が多く存在します。有名人に限らず一般の方々も異常な佐川一政の行動は頭から離れないのではないでしょうか。
現代美術家リュック・タイマンス
佐川一政のポートレート絵画を描いた人物がいます。ベルギーで活躍している現代美術家であるリュック・タイマンスも佐川一政のドキュメンタリー映像を受けて、その映像を元にポートレートを描いたようです。
芸術家の人々の中には、人間の本性や性に関しての絵を主として描いている方も多くいらっしゃいます。彼の行為は悪だとわかっていても、人間の本性としてその行為を美化してしまう方がいるという事も実際にはあり得るのです。
ザ・ローリングストーンズ
イギリスの有名なロックバンドであるザ・ローリングストーンズもパリで起きた猟奇事件に影響を受けています。Too Much Bloodという曲の中で日本人がパリでガールフレンドを自宅へ招き入れて食べたという歌詞を歌っているのです。
世界的にも言語の幅を超えて愛されている音楽の中にもこの事件が影響を与えており、つまりは世界の人々が音楽を通してこの事件の内容を少なからず知る事となります。そんな怖い事件が、と思う人がいる反面、その事件を崇拝した新たな犯人が生まれてしまう可能性がある事も覚えておかなくてはいけません。
酒鬼薔薇聖斗
少年Aとして少年犯罪史上最も衝撃的である酒鬼薔薇聖斗にも佐川一政は影響を与えています。佐川氏の著書を読み、憧れと共に、先を越された悔しさを持ったと本人は語ります。もし佐川氏の著書と酒鬼薔薇聖斗が出会わなければ、酒鬼薔薇聖斗が人肉を食べる衝動を起こさなかったのでしょうか。
少年犯罪としてはジェームスバルガー事件も世間を震え上がらせた事件の1つです。こちらの記事ではジェームスバルガー事件について詳しくご紹介していますので、ご興味がある方は併せてご覧ください。
パリ人肉事件は異常性癖を持つ男の身勝手な事件だった
カニバリズム欲求から引き起こされた事件。これだけの事をしておきながらも罪を償うことなくメディアにも露出していた身勝手な男による事件で被害にあった女性のご冥福を心よりお祈りいたします。
この記事を読んでいる皆さんは今一度明日は我が身かもしれないという自覚を持ち、これだけの狂気じみた事件を起こしながらも、犯人が刑務所へ入る事無く野放しとなっている事実がある事を頭の片隅に置いておくべきなのかもしれません。
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