【プロビデンスの目】フリーメイソンの陰謀論とホルスの左目とラーの目の意味

「プロビデンスの目」はピラミッドの上に一つ目が描かれたモチーフで、アメリカの1ドル紙幣にも採用されています。本来はキリスト教のモチーフですが、フリーメイソンの陰謀論とのつながりも噂されています。ここでは、プロビデンスの目の意味や起源、陰謀論の真相を解説します。

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「プロビデンスの目」とは?

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「プロビデンスの目(以下「目」と略述)」とは、古くは中世やルネサンス期から使われているデザイン。キリスト教に由来するシンボルの一つであり、実際に教会のレリーフとして刻まれることもあります。また有名な使用例として、アメリカ合衆国の国章などにも見ることができます。

目のマーク

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「目」は、三角形と一つ目を組み合わせたデザインであり、また「目」は著名な秘密結社「フリーメーソン」のシンボルであるともされ、時にある種の「陰謀論」とも結びつけられます。今回は、そんな「目」の謎をひもといてゆきます。

プロビデンスの目のキリスト教での意味

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前述の通り、「目」はもともとキリスト教に由来するシンボルであり、キリスト教の教義などを象徴化したものです。まずは「目」とキリスト教との関係、及び「目」の持つ意味合いについてご説明しましょう。

プロビデンスの目のキリスト教での意味①神の全能の目

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そもそも「プロビデンス」とは、「摂理」と訳されるキリスト教の概念。「摂理」とは簡単に言えば、神が世界のすべてを導き治める意志・恩恵のことをいいます。「目」は、この世のすべてを見そなわす、神の全能の印なのです。

有名な初期ネーデルランド(オランダ)の画家、ヒエロニムス・ボスの作品『七つの大罪と四終』の中央にも、主イエスとともに「心せよ、主は見そなわしたまう」という銘文が刻まれているなど、神が人間の行動すべてに目を光らせているという考えは主要なものであったといえます。

プロビデンスの目のキリスト教での意味②三位一体

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また、「目」において、三角形はキリスト教の重要な概念「三位一体」の象徴でもあります。「三位一体」とは、聖書などに登場する「父」、「子」、「聖霊」の三つの存在が、もともとは一体であるという、神学上とても大切な解釈であり、カトリックをはじめ多くの宗派において共有されている考えです。

プロビデンスの目の諸説

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元来キリスト教と縁の深い「目」ですが、一部の人びとのあいだでは、「目」は世界を裏で支配する秘密結社「フリーメーソン」のシンボルであるなど、さまざまな側面をもって語られています。次に、そうした説のいくつかをご紹介しましょう。

プロビデンスの目の諸説①フリーメイソンの象徴

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フリーメーソンとは、中世の石工(メーソン, mason)の組合に端を発する結社であり、その活動内容は詳らかではありません。「目」は、しばしばフリーメーソンの象徴と考えられ、結社が受け継いでいるとされる何らかの「秘儀」と関連があるとする人びともいます。

プロビデンスの目の諸説②地球外生命体の監視の目

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また奇抜な説として、「目」は太陽系を管理する地球外生命体が、人類を監視する目をかたどったものだといわれています。この説によれば、「目」は宗教的なものではなく、実際には地球外生命体が人類を長年「指導」している証拠なのだとされます。

陰謀論的にプロビデンスの目を解釈すると?

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人類を裏から牛耳る存在がいる、というのは、いわゆる「陰謀論」の典型ですが、「目」はそうした陰謀論者のあいだで、特に注目を集めるシンボルであるといえます。続いては、あえてそうした陰謀論の立場から「目」をとらえた場合、どのような解釈がありうるかについてご説明しましょう。

プロビデンスの目の陰謀論の解釈①ピラミッドはカースト

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