【プロビデンスの目】フリーメイソンの陰謀論とホルスの左目とラーの目の意味

このように、今日においてもさまざまな公的機関や紙幣のデザインとして採用されている「目」ですが、そのモチーフの起源は、いったいどこにあるのでしょうか。続いては、「目」のルーツを探っていくこととしましょう。

プロビデンスの目の起源①ホルス神の目

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ホルス神とは、古代エジプト神話に登場する神で、天空と太陽を司る、ハヤブサの姿をした神です。エジプトの王であるファラオは、ホルス神の化身であるがゆえに地上の統治者であるとされており、その点においても、ホルス神は古代エジプトではたいへん重要な位置を占める神でした。

プロビデンスの目の起源②左目「ウジャトの目」

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ホルス神の両目のうち、左目は「ウジャトの目」と呼ばれています。古代エジプト神話において、ホルスは敵に殺された父・オシリス神の仇討ちをした際、左目を失ってしまいます。この左目は「ウジャトの目」と呼ばれ、すべてを見通す知恵の象徴として、エジプトでは非常に重要な意味を持つシンボルとされました。

プロビデンスの目の起源③右目「ラーの目」

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「ウジャトの目」が左目であるのに対し、右目として描かれるシンボルは、「ラーの目」と呼ばれています。古代エジプト神話において、太陽神ラーはみずからを崇めようとしない人びとに怒り、自らの右目を破壊の女神セクメトに作り変えて地上に送り、不信心者を殺させてしまったといわれています。

プロビデンスの目は音楽業界とのつながりも?

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すでにご紹介したように、私たちの日常の片隅にも存在している「目」のデザインですが、一部の人びとのあいだでは、「目」は音楽業界とも深いつながりがある、と考えられています。いささか強引な説ではありますが、続けてご紹介いたしましょう。

片目を隠すポーズはプロビデンスの目を表している?

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欧米などでは、片目を閉じて「目」を表わすポーズがあり、ミュージシャンといった有名人もこのポーズを取ることがあります。ですが先述のフリーメーソンとのつながりから、「片目を閉じるポーズは、それを行う人間がフリーメーソンの一員であることを示している」という噂も、まことしやかにささやかれています。

プロビデンスの目のポーズをした歌手①きゃりーぱみゅぱみゅ

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「目」のポーズをしたことがある歌手としては、日本のきゃりーぱみゅぱみゅも挙げられます。正式名を「きゃろらいんちゃろんぷろっぷきゃりーぱみゅぱみゅ」、略称を「KPP(「きゃりー」とも)」という彼女ですが、もしもフリーメーソンの一員であったとしたら、さすがのファンも「キレそう」……?

プロビデンスの目のポーズをした歌手②レディー・ガガ

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今やアメリカを代表するポップ・シンガーの一人といえるレディー・ガガ。そんな彼女も、「目」のポーズをしたことがあります。また、前述のきゃりーぱみゅぱみゅと共演したこともあるガガ。その破竹の勢いを見せる活躍の裏には、フリーメーソンの力が加わっている、という説も……。

プロビデンスの目は東京のシンボル的存在にもあった?!

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2008年に建設が開始され、2012年5月に電波塔及び観光スポットとして開業した、東京タワーに代わる新しい都心のシンボル、「東京スカイツリー」。そんなスカイツリーにも、「目」が隠されている、という人もいます。

東京スカイツリーを輪切りにした図を見ると、三角形の中にタワーの中心材があり、あたかも「目」のように見える……というもの。とはいえ、「だから何?」と言いたくもなってしまいます。これを読んでいる皆さんの身近にも、探せば「目」がどこかに隠れているかも……?

フリーメーソン概説:その歴史と秘密

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前述の通り、「目」を巡る陰謀論の黒幕として語られることの多い、秘密結社「フリーメーソン」。その実体は文字通り「秘密」に彩られており、謎に満ちた団体です。続いては、そんなフリーメーソンについて、いくつかの伝説的な事柄も交えながら、ご説明しましょう。

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