エホバの証人とは「やばい」のか?
キリスト教系の宗派で1870年に設立された比較的新しい宗教団体になります。主流派のキリスト教宗派は三位一体やイエス・キリストの神格化などを信仰していますが、このような基本的な信条を否定している団体のため、異端とされやばい団体と囁かれていることもあります。他、インド最古のバラモン教に興味がある方はこちらを御覧ください。
エホバの証人が「やばい」とされる理由とは?
独特の宗教観を持っているキリスト教の宗派になり禁止事項や制限事項も多岐にわたるとされています。周囲から隔離された生活を送っていることもあるため、信者以外の人とのコミュニケーションが成り立たないことが多いため「やばい」と言われているとのことです。
エホバの証人がやばい理由
輸血・スポーツ・ファッション・結婚・食事など禁止事項や制限事項が多く存在しています。禁止事項などが多く厳しいことに加え、そのほかとして体罰が日常的にあるなども言われており様々な厳しさから「やばい」とされています。
エホバの証人がやばいとされる理由①輸血禁止
エホバの証人が「やばい」とされる理由の1つ目は輸血が禁止されていることです。流血行為が禁止されているため自分や自分の身内などが輸血を要するような大けがや病気をしていても輸血行為は禁止とされているため輸血による治療行為は拒否する傾向にあります。
エホバの証人輸血拒否事件が起きた
輸血による治療を拒否していたにも関わらず信者の女性が無断で輸血をされたことから医師・病院に対して損害賠償の請求を求めた事件になります。地方裁判所では信者の請求は棄却されていますが、その後の2審では信者側の一部主張が通り損害賠償の支払い命令が出ています。最高裁に医師・病院側が上告をしていますが、最高裁は棄却しています。
自己輸血は使用例がある
以前は、エホバの証人の輸血行為は一切禁止されていましたが、治療の際に輸血が必要と判断された場合自分の血液をストックして手術を行い輸血をする自己血輸血に関しては許可されており実際に信者の中には自己血輸血により治療がされたことはあります。
輸血禁止を理由にエホバの証人を脱退した事例がある
エホバの証人の信者の中には、結婚後に生まれた子どもが輸血を必要とする病気だったことから、25年間信仰したエホバの証人を脱退した事例があります。教義に背き信者が輸血を行ってしまった場合には、教団から激しい非難を受けるとされています。
エホバの証人がやばいとされる理由②エホバの証人の禁止事項
禁止事項は、輸血だけでなく他にも日常生活を送るうえで多くの禁止行為制限事項が設定されています。やむを得ない事情などで禁止事項の内容に背く必要が出てきた際などに信者の中には教団を脱退する信者もいます。
生活・娯楽について
テレビなどの娯楽には、悪魔(サタン)による誘惑があるとしてほとんどの娯楽について禁止されています。幼児や子供向けの教育番組等は許されていますが争い物やSF・ファンタジー要素を含んだものは禁止とされています。
スポーツは禁止
信者は、周囲の人と競争意識を持っているスポーツを行うことが禁止されていますが、自分が行うことが禁止されているだけでなく観戦することも禁止されています。学校で体育の授業をうけることも見学することもせず問題となったこともあります。
POPなどの音楽は禁止
クラシック音楽は許可されていますが、ジャズ・POP・ロックなど歌詞がついている音楽は一禁止となっています。歌詞がついている音楽で唯一許されているのはエホバの証人の讃美歌ぐらいで、国歌や学校の校歌なども禁止とされています。
学校では、入学式や卒業式等国歌や校歌を歌う機会は多く存在しますが、信者の子どもたちは歌はないことはもちろんですが立ち上がることもしないことから度々問題として取り上げられることもあります。
ゲーム・マンガにも制限が多い
パチンコ・カジノ・競馬・競輪などのギャンブル行為はもちろん禁止とされていますが、他には子どもが遊ぶTVゲームやポータブルゲームでもバトルゲームやシューティングゲーム等の戦い物のゲームは禁止とされています。
漫画や小説などの本も、性描写のある本や暴力関係・戦争などの戦い関係の本や少女漫画などの恋愛事情が描かれている本も禁止とされており、また、インターネットも基本的には禁止とされています。
ファッションの禁止事項が多い
服装に関する戒律も厳しく設定されており、特に禁止事項や制限が多いです。レースなどの透けているような薄着は禁止です。シャツのボタンも上から3つ以上ボタンを開けることは禁止されていますし、女性は短いスカートや短パン・スリットの深いスカートなども禁止とされています。
また、メイクに関しては濃すぎるメイクは禁止でナチュラルメイクのみ許可されています。派手な色のヘアカラーも禁止とされており耳たぶ以外のピアス・タトゥーも禁止となっているため、若い世代からするとオシャレができない戒律となります。他、修道女の服装などに興味のある方は、こちらを御覧ください。
食事の禁止事項が多い
サラミソーセージやレバー等血が含まれている食べ物を摂取することは禁止されています。血がわずかでも残っている肉類は摂取してはいけないため、許されているのは完璧に血抜きができているもののみになります。他には、派手なパーティーやお酒の飲みすぎなども禁止とされています。
エホバの証人がやばいとされる理由③交際・結婚についての禁止事項
禁止・制限事項は交際や結婚についても戒律が存在しています。エホバの証人では、性的な欲求を持つことそのものが厳しく禁止とされているため男女の交際は好ましくないという方針があります。
エホバの証人の交際・結婚の禁止事項①男女交際には厳しいルール
結婚前の男女の交際においてデートをする際、付き添い付では許可されているが2人だけでは禁止とされていると言われています。結婚前のデートは付き添い付でのみ許されているため、当然ながら結婚前の性交渉は禁止されています。
エホバの証人の交際・結婚の禁止事項②堕胎・同性愛も禁止
結婚をした後も最低限の子づくりしか許されていません。離婚についても特別な理由がない限りは基本的に禁止となっています。堕胎や同性愛も禁止とされていますが、これは他のキリスト教と同じ教義となっています。
エホバの証人の交際・結婚の禁止事項③性の情報も制限される
両親がともにエホバの証人の信者である場合、子どもは幼いころからエホバの証人の戒律などを厳しく教え込まれています。一般の人との関わりを避けよう教えられているため放課後などに友人と遊ばず、教団の活動を行うため通常の人間関係を築き上げることが難しいとされています。
エホバの証人がやばいとされる理由④体罰
悪い行いはサタンにより支配されているとの考え方から、むち打ちはサタンを追い出すために必要な教育であると言われています。厳格で真面目な信者であるほど、教育という名目で体罰が日常化する可能性がありますが全ての信者が体罰行為を推奨し行っているわけではありません。
エホバの証人の体罰①しつけのためにムチ打ち
体罰の方法としては、むち打ちの方法が圧倒的に多く体験談も数多く存在しています。集会などで上手な振る舞いができなかった際などに帰宅後にムチや定規などでお尻を叩かれたなどの体験談が多いです。
エホバの証人の体罰②殺人事件まで発展した例も
体の中からサタンを追い出すためにと信者の若い夫婦が体罰を行った結果、4歳の子どもが亡くなってしまう事件が日本の広島で起きています。当初はお尻のみむち打ちしていましたが、次第に頭や顔にまで及び倉庫などに冬の寒い時期にも関わらず長時間閉め出すなどエスカレートした結果による悲劇の事件となります。
エホバの証人の体罰③しつけを受けた当事者たちの声
教育によるむち打ちを受けた人の体験談には、囚人になったような気分だったと語る人やムチとして使うものが定規であった場合、定規に対して異常なまでの恐怖心がわいてくるなどと恐怖の対象でしかなかったなどの体験談が多くあります。他には、途中から親が信者になったことによって虐待が始まったや生活習慣が変わってしまったなどの声もあります。
エホバの証人はどんな宗教か?
1870年代に新しく派生したキリスト教になります。近代になって設立された教派になりエホバを神として崇拝しています。エホバの証人の証人には「真実を語る人」の意味になります。世界の終末がいずれ訪れてしまうがその後は楽園がやってくるというものになります。
エホバの証人とは①キリスト教との違い
カトリックなどの主流の宗派は父・イエスキリスト・聖霊の三位一体を信仰しているのに対し、エホバの証人は三位一体説を否定しておりエホバこそが唯一の神という考え方で神の子であるイエス・キリストは神ではないという考えです。
他には、使用している聖書にも違いがあります。キリスト教の中で主流の宗派はモーセの十戒を基にした旧約聖書かイエス・キリストの教えを基にした新約聖書を使用していますが、エホバの証人はどちらでもない独自に翻訳された新世界訳聖書を使用しています。
エホバの証人とは②他の宗教を否定している
エホバの証人の信者はエホバが唯一の神ということを信条としているため、イエス・キリストは神ではないと否定しているだけでなくイスラム教などの他の宗教の神に対しても神ではないと否定している団体になります。
エホバの証人と他宗教団体の行事の違い
エホバの証人は、独特の信条を持っているため葬儀などの行事についても独特の方法を取り入れている団体になります。ここでは、葬儀やお墓参りの他に結婚式などの行事についてほかの宗教団体との違いについて紹介していきます。
エホバの証人の行事①葬儀・墓参
信者の葬儀については、王国会館や葬儀場など遺族が場所を選ぶことは他とは変わりはありません。遺族への慰めの言葉と聖書に基づいての歌が行われます。もちろん、信者以外の方も葬儀に出席することはできますが、エホバの証人の信者が他の宗教を信仰している人のお墓参りや仏壇で手を合わせるなどの行為は禁止とされています。
エホバの証人の行事②結婚式
そもそもエホバの証人の信者は派手なパーティーなどの行為が禁止されていますので、結婚式自体も簡素に行うようになっています。出席者側の服装もドレスなどではなく、女性であればフォーマルなワンピースなどが望ましいとされています。
エホバの証人の信者は学校行事への参加も制限される?
エホバの証人の禁止事項の中に、人との競争意識のあるスポーツは禁止とありますので学校の運動会なども種目によっては参加できないなどの制限があります。また、学校行事には校歌や国家などを歌うことがありますが基本的に歌詞がついている音楽は禁止のためこちらについても制限があります。
エホバの証人の勧誘手段
一番多い勧誘方法としては、やはり自宅へ訪問しての勧誘活動が多いです。他には駅前などで演説をしての勧誘方法があります。自宅へ訪問する勧誘方法はノルマ制と言われていますが、無理な勧誘などはしないとされています。
エホバの証人の勧誘①訪問勧誘
自宅訪問の勧誘については、活動時間が日中であることから普段家にいることの多い専業主婦などがターゲットとなることが多いようです。他には、話を聞いてくれそうなおとなしい人・優しそうな人などを見分けてターゲットにしているとされています。
エホバの証人の勧誘②グアテマラでエホバの証人の女性二人が死傷
海外に布教活動を行っていた日本人の女性の信者が二人死傷する事件がグアテマラで起きています。3年ほど前からグアテマラで団体から派遣されたうえで布教活動を行っていたお2人ですが、グアテマラはあまり治安がいい場所ではないと言われています。
本部の了承を得たうえで布教活動を行うことになるそうですが、安全対策などを教団から専門的に教わることはなく自己責任となるとされていますが、もとより治安が悪いと言われている地域に女性2人だけで活動をさせる団体に疑問の声が上がっています。
エホバの証人の二世の苦悩
教団に親が入信していると、子どもは二世と呼ばれエホバの証人への道に進むことが必然的に多くなってしまい集会に強制的に連れていかれることもあります。エホバの証人は禁止事項などの戒律が厳しいことなどから、子どもには苦悩となることがあります。
エホバの証人の二世の苦悩①子供は「夢を持つこと」を禁止される
信者は夢を持つことを禁止されています。今存在している世界はいずれ滅びるとの教えがあるためと言われています。将来に向けての教育は無意味と言われ信者としての活動以外の将来は途絶えてしまいます。