深層ウェブとは?
インターネットが普及した現代では、パソコンだけでなくスマホを使っていつでも、どこにいても調べ物をすることができるようになりました。そんな便利なインターネットですが“深層ウェブ”という言葉はご存知でしょうか?最近話題のワードですが、どのようなものなのか詳しく解説いたします。
深層ウェブは検索エンジンからアクセスできないサイト
検索エンジンとは知りたい情報のあるサイトを絞り込んで表示してくれるシステムのことです。「Yahoo」や「Google」などを使っている方がほとんどではないでしょうか?これによって、膨大な量のサイトの中から私たちは知りたい情報だけを集めることができるのです。
しかし、サイトは存在するのに検索エンジンでは表示されないサイトがあります。これらを“深層ウェブ”と呼び、アクセスには危険のあるサイトも存在するといいます。対義語として、一般的に閲覧できるサイトは“表層ウェブ”と呼ばれるようです。
一部では危険なサイトも含まれる
先ほどお話しした通り、アクセスには危険を伴うサイトも一部存在しており、中にはウイルス感染やハッキングのみを目的としたものもあるようです。メンテナンスや取り締まりがされていないので、安易にアクセスすることは避けた方がよいでしょう。
ログインが必要なサイトも深層ウェブ
深層ウェブの位置付けは幅広くあり、パスワードを要求するページも含まれます。会員制の掲示板や企業内の情報閲覧なども当てはまり、これは一部の限られた人だけが見ることができるということからであると言えます。
深層ウェブでは闇取引が行われている
私たちが日常で使っている表層ウェブは、警察や運営者がしっかりと取り締まりを行なっていますが、深層ウェブに関してはそのような存在がおらず、インターネットの無法地帯とも言えます。さらにその奥には”ダークウェブ”と呼ばれる闇のサイトが存在し、悪意を持った人たちが利用しているようです。
麻薬や重火器などの取引
ダークウェブには闇の通販サイトが存在し、ここでは普通では手に入れることのできない商品が密売されています。違法薬物や武器、臓器売買など違法な取り引きがされており、過去にはジェット機を販売する人もいたのだそう。
違法ポルノやハッキングデータなどの違法データも
物だけではなく、データの取引も行われているようです。実際に2018年9月にFace bookがハッキングされ、5千万件以上のアカウント情報が危険にさらされるという事件が起きました。その後、一部のものは1つ300円ほどで売られていたそうです。
殺人も依頼可能?
過去に殺人依頼もあったそうですが、後に詐欺だと発覚し都市伝説とされています。現在ではおとり捜査のために警察が運営している偽のサイトがほとんどですが、アクセスできない闇のサイトともなれば、プロの殺し屋が集まるサイトも存在するのかもしれませんね。
現在では取り締まり技術が進歩し取り締まりが進む
ダークウェブを使った違法取り引きは警察も摘発が難しいとされていますが、ネット犯罪に対しての取り締まりは日々進歩しているようです。アクセスには「Tor」という匿名性のブラウザを使用するのですが、アメリカではすでに解読が完了しており、数多くの闇取り引きを摘発しています。
深層ウェブでの取引は仮想通貨で行われている
深層ウェブで発生した金銭のやり取りは、現金で行うことはありません。また、カード決済、電子マネーなども同様に扱われることはなく、これは個人の情報を守るためのようです。ここでは深層ウェブでのショッピング方法をご説明しましょう。
匿名性の高い仮想通貨(ビットコイン)が使われる
深層ウェブでの取引は全て仮想通貨で行われ、中でも匿名性の高いビットコインが主流となっているようです。ビットコインはハッキングを受けて情報が漏れない限り、今の所は個人を特定することは難しいとされています。その他にもライトコイン、イーサリアムといった仮想通貨も使われています。
アプリや銀行口座はハッキングの可能性があるため使われない
支払い方法としてハッキング被害やウイルスに感染する可能性があるため、スマホのアプリ決済や銀行口座を使うことはまずありません。ダークネットショップや有料コンテンツなどの金銭のやり取りは全て仮想通貨で行われます。
深層ウェブは危険?
深層ウェブはウェブ全体のおよそ9割以上を占めるのだとか。その全てが悪意あるものなのか?というとそういう訳ではなく、このような危険だと言われているサイトはごく僅かで、その割合は6%未満だともいわれています。