高知白バイ事件とは?内部告発がもみ消された疑惑の冤罪事件の真相とその後

白バイの速度に疑問がある点は他にもあります。白バイのすぐ後ろを走行していた第三者によると「白バイは時速100kmくらいで動いていた」とも語っているのです。事件前では近くの国道では、猛スピードで走る白バイの姿も目撃されていましたが、全ては信憑性に欠けるとされます。

当事者や親族ではない、周りの意見も一切取り入れなかったのです。ではなぜ警察の証言だけが有効なのでしょうか。結果的に鵜呑みにされた内容とは反対に、高速走行が目撃されたことについても、目は向けられませんでした。

発見されたブレーキ痕と証拠の矛盾

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この事件では、多くの証言が無視されるといった点が、多くの疑惑を産むことに繋がるのです。また矛盾点も露呈されましたが、運転手や周りの証言は少ない数ではなかったのにも関わらず、亡くなった側だけが有利な不可思議な部分が多々あります。

その他にも提示された証拠類にも疑惑が向けられたのです。その上で証言だけではなく、写真や再現、提出された証拠でさえ矛盾点が多数あることは否めません。

バスに乗車していた学生の証言

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スクールバスだけにけが人はいなかったものの、多くの生徒が乗っていることは確かです。生徒の全員が「バスは停止していた」と口々に証言します。教員だけではなく、生徒の誰1人として「動いていた」と言う証言はありません。

乗車していた生徒の全員の話は多人数であり、尊重されなかったのは奇妙なことと言えます。冤罪の可能性が高いことは、問われても仕方がないのではないでしょうか。

バス内で撮影された写真

そこでスクールバスが停止されていた時に撮られた、証拠となり得る写真もあるのです。スクールバス内で撮影された写真は鮮明で、動いていたらとても撮れることがないほどぶれていません。周りの景色を見ても、動いている形跡がないことが見て取れます。

ブレーキをかけた瞬間なら誰もが余裕もなく、動いていたとしたら撮影が難しいことは明らかで、景色にも変化があるでしょう。もちろんニッコリ笑うことはできず、停止していたからこそ景色も変わらず写真が撮れたことが伺えます。位置的にも、デジタルカメラで高さもあり、証言からも「停止していた時だった」ともされているのです。ところがそれですら、証拠として採用されていません。

急ブレーキの状況再現

メディアも大きく取り上げた事件ですが、当時に残されていたブレーキ痕にも疑問が残るのです。事件当時と同じバスで再現したところ、現場とは様子が違うことが判明します。検察側の言い分は、スクールバスが動いているからこそブレーキ痕が残っている、としたのです。

帯状になっている痕跡があると、引きずったことを主張します。ところがメディアや被害者の運転手が実験を鑑定人に依頼したところ、全く異なる痕跡が残ることになったのです。帯状の痕跡が僅かなことや、後輪の跡は説明がなかったことなどどこか異常な展開と言えるでしょう。

ブレーキ痕は警察によって捏造されたもの?

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警察が提示したブレーキ痕が事実であれば、スクールバスは動いていたことになります。不可思議なことに提示されたブレーキ痕はと言うと、溝のない痕跡だったのです。そこにはなぜか不思議と道路の凸凹まであったとされます。なぜ道路まで表現されているのか、疑問点は数多いことが分かるのです。不思議なことに、前輪だけの不自然なブレーキ痕や溝の跡のないことなど不可思議な点ばかりが目立ちます。

また重要視されるはずの後部の写真については、誰にも触れられていません。事件であれば全ての観点からの証拠があって当然でしょう。バスであれ白バイであれ、自転車であれタイヤには溝が必ずあることは確かなことなのに、不可思議な点が多いのはなぜでしょうか。

ブレーキ痕は液体で描かれたものと鑑定

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凸凹があったこと、タイヤの溝にあたる部分がなかったことから、何らかの液体で描かれた「絵」であることが鑑定結果に上がります。「絵」で描かれたブレーキ痕なら、バスが動いていた証拠として採用されたことに疑問が残ります。動いていないと困る理由があったのか、疑問が不思議に残ります。

また、誰かの描いた絵だとすれば、近づいた存在や液体も調べるでしょう。ところが、認められていないだけではなく、液体そのものの正体は分かっていません。謎の液体で描かれた「絵」だとすると、なぜそんなことが可能なのか疑問かもしれません。言えることは、あくまで「事件現場」なので、一般の人が近寄ることができたかどうかと言う点です。

ブレーキ痕を写した写真は合成されたものと鑑定

被告側の主張に対して「たくさんの人がいるので誰かが描くことは不可能」とされます。ところがブレーキ痕を写した写真には他にも奇妙な点があるのです。画像分析の結果ですが「たくさんの人がいる」とされているにも関わらず、写真の後ろにいる人物の足が写っていません。

不自然に直立不動の人物や、足が写っていないことからこの写真自体「合成されたもの」であることも分かります。おそらく検察側は「事件現場を多くの人が見ているという証拠を検察側は作りたかったのでは」と推測ができるのです。

高知白バイ事件に残る多くの疑惑と謎

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高知白バイ事件には、多くの疑惑と謎が含まれていますが、もみ消したいとしてもそこまでひた隠しにするのはなぜでしょうか。その場にいたのは警察官のみ、採用された証拠も検察側からのみ、証言は一切無視された現実があるだけです。

更に偽造や加工をしてまでも隠蔽したかったのは、事故にしたかったからではないことが伺えます。事故ではなく事件にしなくてはいけない理由はどこにあるのかに更に迫ってみます。

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