アレイスター・クラウリー|世紀末の魔法使いか稀代のペテン師か

このときに、どこからともなく聞こえる声で聖典を伝えたとされます。部屋の隅から聞こえたと語っており、右肩から囁くようだったようです。

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後に名前を守護天使「エイワス」と公表しています。声を元に彼が「法の書」という本を執筆し、現世にも残っています。

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アレイスタークロウリー「法の書」発表

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聖書のように教えが綴られており、守護天使の声で書物を書くように告げられたことをきっかけに筆をとります。内容は、自分の思った通りに行動することが記されています。

これを好き勝手に生きることと勘違いしがちではありますが、そうではなく自分の意思を尊重しながらも周りを見渡し、共存しながら生きていく方針を述べています。

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好き勝手と自由の境界線が大変難しいラインではありますが、自分を押し殺してまで他人と合わせることはないという思考を説いており、魂の声をきちんと聴くことで現実は作られていくものということを呼び掛けています。

簡単に整理をすると、夢は念じていれば叶うと言われるように、自分がやりたいと思っていること、意思があれば、それに向かって動くことで夢は現実のものとなり得ることを彼は訴えているのです。

魔術結社「銀の星」設立

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旅先で妻は出産をしています。無事に長女が誕生していますがインドで重度の感染症を患い他界しています。深く悲しみふさぎ込む毎日を過ごすようになってしまいますが、次女が生誕したのをきっかけに、少しづつ笑顔を取り戻していくのです。

気持ちも前向きとなった彼は、新しく「銀の星(A∴A∴)」を作るのです。益々のめり込むように術を磨き自分の可能性を伸ばしていきます。

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2つの団体を運営していくこととなった彼は、精力的な活動の裏で奇抜な思考から、世間の注目を集めるようになっていきます。

以前から夫婦仲はうまくいっているとは言い難い状態であり、このころにアルコールの依存症であった妻と離婚を決めています。独り身となった彼はますます幅広く活動をしていくのです。

アレイスタークロウリー「セレマ修道院」設立

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マスコミからも目をつけられるようになったわけですが、ジャンルを拡げた活動に熱心で新たなことにもチャレンジしていきます。イタリアのシチリア島に念願だったセレマ修道院を設立します。

さらに魔術研究を深めていき自分自身も追及していくのですが、この熱意が仇となりバッシングのきっかけともなったのです。

アレイスター・クロウリー|麻薬とセックス中毒

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10代のころから晩年まで麻薬とセックス中毒症状は続いています。彼の術研究とセットとなっており切っても切り離せないものでした。人生の大半を共に過ごしているパートナーのような存在にもなっています。

これを技習得のためのものなのか、自分自身の欲求の達成のためなのか定かではありませんが、異常ともとれる衝撃な内容をご紹介していきます。

若年期から麻薬の常用「ヘロイン中毒」

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少年時代から薬物にはまっていました。一度使ってしまうと脳が快楽を覚えているために止めることができない薬です。中でもヘロインは他の薬物とは別格とも言われるほど、快楽を感じる度合いが高いとされています。

現代も同じといえますが薬物=セックスとセットになっているように彼も、この構図にはまり抜け出せない迷路のようでした。重度の中毒になっていったのです。

セックス中毒

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厳しい性道徳を推奨し抑圧されたヴィクトリア朝時代に生まれているためか、反抗的になっていった彼は10代のころから娼婦と交わっています。

厳格な母親への密かな反発ともとれますが、母のベッドでメイドと行為にふけるなど性に奔放で社会に対して無言で反論するように、性へのめりこんでいき自分の中の感情をコントロールしていたのかもしれません。

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不満足な部分を、他人と交わることで解消をし肌が触れ合っていないと不安で常に誰かを求めていたのでしょう。

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