真相は定かではありませんが、国を守るために力を添えたといわれていることについてご紹介します。
第二次世界大戦ドイツとフランスの魔術作戦
占星術が流行っておりドイツでは、母国の勝利を予言している本が発売されるなど戦意高揚になっていました。占いや魔術系の本がよく使われていたのです。彼にも依頼があったため力を注いだといわれます。
現代でも悩みがあるとき、進路に困ったときに占いを参考とする人も多いかと思いますが古代でも、同じように頼っていたのですね。
アレイスター・クラウリーは魔女を集めて防衛!?
イギリス政府の頼みで、軍勝利になるためや敵からの空爆から身を守るために魔女を集めて黒魔術を行ったという噂があります。ときには何十時間も通しで集いが行われていた様子が目撃されています。
その甲斐あってかはわかりませんが、ドイツ軍を寄せ付けないことに成功したと言われています。
チャーチルにVサインを伝授
イギリス首相チャーチルにVサインを教えたのが彼であり、Vとはペンタゴンの魔力を使いドイツのハーケンクロイツに対抗したものでイギリスの勝利の魔術だったという説があります。
気に入ったとされ演説では、周りにいた指導者らもサインをするようになったといいます。
Contents
晩年のアレイスター・クラウリー
イタリアから追い出された彼は、母国イギリスに帰ろうとしますが批判が凄まじく、静かな生活が望めないと察知し、フランスに身を置くことにします。
若いときよりも勢いはなくなりパワーが弱くなったように感じられる彼ですが、今までの活動で燃え尽きてしまったのでしょうか?どのように過ごしていたかをみていきましょう。
アレイスター・クラウリー極貧生活
依存していた薬物もなかなか断ち切ることが出来ずに苦しんだようです。そして晩年金に困っていたようです。父から受け継いだ莫大な資産もすでに空となっていたため弟子や信望者などに頼って、生計を立てていました。
それでも巻タバコや高級ぶどう酒などはやめられず、自身の信仰に慕ってくれる人々を自宅に招き入れて手土産で受け取っていたか、なんとかやり繰りをして捻出していたようです。
1947年アレイスター・クラウリー死去
イギリスの田舎町イーストサセックスで静かに72年の幕を閉じました。死因は心筋梗塞・慢性気管支炎でした。奇抜な人生を送ってきましたが、最期はゆっくりとした時間を過ごしていたようです。
アレイスター・クラウリーとタロット占い
神秘的な才能を十分に発揮していた生前の彼が、残したものは信仰者によって引き継がれていきます。特にトートタロットは彼が編み出したものと評されています。
命は尽きてしまいましたが彼の残したものは、今も存在感を放っています。
アレイスター・クラウリーとフリーダ・ハリスの出会い
生前、自分オリジナルのカードを作りたいを考えており、デザインを一新するというプロジェクトを練っていました。絵を描いてくれる人物を探しており、紹介されたのがハリスでした。
結局デザインの刷新だけではなく、彼の理念や宗教観も盛り込もうとしたため完成まで5年の月日が流れたのです。夜な夜な試行錯誤を繰り返し、一番良い物を出そうという熱意が感じられます。
タロットカードの制作に没頭「トートの書」出版
2人で協力して制作した絵柄や、カードの使用方法、意味などの説明が詳しく書かれており、こだわりが凝縮された作品が出来上がったのです。
ただこの時はセットとして売られてはおらず本として最初に流通しました。200冊の特別版として販売されますが、瞬く間になくなり1500冊も増刷され世に出回りました。
アレイスター・クラウリーの死後トート・タロット発売
カード自体が発売されたのは、クラウリーが亡くなってから22年も後になってからのことでした。力を注いだ作品が世に出たところを彼も自分の目で確かめたかったことでしょう。
彼の最期を看取ったのはハリスだったといわれており、公私ともに絆を深めていたようです。愛好家の中で、定評があるカードの原画はイギリスの研究所に大切に保管されています。
トート・タロットの特徴
今でも人気が高く、彼らしく「キリストの復活」を意味する「審判」のカードが「永劫のカード」となり「オシリスの時代の終わりとホルスの時代への移行」と変わっています。
また正位置と逆位置がないのが大きな特徴になっています。彼が入団していた黄金の夜明け団では取り入れていない手法だったためとされています。
向きによって意味が異なるというものがないため、非常にシンプルな手法で初心者の方でも挑戦しやすいとされています。
アレイスター・クラウリーに影響を受けた人たち
影響を受けた人たちはアーティストの中にたくさんいます。彼のアウトサイダー的な一面は善悪を抜きにして一定の人たちには大変魅力的に映ったようです。
現在も信望者はたくさんいることから、彼の魅力がうかがえます。順番にみていきましょう。
オジーオズボーン
日本ではメタルミュージックの王と評されており、ロックミュージックの世界でも長きにわたって活動をしていることからカリスマ的な存在になっています。
ヘヴィメタルのジャンルにブラックな印象を加えたライブの演出は彼が一番最初に行ったと言われており、斬新なアイデアを生んでいます。
クラウリ―が生贄でパワーを受けていたように、彼もライブ中に動物の死骸を観客に投げ入れたりしてパフォーマンスをしていました。
デイビッド・ボウイ
ミュージシャンや音楽のプロデューサー、役を演じる俳優と多彩な才能を発揮している彼は熱狂的な信仰者でした。息を引き取る数日前に発売となったアルバムには、オカルト思考が多数練りこまれているといわれます。
仕事の関係者にもよくクラウリ―のことを語っていたようで、たくさんの影響を受けていたのです。実際に作品の中には、死と永遠というワードがよく登場しています。
ローリングストーンズ
イギリスを代表するロックバンドです。結成当初は5人組でしたが一人が脱退し、その数か月後に命を落としています。これには都市伝説があり、発売されていたアルバムのデザインが花でした。
メンバーの顔写真が花の部分に貼られ葉が描かれていたのですが、脱退した一人だけ葉が書かれていなかったのです。ファンの中では予言していたのではないかと憶測を呼んでいるのです。
これもクラウリ―の影響を受けていたことから、術を習得したのではと囁かれていましたが真相は謎のままになっています。
日本のアニメにも!
注意してみていないだけで、よく登場しています。ほとんどが異世界ストーリーや魔術系のアニメなのですが、大魔法使いや黒の魔術師のような人が出てきています。
名前もアレイスター・クラウリーとついています。例に挙げると「とある魔術の禁書目録」がそうです。何気なく見ている映像にも登場しているかもしれませんね。
また遊戯王のカードゲームにもキャラクターとして登場するなどしており、子供たちの目にも入っていることでしょう。
アレイスター・クラウリ―の魔術の威力
数々の実験や研究を通して術を磨いてきた彼ではありますが、一人では成し遂げられませんでした。これには弟子があって成功するものであり、常に信仰を慕う人がおりました。
その中でも過剰な愛情をむけていたとされる、ノイバーグとのやり取りが残る逸話をご紹介します。
黒魔術で呪いをかける
儀式を公に発表するために踊り子を雇っていました。その一人とノイバーグは密かに愛を育んでいました。のちに2人は家族になろうと誓いあいます。これを知った彼は大変怒りを覚えたといいます。
踊り子に対し魔術をかけ呪ったのです。その後に拳銃で自ら打ち抜き自害しています。実際に呪いで命を絶ったかどうかは定かではありませんがタイミングが偶然なだけに、魔の威力の悍ましさが知れ渡ったのです。
恨みつらみの黒魔術について詳しく知りたい方は、こちらも良かったらご覧ください
最愛なる人との別れ
彼女の死に深い悲しみを負い、現況を変えたいという想いからノイバーグは弟子を辞めることを伝えますが断固として首を縦には降らなかったようです。ですが想いは強く姿を消すこととなるのです。
怒り狂った彼は、魔のパワーで呪いを試みますが何も効果はなかったようです。それほどまでに信頼したパートナーだったこと、そして研究に必要な弟子だったこと、この支えを失ってしまったため、荒れ狂った生活を虐げられたのです。
行き先で出会った淫婦や同性愛者をターゲットとし、研究という名のもとのセックスにふけったのでした。
性魔術を追求する一つの理由
一つのことに没頭する追求心が凄まじく、とことん自分を追いつけます。薬物に脳が侵され制御できなかったことも一因かもしれませんが、実はずっと願っていたことがあったのです。
それは自分の血を分けた息子が欲しいということでした。彼には娘が2人いますが1人は生後間もなく感染症で亡くなっています。離婚をしているため元妻が養育しており彼も各地を転々としていた生活だったため会うこともままならなかったことでしょう。
女性信者との間に息子を授かるよう強く望んでいたのでした。自分の意思を継いでくれる倅が必要だったのでしょうか?もしくは温かい家庭が作りたかったのでしょうか?
念願だった息子の誕生
幾度となく妊娠にチャレンジしますがなかなか授からず夢は叶わなかったようです。あるとき転機が訪れます。女性信仰者が妊娠をし息子が誕生したのです。
ただ彼の血を分けた子孫ではないことが発覚しますが、儀式を行ったとされる時期と息子誕生の月日が重なっていることから、自身の息子だと言いとても喜んだといいます。魔術的息子と評し大切に育てたようです。
魔術師が深く信仰されている国
見えない力を信仰する文化は全世界の共通していことではないでしょうか?私たちが生きている中で立ちどまって考えるとき、何かにすがりたいと思います。
占いであったり悟る道しるべを知ることで安心をすることができるのです。世界では深い信望が今も残っている国がありました。みていきましょう。
黒魔術が深く信仰している国インド
小さな民族が共存している国でもあり、特に貧困の地域では深い信望があるようです。病気や不幸が起こると頼ることが多いようです。
これには薬や十分な医療機関での手当てがままならないために、見えないパワーをあやかって回復を願うものと言われます。貧しい風潮がそうさせているのでしょう。
奇形児が生まれると神の生まれ変わりだと崇め大切に扱う信仰心が強い国のため見えないパワーがあると多くの人が思っているようです。
サッカーの試合前に黒魔術で占うナイジェリア
サッカーグランドに生贄の動物を捧げ、内臓や骨といったものに念術を唱え呪いをかける手法が今でも実践されているようです。ごく当たり前の光景であり日常的に術が存在していることがうかがえます。
一部の地域では魔術師が住んでいる村があり、行事のときや特別な儀式がある際は依頼をするようです。ナイジェリアだけでなくアフリカ全般に見られる傾向にあります。
試合が近くなると路上に魔術で用いるとされる仮面が並べられ売られている光景を目にします。
銃の弾から黒魔術が身を守ってくれるウガンダ
首にネックレスをつけると魔術で防弾チョッキよりも強いバリアを放ってくれると信じられています。いまだに残酷な冷戦が度々起こっているウガンダでは、罪のない人々も命が危ないのです。
地区でも有名な魔法使いからメックレスを貰うことで透明人間となり、身を守ることができるといわれています。
アレイスター・クラウリー|稀代の魔法使いか世紀末のペテン師か
彼の名を挙げると、賛否両論はっきり分かれることが特徴と言えます。彼の残した活躍は、稀代の魔法使いであり研究に没頭し突き進んだことです。
数々の著書も残しており、姿をなくした現世でも多くのファンが慕っています。好きなことに情熱を注ぎ生涯活躍できたことは彼にとっても喜ばしいことだったのではないでしょうか。
そして悪くいうなら自分の欲望を達成させるため、魔術や研究と名目をつけて弟子を利用したことです。言葉で美化して他人から金をせびり放蕩三昧を送っていたこともありました。
これを世紀末のペテン師と言うものでしょうか?評価は分かれますが彼の残した歴史は偉大なものになっています。
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