幽体離脱とは?
科学が発達した現代日本においても、誰もが一度は耳にしたことがある怪現象、幽体離脱。お笑い芸人の持ちネタにもなったほどよく認知されており、近年は科学的に解明しようとする働きもあります。
次からは改めて、基本の知識に立ち戻り、幽体離脱の定義から確認していきましょう。
魂が肉体から抜け出ていくこと
それは、様々な原因によって、本来離れるはずのない魂(または意識)と肉体が分離する現象のことを指します。
魂はむき出しの状態で抜け出るわけではなく、アストラルボディ、いわゆる「幽体」という形を伴っており、当人はまるで自分が二人いるかのような錯覚を覚えます。
幽体離脱は臨死体験のようなもの
通常、魂が肉体から離れるのは、命が終わったその後、つまり死んでしまった時だけです。
ですがこの現象は体験者が瀕死であったり、また生命になんら危険が及んでいない状態でも発生します。それは生きながらにして体感できる疑似的な死、いわゆる臨死体験のようなものと言えます。
幽体離脱するとどうなるの?
死の体感といっても何もおそろしいばかりの話ではありません。むしろ私たちに新しい視点を与え、新しい世界を生きるエネルギーをもたらしてくれるものです。
では、離脱体験をするといったいどんな現象が起こるのでしょうか?
幽体離脱で体験できること①大切な人に出会える
たとえばこの現象を体験した人は、自分にとって欠かすことのできない大切な人物に会うことができるといいます。
遠く離れたところにいる人であったり、すでに亡くなっていたり、守護霊のような出会い難い存在であってもです。こうした癒しは私たちの人生に前向きに働きかけてくれます。
幽体離脱で体験できること②これまでとは違った考え方が身につく
また、幽体である自分を知ることによって、人生観が一転するとも言われています。事故や病気で死にかけて、つまり疑似的な死を体感して「人間いつ死んでもおかしくないんだから!」と激変した人の話はよく聞くものです。
お金や社会的ポジションなど、世俗への物質的な執着が激減し、社会貢献や精神の充実に重きを置くようになるのです。
幽体離脱で体験できること③過去や未来が見れる
幽体となった自分は一見普段と変わりないように思えますが、肉体と言う物質的束縛から解放された状態です。そこは普段通りの法則さえない、時間すら一方向に向かわない場所です。
訓練次第で、過去や未来を見たり、影響を及ぼすことも可能です。こういった報告は数多く上がっており、時に数百年単位で時間を行き来する者も現れるのだとか。
幽体離脱をする方法
そんな超神秘的な現象を、命を危険にさらさずに体験したい、新しい世界を開拓せんと探求する人々は世界中にいるのです。中には高い確率で幽体を切り離す術を会得したという人も。
次からは、そんな中で編み出された、幽体離脱を行うための正しい手順をお教えします。個人差はありますがこのステップがすべての基本になっていると考えてください。
幽体離脱をする方法①リラックス状態を作る
緊張のないリラックス状態は必須条件です。この現象は睡眠と覚醒のはざま、半覚醒状態の時に起こります。つまり意識的世界から自分を解放させる必要があるため、心身ともに刺激のない状況が必要なのです。
リラックスしすぎて眠ってしまっては意味がないので、事前に仮眠したり、いつものベッドで横にならないなど、熟睡しない工夫も必要です。
幽体離脱をする方法②全身の力を抜く
身体が上手に弛緩できていることも重要です。これも意識的に行うことはなかなか難しいのですが、催眠療法などで用いられている分割弛緩方というテクニックを流します。
右手、左手、右足、左足…、と順番に沈み込むイメージで力を抜くことにより、最後に意識だけを残すというやり方です。また「動物(猫など)をイメージする」という人もいます。
幽体離脱をする方法③意識をコントロールする
そして、普段の生活で目まぐるしく働いている私たちの意識を、極限まで「無」に近づける必要があります。目の前の時計を見ても「もうこんな時間?」「明日何しよう」などと考えず、ただ時計を見るだけ、といった風にです。
感覚から起こる感情に左右されない、という手法は仏教における煩悩のおさめ方に似ています。詳しくは次の記事をどうぞ。
幽体離脱をする方法④金縛りになる
上記の手順をクリアすると耳鳴りがはじまります。それが収まった頃に、今度は震えと錯覚するような振動を感じるようになり、身体が思うように動かせなくなる、いわゆる金縛り状態になります。
ここで「どうしよう、怖い!」など心を乱してしまうと元の木阿弥です。難しいことですが、つとめて静かな心を保ちましょう。
幽体離脱をする方法⑤身体から魂が抜ける
その状態でゆっくりと身体を動かします。そうすると、何かがはがれるようなべりっという音と共に、魂は肉体から剥離します。これであなたの意識は幽体そのものとなり、離脱は成功となります。
イメージとして、自己を肉体と言う重しから引きはがすように考えてください。この先には、今までの人生とはまるで異なる新しい世界が広がっています。
スムーズに幽体離脱をするコツ
上記のステップは単純に五分割されていますが、どれも簡単なことではありません。やろうと思っても、いえ、そのように意識してしまっては成り立たないという矛盾を抱えています。
ではこの項目からは、上記ステップになるべくスムーズに移行できるような、効果的な準備方法をレクチャーしていきます。
幽体離脱のコツ①瞑想を取り入れる
まずは意識を落ち着かせ、覚醒から遠ざける訓練をしましょう。私たちは日々の暮らしについて何かと思いを働かせていますが、それを一日の終わりにリセットようにするのです。
何かを思い出しそうになったら奥深くに沈める、を繰り返す。これは座禅、またはヨガの前後に設けられる瞑想と同じで、経験者なら比較的容易にこなせると思います。
幽体離脱のコツ②事前に寝ておく
心身ともに究極にリラックスし、かつ完全な睡眠に移行しない。意識を半覚醒状態に保つには、脳が睡眠を欲していない状態を作る必要があります。
一番シンプルなのは、お昼寝をすること。仮眠を設けた日の夜は熟睡しづらいものですよね?また寝室をいつもの場所と変える、電気をつけて明るい状態のまま眠るということも効果的です。
幽体離脱のコツ③お香やアロマでリラックス状態を作る
嗅覚が精神に及ぼす影響は大きいものです。深いリラックスを得たい時にはアロマの力に頼るのも良いでしょう。線香など火を使用するのが心配であれば、熱源を使用しないタイプをお選びください。
魔術的効能を持つマジカルオイルも存在しますが、嫌いな匂いでは今回の場合意味がないので、ご自分が一番落ち着く香りを好きに選んでください。
幽体離脱に使えるテクニック集
また、リラックスから離脱に至るまでの手順に関しても、様々なやり方が発案されています。
これらはどれが正統派かということでなく、行う人の環境や体質によって合うやり方は違うものなので、色々試して最適な方法を試行錯誤していきましょう。どれも簡単なものばかりですが、万一心身に不調が表れた場合はすぐに中断してください。
幽体離脱のテクニック①ローリング法
ローリングとは文字通り身体を転がす、要するに寝返りのことです。大変シンプルかつ誰にでもできることなので、初心者はまずこの技法から取り掛かることが多いですが、身体を動かすというアクションによって覚醒してしまい、失敗する人も多いようです。
また中には次の記事のように、離脱どころかとんでもない場所に行きついたという報告も。
幽体離脱のテクニック②カウント法
頭の中で数字をカウントしていくやり方です。数え方は1234でもひいふうみいでも、羊が一匹二匹でも構いません。これもやりやすい(ストレスのない)方法というのが重要です。
数を数えることにより無駄な意識を働かせないようにする目的です。中にはできるだけ高速で行うと良いという人も。
幽体離脱のテクニック③浮遊法
一方こちらはイマジネーションによる技法で、自身の身体がだんだんと軽く、やがて羽根のようにふわふわと浮かびあがっている様を想像する、というやり方です。
カウント法で疲れてしまうタイプの方はこちらの方がマッチすることも多いようです。力を抜いて漂うイメージであれば何でもよいので、空中でなくとも水中や水面でもかまいません。
幽体離脱のテクニック④ヘミシンク法
ヘミシンクとは、日本語でいうと左右同調反応といいます。左右の耳から違う周波数の音を聞くことによって、ストレスを軽減し睡眠の質を向上させます。
この音によって人の脳は、離脱モードに移行しやすい状態になるとされています。人によって好みの曲はちがいますが、どれもぜひヘッドフォンでの視聴をおすすめします。
幽体離脱のテクニック⑤二度寝法
普段はだらしないと叱られる二度寝ですが、今回に関しては強くおすすめできるテクニックです。目を覚ます→少しだけ起きて何かをする→すぐ寝る、を二度と言わず何度も繰り返します。
その際、夢と現実が均一になるようイメージを整えることが大切です。起きている時は夢の中のことを、眠る時は現実にあったことを夢見るよう想像してみましょう。
幽体離脱のテクニック⑥チェーンアラーム法
これも眠りを浅いままキープする方法です。自分が最も深く寝入っていると思われる時間に目覚ましをかける、目を覚ます、を何度も繰り返すのです。
この時完全に覚醒するのでなく、うっすらと目を冷ます、つまり寝ぼけた状態であることが理想的です。アラームの音量が大きすぎると完全に覚醒してしまうので事前に調整しておきましょう。
幽体離脱後の世界の楽しみ方
ここからは、見事離脱を成功させた後のお話です。幽体となっても即座に思うがまま動けるわけではありません。
最初はなにがなんだか分からなくて、自由に楽しむどころか自分がどこにいるかもわからない状態です。そこで、あなたが新しい世界に馴染むため、何から始めるべきなのかを次からお教えしましょう。
幽体離脱の楽しみ方①最初は物に触れて身体を慣らそう
離脱したての頃は幽体の使い方がわからず、あたりのものをちゃんと見ることすらままならないといいます。真っ暗で、動こうとしてもすぐに覚醒してしまうことも珍しくありません。
これはつい肉体を動かす時のように、視覚に意識を向けてしまうからであって、まずはよけいなものに気を取られないよう目を閉じて動く練習をしましょう。
幽体離脱の楽しみ方②壁抜けをしてみよう
自由に動けるようになったら、今度は物質を透過する訓練です。まずは霊体の基本、壁抜けに挑んでみましょう。
「通り抜ける」姿をイメージしやすいドアが良いでしょう。そこにあてた自分の手がすりぬける想像をしてください。するとしだいに手がずぶすぶと埋まりはじめます。腕、頭と続き、身体すべてが突き抜けるようイメージしていきましょう。
幽体離脱の楽しみ方③空を自由に飛んでみる
壁を抜けた次は、空中飛行です。あなたの幽体はふわふわと軽く現実感がないはず。ただ最初は常識という枷が邪魔をしているため、飛ぼうとしてもせいぜい2、3メートルが限界です。
それでも練習を繰り返すうちだんだんと高く速く、自由に飛べるようになるでしょう。極めた末に宇宙まで到達できたという報告も?!
幽体離脱の楽しみ方④頭の中にいる人物を登場させる
高度な段階に達すると、脳内にいる人物を具現化させることもできます。それは実在する身近な人物だけでなく、アイドルのような交流のない芸能人、人間以外、また時に小説や漫画にだけ登場するような創作されたキャラクターでも可能です。
それは妄想と違い、実際に触れあい、会話もできるほどのリアリティを備えた存在です。
幽体離脱を経験した有名人!
私たちがテレビなどでよく見知った有名人の中にも、離脱体験があると公言している人がいます。それは意外なあの人で、中には一度きりでなく、コントロールできるほどに技術を高めたという人も?!
作り話というにはあまりに生々しく、また偶然ながらも上記した離脱方法のステップに酷似した報告が多く存在します。
幽体離脱を体験した有名人①ももいろクローバーZの「高城れに」
人気アイドルグループのメンバー・高城れにさんは、離脱体験者であることで有名な芸能人です。
彼女曰く、幽体となって世界中を観光したり、宇宙遊泳まで楽しんでいるとのことから、かなりハイレベルな離脱者であると思われます。覚醒と夢想の狭間で訓練を重ねた結果ということで、知ってか知らずか正統派な離脱法を身につけた人のようです。
幽体離脱を体験した有名人②大久保佳代子
芸人の大久保佳代子さんも離脱経験者の一人です。自宅で眠っていたところ、交際相手に会いたいと願うあまり、幽体だけがひとり歩きしてしまったということ。
体験中の感覚はとてもリアルで、裸足で道を歩く感覚から頬に当たる夜風まで、まるで現実そのものであったと語ります。ひたむきで強い恋心が雑念を消した結果、というところでしょうか。
幽体離脱を体験した有名人③小泉孝太郎
元総理の息子であることでも知られている、俳優の小泉幸太郎さんは、朝がた金縛りにあった時に身体を動かそうとして離脱体験をしたそうです。