【八甲田山雪中行軍遭難事件】歴史上稀に見る遭難事件の概要と原因

jarmoluk / Pixabay

また、お互い訓練中であり助ければ自分の身の危険も考えられたため救助は不可能と判断し、いわば見放したことも隠された理由の一つではないかと憶測が流れています。

八甲田山雪中行軍遭難事件の舞台、八甲田山とはどんな場所?

danfador / Pixabay

明治の時代に世界的な歴史として残る騒動が起こった現場は、現在も実在しています。ここでは山帯の特徴や成り立ちについてご紹介していきます。

八甲田山とは青森市南部に位置する火山帯の総称

12019 / Pixabay

いくつも噴火が起こって溶岩や山の屑などが積み重なって形が作られた成層と、溶岩が飛び出した際にできたドーム型の地形とで作られた一帯です。

現在は噴火活動はみられませんが火山ガスは発生しており、常に観察する注意山として気象庁は定めています。

八甲田山という名前の山は存在しない

kimura2 / Pixabay

富士山やキリマンジャロのようにそびえたつものとは違い、18の地形が連なって作られた山です。そのため、一角に名前がついているのではなく一帯に盛り上がっている地帯を指しています。

八甲田山雪中行軍があったとは思えない?レジャースポットにもなっている

Capri23auto / Pixabay

現在は自然豊かな観光地としても代表的な地になっています。雪が積もっていないシーズンでは高山植物がたくさん咲き乱れて多くの観光客の目を癒し、ロープフェーも設置されているため絶景をみることもできます。

冬では豪雪地帯ですので、山スキーも有名なスポットになっており半年ほど楽しめるようになっています。季節を通して多くの人々が訪れる賑やかな場に変化を遂げています。

八甲田山雪中行軍遭難事件後、現場は今なお兵士の霊が彷徨う心霊スポットに

sspiehs3 / Pixabay

自然を満喫できる観光地に発展をしましたが、過去には絶望や発狂して命尽きてしまった悲しい歴史があることを胸に刻まなければなりません。

彼らが必死に活動をしてきたからこそ、現在の平和な日本が成り立っています。ただ無念だったことには変わりはないでしょう。身の毛がよだつストーリーをご紹介します。

八甲田山雪中行軍遭難事件後、八甲田山は心霊スポットに

Free-Photos / Pixabay

緑が豊かな風景が拡がる一帯で、成仏しきれていない魂が彷徨っているといつしか噂が広まります。昼のレジャー観光地の顔とは打って変わり、日本の数ある怖い聖地の一つとしても名を残しています。

八甲田山雪中行軍遭難事件で亡くなった兵士の霊が彷徨う姿や声

12019 / Pixabay

軍の服を着た隊員らが行進しながら歩くのを目撃したという噂が流れます。あまりにも多くの情報があったため地元の軍メンバーらが出向き、姿が現れるのを待っていたのです。

夜明け前にほど近くなった薄暗闇の中に行進しながら歩いてくる青森隊の亡霊たちを見るのでした。自分たちの方に向かってくるため、暗闇に向かって呼びかけたのです。

DarkWorkX / Pixabay

君たちの死は無駄ではなく素晴らしい功績を残しているのだということを伝え、心安らかに眠ることを命じ回れ右、前へ進めと号令をかけました。すると、その後しばらくは目撃談を耳にしなくなったということです。

無念の死だったのでしょう。嬉しい言葉がけをしてもらえたことで少しは報われ、魂は天に昇っていくことができたことでしょう。

八甲田山雪中行軍遭難事件にまつわる怖い話

rkarkowski / Pixabay

大学生の4人組が軽い気持ちで肝試しに出かけます。車で出発した帰り道、エンジンがなかなか掛からなかったと言います。

突然どこからか足元が聞こえてきますが、辺りを見渡しても誰もおらず恐怖を覚えた彼らは家路を急ぎます。何度か試したのちに、やっと発進することができ帰宅しました。

rauschenberger / Pixabay

ホッとして寝ていると、また車で聞いた足音がどこからともなく聞こえ始めるのです。自分たちが寝ている部屋の中まで入ってきたといいます。

見ると軍の服を着た集団に取り囲まれており、腕が欲しいと言われたり足をくれという声が聞こえたのを最後に、彼らは気を失ってしまったようです。

shell_ghostcage / Pixabay

翌朝、目覚めると畳の一面には土の足跡が多数ついていたといいます。4人はその後、体調を崩して大学を中退したということです。

他の地域の心霊体験について詳しく知りたい方は、こちらも良かったらご覧ください

八甲田山雪中行軍遭難事件を題材にした有名作品が多数存在する

Free-Photos / Pixabay

過去の悲しい事件を風化させてはなりません。戦争がなければ失わずに済んだかもしれないであろう尊い命がごまんとあることでしょう。今回の件も戦争に勝つための訓練が発端となったものでした。

映像化をし、作品として生まれ変わることでより多くの人に知ってもらえることでしょう。2つの作品の見どころや撮影の過酷さエピソードも交えてご紹介します。

八甲田山雪中行軍遭難事件を世に知らしめた映画「八甲田山」

 

Amazonで見る

今は亡き昭和の名俳優、高倉健と三國連太郎が出演しています。日本アカデミー賞にも選ばれた大作であり「八甲田山死の彷徨」が原作です。死を悟る過酷な現場で、軍という組織に従わなければいけなかった当時の社会性と、人間関係のリアルなやり取りが垣間見れます。

俳優人たちも命がけで撮影に及んでいます。裸になって死んでいく役柄を演じた俳優は、肌が紫色の水玉模様になりました。これはメイクでも特殊加工でもなく寒さの余りに実際になったようです。

fudowakira0 / Pixabay

厳しいロケに耐え切れず逃げてしまったキャストも数名いたり、高倉健は足の指先に軽い凍傷を負ったりと過酷な現場がうかがえます。

壮絶なロケでしたので、かなり高額なギャラが提示されたかと思いきや、そうではなかったようです。この作品に集中するため、住まいであるマンションと愛車を売却して生活費を工面しながら撮影に参加したという逸話も残っています。

八甲田山雪中行軍遭難事件題材の日伊合作映画「ドキュメンタリー八甲田山」

 

Amazonで見る

2年という期間を使って撮影をしています。こちらも厳しい寒さが痛いほどの現場で耳に凍傷を負ってしまったスタッフが大勢いたとされます。実際に起こった現場で同じ時期と時刻にカメラを回しており、よりリアルさを再現しています。

題材としたのは「八甲田連峰吹雪の惨劇」で、実話をまとめた本で作者が執筆途中で亡くなってしまったため映画になって新しく生まれ変わりました。

lincerta / Pixabay

実際に経験をした隊員やご子息がインタビュー形式で登場しています。戦争の生の体験談を聞くことが少なくなり、語る人も高齢化や亡くなってしまうことで今後もっと知る機会が減ることでしょう。

私たちが平和で過ごしていけているのも、過去に壮絶な経験をした人々がいてくれてこそのことです。決して忘れてはいけない出来事で、貴重な歴史に残る作品となっています。

八甲田山雪中行軍遭難事件に学ぶ①雪山で遭難しない為の心得

mikeycampling0 / Pixabay

綺麗な銀箔の景色は絶景です。サラサラとした天然の雪で滑るスキーは格別でしょう。ですが、毎年のように雪山で命を落としている人がいるのも事実です。きちんとルールを守って行動をすれば防げます。

一歩間違えば死と隣合わせともなり得る冬の山は、適切な対応をすることで安全にウィンタースポーツを楽しむことができるのです。満喫するための注意点をご紹介していきます。

NEXT その①慌てずその場で状況確認