【六本木クラブ襲撃事件】見立真一の生い立ちや現在、人違いの原因とは

長野県出身。埼玉栄高校ではホッケー選手としてインターハイにも出場しました。塗装関係職からキャバクラのボーイを経て、複数のキャバクラ店舗を経営するようになります。一見強面ですが、近所の住民には笑顔で挨拶をする気さくな人間との印象を与えていたようです。

当時は、渋谷区内でガールズバーと焼肉店を合わせた業態の店も併せて経営していましたが、本職はキャバクラ経営の方にあったようです。このガールズバーは「SKグループ」の1つであり、そこのNo.2という実力者でした。

本当に人違い襲撃だったのか?

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六本木クラブ事件は、もっぱら関東連合による人違い襲撃事件と言われていますが、他の原因の可能性はないのでしょうか? 一応諸説の可能性も検証しておきたいと思います。

外国人犯行説

捜査関係者からは、「4年前の韓国籍男性が西新宿で集団で襲われた未解決事件に酷似している」との話も出ています。凶器に鉄パイプや金属バットが使用され、目出し帽をかぶっていた点が酷似しているとのことです。

更に藤本さん自身が、少し前に外国人グル-プと揉めて喧嘩寸前であるという発言もこの説の根拠になっています。

単純な個人的恨み説

大勢の人間が集まるクラブでは客同士の揉め事はしょっちゅうで、実際、藤本さんも少し前、土下座して謝罪させられている姿が目撃されています。

そのため、この事件は、暴力集団が絡んだものではなく、単に酔客同士の喧嘩ではないかという見方も捨て去れません。

ヤクザ黒幕説

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藤本さんは経営する店の資金をヤクザに借りていたが、一向に返さないのに腹を立てて、外国人を雇ってやらせた可能性もあるとの証言もあります。

各犯行説を覆す根拠

最初の「外国人犯行説」に対しては、襲撃時同席していた客の証言「ほとんど無言での犯行であったが少し日本語が聞こえた」との証言で可能性は低くなりました。

次の「ヤクザ犯行説」については、その犯行手口から、直接犯行は考えにくく、外国人を介した間接犯行説も、先述の通り可能性が低いです。「個人的恨み説」も集団の規模の大きさや犯行現場のVIPル-ムへのすむ-ずな侵入からやはり考えにくいと思えます。

当該事件の主犯格、見立真一の生い立ちは?

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ここからは、犯罪者側の主謀者と目される関東連合OBの「見立真一」の人物像にいよいよ迫ります。

中学一年生まで真面目な優等生

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昭和54年、静岡県生まれ。タクシ-運転手の父を持ち、ごく普通の家庭環境で育ちます。小学校の時に関東連合の中心地とも言われる杉並区へ引っ越してきます。中学1年までは明るく真面目な生徒で勉強の方もそれなりにできたと言われています。IQも非常に高くこのままいけば東大にも入れると言われていたほどでした。

少し年上の姉が一人居ましたが、特にグレていることもなく、普通の人と評価されていました。家族関係は良好で、不良少年家庭にありがちな家族内不和や父親からの暴力に悩むような環境ではなかったようです。

中学2年生からアウトロ-人生一直線へ

中学2年頃から突如不良グループの一員となり、卒業までに鑑別所も経験するほどのワルとなってしまいます。当時の情報はあまりなく、突然不良となってしまった理由はわかっていません。

その後、都立永福高校に進学しますが、わずか2ケ月で退学することになります。そして16歳にして、暴走族「永福町ブラックエンペラー」と共に、「関東連合」を再興させました。

元々サイコパス的な気質があった。

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人の痛みを考えるという感覚に欠如しており、中学二年生の頃の逸話として「猫を道路に放り込んだり、ナイフで切り刻む」ことがあり、これら猫殺しを行ったのがきっかけで、彼のサイコパス性が本格的に目覚めてしまったようです。

その後は、抗争相手に留まらず後輩にも徹底的な暴行を加え、戦意喪失どころか恐怖感すら植え付けることから「残虐王子」とか「ジェノサイド」と呼ばれるようになります。又、襲撃先で無差別に人に襲いかかるところがありました。

高校中退後に関東連合を復活させた

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関東連合は東京の暴走族の連合体として昭和48年に結成され、平成15年に一度解散していました。元々は一般的な暴走族で、集団でバイクを乗り回したり、喧嘩に明け暮れていました。

再興させたのは、暴走族「小次郎」とそれに賛同する複数のチームでしたが、以前とは違い麻薬密売やクラブ経営など手掛ける半グレの犯罪集団となっていきました。このような中、見立はその残虐性と人を束ねる頭の良さでこの集団を掌握していきます。

変貌した関東連合

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見立が再興した「関東連合」は以前の関東連合とは同じ名前でも全く違う残虐集団となっていきました。即ち金属バットやナイフといった凶器を使うようになり、相手に対する残虐行為も開始するようになりました。

それはゲリラの拷問レベルとまで言われ、壮絶なリンチメニューを用意し、更に相手の家族や彼女まで拉致して暴行を加えるなど、不良少年の領域をはるかに超えた恐怖の暴力集団となっていました。

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