【六本木クラブ襲撃事件】見立真一の生い立ちや現在、人違いの原因とは

更にマルチ商法にも手を出すようになり、自身の持つネットワークも活かして、伝説のアウトローから闇社会の富豪にまで登り詰めたかのように見えました。しかしその成功も、株の仕手戦の失敗をきっかけに長続きしませんでした。

六本木クラブ事件の犯人、石元太一の生い立ち

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今度は、関東連合の元メンバ-で、準主犯格と言われる「石元太一」の人物像に迫ります。

千歳台ブラックエンペラー16代目総長

よく「関東連合元リーダー」と報道されるが、正確には、その中の1つのチームである「千歳台ブラックエンペラー」の総長を務めた。平成22年に起きた「海老蔵事件」で一躍その名を世間に知らしめました。

父親は暴力団組員で、本人は10代の大半を少年鑑別所や特別少年院などで過ごしています。16歳から総長を務め、関東連合絡みの抗争やトラブルに多く関わりました。

トーヨーボール事件でも人違い殺人を起こす

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中でも有名なのが、平成12年に大田区のボウリング場で暴走族が乱闘に及んだ「トーヨーボール殺人事件」です。死者を出したこの事件で、本人は首謀者として逮捕されました。のちにを自叙伝の中で懺悔の念を明かしています。

本事件は相手を勘違いし、無関係の少年を襲撃し、脳挫傷で死亡させたものです。使用した車の持ち主が「三田佳子」であったことで、一躍「関東連合」の名が世間に広がるきっかけとなりました。ト-ヨ-ボ-ル事件について更に詳細を知りたい方はこちらもご覧ください。

海老蔵事件を起こす

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もう一つの著名な事件が、平成22年に市川海老蔵が暴行された、所謂「海老蔵事件」です。都内の飲食店で市川と飲んでいた際に、市川に飲酒を強要されたことで、仲間が市川へ暴行を働いたとされています。

この事件で更に知名度があがりました。直後のメディア取材に対しては、市川海老蔵批判をしましたが、これをきっかけにタレント活動やエッセイ連載など多様な活動に手を広げていきます。「海老蔵事件」について更に詳しく知りたい方はこちらもご覧ください。

六本木クラブ襲撃事件の裁判と判決

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平成25年8月の東京地方裁判所の一審判決から始まり、平成26年4月と12月での東京高等裁判所での一審破棄判決、更に平成28年6月の最高裁判所での石元の上告棄却と懲役15年の確定まで目まぐるしく展開しました。

裁判所周辺・傍聴席の様子

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傍聴席は「半グレ集団」が占有し、盛んに罵声を浴びせるなど、裁判官を怖がらせるような雰囲気の中で行われました。傍聴席に入りきらなかった若い衆は、禁煙も無視して裁判所前で構わずタバコを吹かしている状況でした。

元関東連合リーダー石元太一の答弁

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このような状況下で、石元被告は、「凶器に覚えがない」、「人を集めたり指示を出したりしてない」、「共謀もしてない」という発言で、一貫して無罪・潔白を主張しました。

被告人石元太一に下された判決

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東京地裁の一審判決では、石元被告への判決刑期は、「懲役11年」でしたが、その後の東京高裁では「石元の責任判断が軽過ぎる」として、この一審判決が破棄され「懲役15年」が言い渡されました。

石元はこの判決を不服として上告しましたが、最高裁でこの上告は棄却され、先の判決はひっくりかえりませんでした。

他のメンバーに下った判決

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「凶器準備集合罪のみ」で起訴された6人については、前科がないことと従属的立場を鑑みて、「懲役1年6月、執行猶予4年」の判決が言い渡されました。

一方、傷害致死罪の残りの8人については、懲役8年~15年が言い渡されましたが、後の東京高裁で、「既に遺族へ弁償金払い済み」が考慮され、2年づつ刑期が軽減される判決がなされた。

見立真一は逮捕を逃れ国際指名手配中

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見立真一は事件直後に、中国経由でフィリピン入りし、更に一度韓国に出国して又フィリピンに再入国というル-トをたどったようです。しかしその後は出国したという記録が無いので、現在も必然的にフィリピンに滞在していると思われます。

当該事件で指名手配された上、国外逃亡中であるとして、現在では国際指名手配もされています。

六本木クラブ襲撃事件の主犯見立真一の現在は?

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事件発生後7年ほど経ちますが、現在でも見立の行方はわかっていません。国外逃亡した後に日本に帰国しているという噂もあるようですが、どのようになっているのでしょうか。

見立真一は現在も逃亡中

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フィリピンは賄賂さえ渡せば何でも手に入るお国柄ですから、見立も現地のブローカーから、既にフィリピンの市民権を獲得したという情報もあります。市民権さえ入手してしまえば、国外へ出国しない限りは逮捕の心配もありません。

但し、見立がこの先逃亡生活を続けるためには、当然資金が必要となります。これについては、資金潤沢な関東連合の構成員がフィリピンに渡り、手渡ししているのではと考えられます。

NEXT 2019年に入りマニラで目撃情報あり