ロンゴミニアドとは?
アーサー王伝説という物語に登場する名槍で、1振りで500人を切り払えるとされたとても強い武器の名称です。ロンギヌスの槍と似ていますが、違う武器を指している説が現在有力とされています。ロンの槍という別名では聞いたことがある方が多いかもしれません。
ロンゴミニアドの登場するアーサー王伝説とは?
物語中に登場する頻度の少なさにより知らない人が多い武器です。物語の中では中盤辺りの父兄と終盤の最終決戦のみにしか登場しないのです。最後の戦いの中でエクスカリバーの鞘を奪われてしまったアーサー王の主戦力武器としてこの槍を使用していたとされています。
アーサー王伝説におけるロンゴミニアド
最後の戦いで使用され、1振りで500人もの敵兵を薙ぎ払えるほど強力な武器であるため、物語を知っている人々からはエクスカリバーに並ぶ有名で人気な武器となっています。登場する戦いにおいても臨場感あふれた描写がされているのも武器をカッコよく彩っています。
ロンゴミニアドの登場はアーサー王伝説の中盤
物語の中盤で初めて登場したのが、父兄との闘いであるヴォーディガーンの討伐です。主力武器であるエクスカリバーやガラティーンが通用せず、最後の切り札的な存在としてこの槍を使用し、やっとのことで父兄を倒すことができたのです。
ロンゴミニアドの別名はロンの槍
語り継がれる物語の中ではもう1つの名が登場しています。物語自体まだまだ多くの事柄が議論を続けられている中、この2つの呼び名が同じ武器を指している事は確かとされています。しかし、何故別名がついているのかに関しては議論がされていない点なのです。
ロンゴミニアドはロンギヌスの槍と同一視されるケースも
名前的にも似ており、同じ槍という形状の武器のため、同じものを指しているという声が挙げられています。しかしながら時系列を辿ると、同じものである可能性は低いというのが現在における有力説とされ、一部の方の中で同一だと伝えられているのです。
ロンゴミニアドとロンギヌスの槍の違い
前述させていただきましたが、この2つは混同されがちですが、登場した物語が全く違います。後者ではローマ兵がイエス・キリストが絶命したか確かめるためにわき腹を刺したとされている槍であり、キリスト教の遺物とされています。
イエス・キリストの処刑に関しては歴史の中でも有名なお話ですが、現在でも南アフリカでは残虐なリンチ処刑が実際に行われています。こちらの記事では近年も続いている処刑に関してご紹介させていただいております。
聖杯と共にガラハットと昇天した説
物語中ではガラハットが昇天した時に、杯と共にこの槍を持って逝ってしまったという記述があります。そのため、その後の世界でこの槍が登場するのは時系列的にも少しおかしな点が生まれてしまうのです。そのために別物であるという説が有力と言われています。
ロンギヌスの槍はカシウスが持っていた説
キリスト教の中で有名なお話ですが、イエス・キリストは一度処刑されています。その際にローマ兵のカシウスという男がキリストが絶命しているかを確かめるためにわき腹を突き刺して確かめたとされている槍がロンギヌスなのです。
ヒトラーもロンギヌスの槍を探していた?
こちらの槍は聖槍とされているため、手にするだけで世界を制すことができると言い伝えがあります。そのためにあの有名なヒトラーもこの槍を手に入れ世界征服するために探していたという説が存在しています。定かではありませんが、それほどまでに喉から手が出るほど様々な人に欲されている槍ということでしょう。
ロンゴミニアドが登場する作品は?
登場人物や武器は現在のアニメやゲームといった様々な場所でもリメイクされて登場しています。物語自体が有名な話である事もそうですが、ファンタジー要素が強く、登場人物達も1人1人素晴らしい設定がある事より大人気の物語となっています。
Fate「女神ロンゴミニアド」「アルトリア・ペルンドラゴン」
大人気スマートフォンゲームであるFateでもこの槍は登場しています。アーサー王が長らくこの槍を使っていた末、武器に神の霊が宿り、女神ロンゴミニアドという聖槍の化身になったとされています。彼女は人類を守るために特殊能力を駆使して戦っているのです。
また、同作品の中でアルトリア・ペンドラゴンというキャラクターも登場します。彼女は女神ロンゴミニアドと深いかかわりを持っているとされています。聖剣を3度変換した際にアルトリアは死してしまうのですが、3度目の変換をしなかった可能性を辿ると、彼女は女神ロンゴミニアド自身であるという事実があるのです。
ロード・エルメロイⅡ世の事件簿「グレイ」
Fate/stay nightのスピンアウト小説は漫画連載やアニメ化もされている作品です。その中で登場する墓守の末裔である少女がロンゴミニアドを持って登場しています。物語の中でアーサー王と瓜二つの容姿で登場しています。
遊戯王「No.86H-Cロンゴミニアント」
大人気カードゲームでありアニメや漫画でも人気を得ている遊戯王でも、この槍が使用されたカードが登場します。聖槍をモチーフにしていますが、カードとしての属性は闇、そして戦士族のモンスターカードです。使用もトリッキーなプレイが必要とされています。
ファンキル「ロンゴミアント」
スマートフォンゲームで数多くのファンタジー物語の登場人物がリメイクされて登場している中にもロンゴミアントという名前のキャラクターが登場しています。美しく可愛らしい見た目の女性が槍を持っている姿で登場し、ゲームの中ではリーダースキルに優れたキャラクターとなっています。
ブレイブソード×ブレイズソウル「オズ」
スマートフォンゲームのブレイブソード×ブレイズソウルの中では様々なファンタジーの物たちが擬人化美少女化されています。その中で擬人化された「オズ」はロンゴミニアドの美少女キャラクターです。武器種は騎槍というジャンルに分けられており、氷や水を操る女の子として登場しています。
ロンゴミニアドが有名な作品はFate・ロード・エルメロイⅡ世の事件簿
アニメ社会である現代において、この槍が有名になったきっかけはやはりFateの影響が大きいのではないでしょうか。シリーズの中でもこの槍をモチーフとしてるキャラクターが多く登場している事から、インターネット上で検索されている内容にもFate関連がとても多いのです。
アーサー王=女性説を広げたFate
現代の若者の中にはアーサー王が女性だと思い込んでいる方が多くいらっしゃいます。また女性であったという説すら流れています。その理由は一目瞭然で、Fateの中でのアーサー王は女性として描写されているのです。リメイクであるため、女体化されているのですが、原作を知らない方々は女性であると思い込んでしまっても仕方がありません。
Fateの旧アーサー王は男性だった
Fate/Prototypeの中で旧セイバーという名でしられている男性の真名はアーサー・ペンドラゴンです。つまりアーサー王は男性としても登場しているのです。しかし、リメイク製作段階における大人の事情により女体化してリメイクされたとされています。
FGO6章にて強敵「女神ロンゴミニアド」として登場
ゲームの中で強敵ボスとして登場しているキャラクターもこの槍をモチーフとして製作されています。ストーリーの中では第17節に登場し、短期決戦が必要、通常攻撃も無敵で貫通タイプとかなり強い設定となっておりプレイヤーを苦戦させるキャラクターです。
「勝てない」「即死してしまう」との声が多数
6章に入ると一気に敵が強くなる上にラスボスともなると苦戦を強いられるのは目に見えています。ストーリーの中で2度も戦わないといけない上に2回目はHPが高くなっているという仕様付きです。無敵貫通付与の全体攻撃やターン数が嵩むほど強くなっていくため短期決戦を強いられるのもこういった声が上がってしまう理由でしょう。
ロード・エルメロイⅡ世の事件簿にてヒロインのグレイが所有
Fateの派生作品の中で登場する灰色の髪を持った15歳くらいの少女であるグレイは常に深くフードを被り、魔術師の師匠の身の回りのお世話をして過ごしています。しかし、彼女の出身の村はアーサー王の復活を願っており、彼女もまたロンゴミニアドの槍を所持しているのです。