【大口病院事件】概要と戦後最悪とされる毒殺事件の犯人久保木愛弓に迫る!

看護師が行った犯行の方法はどのようなものだったのでしょうか。犯行の手口については複数説が存在しています。ここでは、犯行の手口や、混入されていた薬剤について紹介をしていきます。

大口病院事件の犯行手口①未使用の点滴に細工

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まずは、患者に投与中の袋からだけでなく保管してある未使用の点滴から通常入っているはずのない成分が検出されていることから、ゴム栓部分の保護フィルムの箇所に細い針で刺したような痕跡があったため、注射器のようなものでランダムに薬剤を混入し入院患者を死に至らしめたものです。

もう1つは、ある亡くなった患者の遺体からは高濃度の薬剤の混入が確認できていますが、治療に使った点滴の中からは見出ていないため、点滴のチューブに直接投与した2つの方法があるとされており状況により手口を使い分けていたことが推察できます。

大口病院事件の犯行手口②ヂアミトールを混入

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見つかったのは、ヂアミトールという殺菌作用のある液体で通常点滴の中に入っていることはありえない殺菌製剤になります。原液は刺激症状が現れることがあると言われており注意事項としても皮膚や粘膜に付着しないようにすることや口に入れることの無いようにとの注意がある薬剤になります。

手指消毒や器具の滅菌・消毒に使われている薬剤になり、器具によっては煮沸消毒をする際に使用するなど使用用途は様々であるため、院内のいたるところに置いていた薬剤になります。他、薬物混入による殺人事件に関する記事はこちらをご覧ください。

大口病院事件の犯人とは?

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この戦後最悪規模の大量殺人を犯した看護師はどのような人物なのでしょうか、犯人として逮捕された人物の事やこの人物は記者からの質問などに対して無関係であるかのうように平気な顔で答えていたことなど、犯行を行うに至った動機などについて紹介していきます。

大口病院事件の犯人は看護師の久保木愛弓

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2年にも及ぶ捜査の結果、警察により事件の被疑者として逮捕されたのは女性の看護師でした。状況証拠から容疑者に対して事情聴取を試みたところ、消毒液を混入して死亡させたことを自白したため逮捕となります。他、医療従事者による事件に興味のある方はこちらをご覧ください。

大口病院事件の犯人は取材には素知らぬ顔で答える

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犯人の看護師は逮捕前に記者から取材を受けておりこの時の彼女の回答は「何故このような酷いことができるのか」「自分の家族が同じ目にあったらどう思うのか」「絶対に許せない」等話しており犯人ではないかのように平気な顔で受け答えています。

大口病院事件の身勝手な動機とは

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久保木愛弓は取り調べで「自分が働いている時間帯だと、家族へ説明しないといけないため、それが面倒と感じていた」や、以前「スタッフから自分の落ち度を指摘されたことある。」「それからは、自分の勤務時間外に死亡させるようにした」「繰り返し行っていたら感覚がマヒしていった」等と供述しておりあまりにも自己中心的な言い訳の動機となります。

大口病院事件の犯人は容疑を避けるため「呪い」の噂を流した?

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事件が起きていた当時「呪われている」「こんなにも立て続けに人が亡くなるのは悪霊のせい」等の不吉な噂があったと言われています。立て続けに患者が亡くなるのは4階のフロアだったことから4階は不吉だや、4階に入院したら死んでしまうなど囁かれていました。

「医療ミスのせいだ!」「呪ってやる」と叫んだや「他の病院から転院してきた患者がすでに亡くなっている人が夢に出てきた数日後に死亡した」などの噂が流れ、これは犯人が容疑を避けるために自分発信で流した噂なのではと囁かれています。

大口病院事件の犯人の判決

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警察は9件の罪で検察に送検していましたが、横浜地検が起訴したのは8名に対する罪で12月にまとめて一括で起訴を行います。起訴の内容や20人以上に対して薬物を混入したと供述していなが、起訴できたのはわずか8件分の罪のみだった理由などについて解説していきます。

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