鳴海清とは?ベラミ事件で山口組会長を襲撃した理由とその生涯を紹介

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組長を傷つけられたことだけでも怒り心頭でしたが、さらに彼らを怒り狂わせたのです。鳴海は田岡組長を殺めたものだと思い、自信満々で挑発したようです。

以前から市民を巻き込んでの争いを起こしていたため控えるように、山口組では構成員たちに命じていました。ですが挑発され黙っている性分の男たちではありませんでした。激しい闘いが刻一刻と近づいていました。

鳴海清のその後②激しくなる抗争

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新聞で取り上げられ、最強暴力団としてのプライドを踏みにじられた彼らは、徹底的に敵組を狙っていくことを強めます。タクシー乗車中に撃たれたり道を歩いているときに狙われたりと、無差別に殺めていきます。

常に危険が潜んでいた状態でした。銭湯で入浴しにいった場でも命を狙われています。一般市民が多く滞在する場での闘いは、ただ恐怖だけが付きまとう日々だったことでしょう。

鳴海清のその後③松田組系列で匿われる

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鳴海は自分が姿を出せば確実に殺されることを自覚していました。それは決行前から想定をし行動していたようです。大胆な行動をとっていた彼ではありますが、実は慎重派だったようです。

家族とは離れて潜伏し、もし万が一のことがあっても自分だけの被害となるように兵庫県に位置する同じ仲間の組であった忠誠会へ身を潜めたのです。

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そして家族とは別々の生活が長期戦となることを思い描いていましたが、瞬時に崩れることとなります。

復讐の道を進んだ鳴海清の最期…

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寝間着のままで最期はかなり痛みつけられて苦しみながら息絶えたのでした。田岡をターゲットにした時点で彼には多くの敵を作りました。残虐な姿で幕を閉じたことが多くを物語っているではないでしょうか。

亡骸となるまでの経緯と当時の状況、周りにいた人物への対応をご紹介していきます。

鳴海清の最期①六甲山で遺体で発見

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兵庫県の神戸市に位置する山の瑞宝寺付近は急な坂道や整備されていない山道が続き、人も多く出入りません。人知れず動かなくなった姿は徐々に腐敗が進んでおり発見された時には、ウジ虫が張り付くほどだったと言います。

部屋着のまま倒れた姿は、この世の人間とは想像を絶する光景でした。ガムテープでぐるぐる巻きにされた体は映画に登場するミイラ男のようです。

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前歯や爪は抜かれ、体にはいくつもの刺した後、指先の指紋は潰れて判別できなかったのでした。あきらかにリンチを受けたものであり、素人が犯した仕業でないのがわかります。

そしてかなり妬みがあり苦しめたであろう光景が想像できます。

鳴海清の最期②妻子と愛人は安全な場所へ

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妻は愛人の存在を知っておりましたが、顔を見たくらいできちんと話したりすることはなかった間柄でした。彼が狙撃する前日の夜、3人はお寿司屋にいました。

今後のことを口にしだします。まるで新しい門出を祝うかのように純白な服装を身に纏っていたと言います。自分の身に何かあったとしても、生きていけるように協力して暮らすことを告げたのです。

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16歳という若さの愛人であった瞳と名乗る少女のアパートに妻は身を潜めて暮らす生活が始まります。

鳴海清の最期③持て余されて身内に消された

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潜伏していた部屋は、彼が尊敬していた会長とは義兄弟の関係でありました。義理人情の厚い世界ですから、しぶしぶ請け負ったのでしょう。

考えれば、身を隠したことで部屋の温存にも関わってくる重要な役です。ですから受ける側も静かに潜伏してくれていることを想定して了解をしたことでしょう。彼は違いました。

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匿ってもらっている立場でありながら、新聞社へ挑戦状を郵送したり、居場所が発覚してしまうような動きをとっています。トップを狙えた英雄のように浸っていたのでしょう。

手紙の指紋から彼が生きていることが知れ渡るのです。それまでは居所不明で死んだのではないかとまで囁かれていたものが一変します。そして敵陣の激しい怒りは無差別に向けられます。

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匿っている者らは、次第に彼に対し殺意を持つようになります。一緒にいたら自分も危ないことを悟ったのでしょう。3人が共謀して暴行を加え痛みつけ抹消したとされます。人生の幕引きは身内に裏切られる形で閉じました。

権力も位も気にすることなく自分の意のまま、仇をとるために行動した彼は、一部で男の中の鏡だと評され恐れなかった根性を称えています。

鳴海清殺害の組員が無罪!?

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壮絶な乱暴の果てに、命尽きた男でありましたが多くの謎を残すはっきりとしない事件となっています。

生前は自分よりも身分が上である幹部にも抵抗し、同じ部屋の仲間でありましたが争いが絶えなかったようです。そのため敵や恨みを持っていた人間が多かったとされます。後に自首した者たちがおりました。

鳴海清を殺害の罪で3人の組員が逮捕

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自分たちが殺したと言い、逮捕されました。山口組の激しさを増す抗争に、持てあます存在になったから片付けたという理由からでした。不明な点は、それぞれの供述する内容が合致しなかったことです。

そのために、裏で握っている存在がいるのではないかと囁かれますが、亡骸となった本人には聞くこともできず証拠も残っていないため、正確な真相が未だわかっていない状態であります。

判決は無罪!?

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バラバラな経緯を話すので、調書もまとまらず裁判となっても証拠不十分といったことから断定できないので、無罪となりました。その後は新しい発見もなく歳月だけが過ぎ去っていき時効を迎えています。

完全犯罪のような捜査の線が繋がらず、誰も犯人が分からないまま闇の中に葬られました。

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