いよいよ第3位ともなると激痛を伴う病気として、一度は耳にしたことがある病名になってきますね。尿管結石とは腎臓から尿道までの尿が通る道にできた結石が尿管に詰まって、尿の圧力によって尿管が痙攣し、神経を刺激することが原因で激痛を生じさせると考えられています。
その激痛は七転八倒の苦しみ
個人差はありますが、経験者によるとその痛さは麻酔なしで歯を抜くほどと表した人もいるほど痛く、尿管結石にかかったことがある人へのアンケートでは、人生の中で最も痛かったと答えた人がなんと4割もいたそうです。また嫌なことにこの疾患は泌尿器科の疾患の中で、非常に頻度が高いといわれています。
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痛みランキング2位:群発頭痛
その激しい痛みから通称自殺頭痛とも呼ばれている恐ろしい病気です。患者さんの口から出る痛みの例えはどれも壮絶で、「アイスピックで目の奥をえぐられる感じ」「目玉をスプーンでくりぬかれているような感覚」など聞いているだけで顔をしかめたくなるようなものばかりです。
痛みで失神することも・・・
患者さんの中にはあまりの痛みで失神してしまう方もいらっしゃいます。自然にうめき声が出て、辛すぎてじっとしていられず、壁に頭をぶつけたくなるほどの苦しみなのだそうです。その痛みが15分から3時間にも及ぶなんて、想像するだに恐ろしいですね。
痛みランキング1位:フッ酸を歯に・・・
歯の神経の痛感は人間の様々な部位の痛覚の中で2番目に強いのですが、その歯にフッ酸を塗ると末期症状の虫歯の痛みを味わい、フッ酸が浸透するので頭蓋骨やあごの中を通る神経の痛感が最大の痛感を発信するのです。その強力さから拷問でも使用されることがあるそうです。
医療ミスが引き起こした想像を絶する痛み
1982年八王子の歯科医師がフッ酸を、素塗布液のフッ化ナトリウムと誤って塗布し、患者の女の子を死亡させたという痛ましい事故がありました。塗布されてすぐ女の子は痛みのあまり暴れ出しましたが、間違いに気づかない歯科医と付添いの母は彼女を押さえつけ、更にフッ酸を塗布したため、大人二人の力を振り払い2mも飛んだという話です。
番外編 失恋の痛み(物理)
「失恋して胸が痛い」というのは比喩ではなく、本当に胸にダメージを与えていたのです。恋の相手を探しているときは、狩りの時に分泌されるステロイドホルモンが大量に分泌されます。このホルモンが分泌され続けると心拍数の増加、血圧上昇を誘発し心臓に負担がかかります。
この負担=痛みですが、恋をしているときは興奮状態のため、痛みに対して鈍感になるので痛みを感じませんし、恋が実ればステロイドも出なくなります。しかし失恋した場合、ステロイドは出続けているのに、恋の興奮状態が収まっているので、心臓の負担だけが残り痛みを感じるのだそうです。
痛い思いをしたくない!痛みは必要なの?
ここまで読まれて、私たちがいかに痛みと隣り合わせで生きているか改めて実感すると供に、私たちを苦しめる痛みに対して怒りさえ湧くかもしれません。しかし予想は着くと思いますが、痛みは私たちが生き残る為に必要です。動物に噛まれて痛いから逃げるし、体のどこかが痛いから検査に行きますよね?
このように突発的な痛みは必要なことはわかりやすいですが、慢性的な痛みはなぜ必要なのでしょう。突発的な痛みほど明確な理由は判明していませんが、痛みの研究をしている吉村恵教授によると慢性的な痛みがあるから、人間は無理ができないので回復が早いとのことです。これを知っているだけでも、気が楽になりますよね。
痛みをごまかす方法もご紹介!
それではどれだけ私たちを脅かす痛みがあるか知った所で、もし痛みを感じる事があった時の為に、痛みをごまかす方法をご紹介しましょう。どれも簡単に試せるものなので、痛みを感じた時はこの記事を思い出して試してみてくださいね。
カフェインを摂る
運動前にカフェインを摂取することで、筋肉痛を防げるということが研究により明らかになっています。またカフェインはデスクワークによる手首、腕、肩、首などの痛みにも効果があります。さらに吐き気を伴う偏頭痛を除いて、カフェインを含む緑茶やコーヒーを飲むと症状が緩和されるともいわれているのです。
痛い部分を見る
驚くべきことに患部を見ることによって、痛みを減らすことができることが実験から判明しました。子どもの頃の健康診断で、自分が注射をされている最中に、注射されている部分を凝視している子を見たことはありませんか。それは痛い所をみることで、痛みを減らせるということを本能的に知っていたのかもしれませんね。
逆に笑う
笑うことで痛みの耐性が高くなることが研究で分っています。被験者にお笑い番組を含む色んなジャンルの映像を見てもらった結果、お笑い番組で思いっきり笑った被験者の方が、そうでない被験者よりも耐えられる痛みの限界値が高いことが判明しました。痛みへの耐性だけでなく、笑うことが免疫力を高め、病気の回復に役立つことは有名な話ですね。
痛みが自分のためになると思い込む
あなたが今筋トレをしていて、とても体が痛い時、トレーナーに痛ければ痛いほど効果があると言われたらどうでしょうか。おそらく多くの人が何も言われないより、痛ければ痛いほど効果があると言われた方がより強い痛みに耐えられると思うのではないでしょうか。
これは実験によって証明されています。2組に分けた被験者に腕に痛みを感じさせ、1組には「痛みが強いほど筋肉が鍛えられる」と伝え、もう1組には伝えませんでした。その結果痛みにメリットがあると思い込んだ前者の組の方が、より痛みに耐えることができたのです。多少こじつけでも痛みのメリットを探し、自分に言い聞かせましょう。
怖い絵や映画などを見る
ある実験で被験者に痛みを与えながら、癒し画像、何も感じないような画像、不愉快な画像を見せました。その結果不愉快な画像を見た被験者の方が、その他の画像を見た被験者より痛みに強いことがわかりました。不愉快な画像の方がより強いインパクトを与え、結果的に痛みを忘れていたということです。
良くケガをしたりする人は、あらかじめ不愉快な画像フォルダを作ってみるのもいいかもしれません。しかし普段からそういった画像に見慣れてしまったら、インパクトが薄れるのでそこは要注意です。早速怖いイラストを見たくなった方はこちらの記事をどうぞ。
予期できる痛みから突然襲われる痛みまで様々
色んなタイプの痛みをご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。痛みのレベルも発症率も高い病気がいくつかあったので、心配になった方もいるかもしれませんね。病気にならないようにするための対策は、病気によって違いますが、まずは免疫力をつけるために、毎日笑ってバランスの良い食事を摂ることから始められてはいかがでしょう。