ルンペンとは?意味や語源は何?差別用語だけど朝ドラまんぷくで話題に?

和製英語であり深い意味はありませんでしたが、ブラインド(目隠し)が視覚障碍者への差別に当たるということで、使用が自粛されていきました。身体障碍に関するワードには、放送業界は特に敏感です。

放送禁止用語その④将棋倒し

人々が折り重なって倒れるさまを将棋倒しと呼びますが、これが「将棋のイメージ低下につながる」として将棋連盟から申し立てを受け、使用自粛となりました。

余談ですが「玉突き事故」という表現に対して、ビリヤード業界は特に申し立てをしていません。

NHKにおける「放送上のタブー」

政府からの負担金があるため間違われがちですが、NHK、日本放送協会は国営放送ではなく公共放送です。どんな政党や企業に寄ることもなく、公平中立を保とうという意識が強くはたらいています。

そのため民間放送とはまた異なった、独自の放送ルールを設けているのです。次からその具体例をいくつか紹介していきましょう。

モザイクは使わない

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NHKの流す放送では、モザイクを極力使用しないという不文律が存在します。

たとえば選挙報道で他社は、特定の候補に報道が偏らないようタスキをぼかすことがありますが、NHKはカメラ位置や編集作業を工夫し、なんとか未加工の画像を使うように苦慮しているのです。

商標名は出さない

よく知られているのが「会社名や商標名を放送しない」という決め事です。放送法により、特定の企業の広告・営業を禁止されているためです。

テトラポッド=消波ブロック、ポルシェ=クルマと言い換えるなど対策してきましたが、最近は「視聴者に分かりづらいようであれば、無理に変更しなくて良し」という方向に変わってきているようです。

スタジアム名は1度しか呼ばない

「企業名を出さない」という決まりがあるものの、命名権が買い取られたドームやスタジアムは、施設名としてどうしても会社や商標の名前を言う必要がでてきます。そこでNHK内では「一度の放送につき施設名の読み上げは一回」と定め、以降は極力ぼかして伝えるようにしました。

また次の記事にはNHKの放送事故に関する特集があります。

ルンペンという言葉には時代背景がある

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「ルンペン」と言うと今は嫌がる人もいるかもしれません。ですが昭和の時代設定でホームレスと呼ぶのも不自然でしょう。

どんな言葉にも時代背景を物語る役割があり、無暗な言葉狩りは禁止用語になった経緯まで失わせてしまいます。それでは真の差別撲滅にはつながりません。公平な未来を望むからこそ、引き継いでいくべき言葉でもあるのです。

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