では、歌詞ひとつひとつに注目してみます。1小節ずつ区切りどのような意味があるのか見てみましょう。先にも書きましたが、漢字の当て字を入れることにより色々な解釈ができます。
かごめかごめの歌詞の解釈①かごめかごめ
かごめに「籠目」という漢字を当て字とすると編目の形が連想されます。その形は籠目紋や六芒星のシンボルとも言われていて神社などに魔除けとして刻印されています。また「籠女」とするとお腹が大きい妊婦を現わすのと、柵の中にいる遊女もこれに当たると言われています。
次に「囲め」という漢字を当て字とすると訛って「かごめ」となり、遊び方のように鬼を取り囲んでいる様子や屏で囲んだ処刑場のことも当てはまります。
次に「屈め」という漢字を当て字とすると、訛って「かごめ」となり、鬼が手で目を覆う時に屈む姿や、周りをグルグル回っていた人たちが止まって屈む姿を現わします。
かごめかごめの歌詞の解釈②かごのなかのとりは
とりに「鳥」を当て字とすると当時の風俗からニワトリと考えられことや神社の中にある鳳凰や、鳥居などに解釈することができます。
「籠の中」に注目をすると、妊婦の中の胎児のことや牢屋の中の罪人のことではないかとも言われています。
かごめかごめの歌詞の解釈③いついつでやる
「何時出会う」という漢字を当て字とすると何時出会うのか、「何時出遣る」という漢字を当て字とすると、何時送り出すかと解釈できます。
「一対」という漢字を当て字とするとふたつある意味とも考えられます。後に出てくる鶴の縁起物の一対は亀だという解釈もできます。
かごめかごめの歌詞の解釈④よあけのばんに
「夜明けの晩」という漢字を当て字とすると夜明けと晩で1日中のことや、夜中を過ぎた頃、午前4時頃だとも言われています。存在しない時間のこと、明けない夜などが考えられます。
他には、光を見る前の時間ということで臨月のことだとも言われたり、日の出を見ている=日光東照宮を見ているとも解釈されています。
「夜明けの番人」と当て字とすると鳴き声で夜明けを知らせるニワトリのことだとも言われています。
かごめかごめの歌詞の解釈⑤つるとかめがすべった
「鶴、亀、滑」という漢字を当て字とすると縁起の良い2つが滑るということで悪いことが起こるイメージだと解釈することができます。また長寿の2つが滑るということで処刑が行われるとも考えられます。
「鶴と亀が統った」という漢字を当て字とすると鶴と亀を象徴する為政者が統治したことや、日光東照宮の鶴と亀の銅像のことで、影の支配者かもしれない天海が操っていたとの解釈もできます。
かごめかごめの歌詞の解釈⑥うしろの正面だあれ
「後ろの正面」という漢字を当て字とすると後ろにいる人は誰かと聞いていると考えられます。罪人が首を切られて転がった顔が後ろを向き、自分を殺したのは誰かと聞いていると言われたり、自分が死んだと分からず、転がっている体が誰の体かと聞いているのかもしれません。
他には、鬼の後姿のことや、影の支配者、豊國廟説でも紹介しましたが、京都の正面の豊國廟の後ろに葬られた豊臣秀吉のこと、明智光秀・南光坊天海同一人物説でも紹介しました光秀の肖像画が置かれている本徳寺のことなど色々な解釈があります。
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かごめかごめの遊び方
これまで説明した通り、歌詞が違ったり、歌詞の解釈の違いもあることが分かりました。では遊び方はどうでしょうか。時代により遊び方も違っていたのでしょうか。現在の一般的な遊び方やそれとの違いを見てみましょう。
現在の遊び方
まず、ジャンケンをして鬼を決め手で目を覆い屈みます。他の人は手を繋ぎグルグルと鬼の周りを歌いながら回ります。歌い終わったら、一斉にその場に屈み、鬼は自分の後ろに屈んだ人の名前を当てます。当たったら次はその人が鬼です。
鬼は名前を当てるときに少し時間をかけると、周りの人たちの囁く声や笑い声で後ろの人が誰なのか分かりやすくなります。
後ろの正面だあれ?が追加される前の遊び方
「後ろの正面だあれ?」が出てこなければ、真ん中にいる鬼がいない遊び方と推測されます。「つるつるつっはいた」が歌詞に出てくるので、人と人が手を繋ぎトンネルを作ってその中に、入っていく遊び方だったのかもしれません。
なべなべそこぬけを使った遊び方
昔の歌には「なべなべそこぬけ」が出てきます。この遊び方もやはり手を繋ぎトンネルを作ってその中に、するするっと入ります。真ん中に鬼を置かない遊び方ということで、古くは地蔵遊びだったのではと推測されます。