「広島LINE事件」の動機と暴行の経緯は?
1人の少女が7人のグループに暴行され死亡するという痛ましい事件になります。では、何故被害者の少女は暴行され殺害されることになったのでしょう。このような悲劇が起きた原因や動機等、事件の経緯について紹介していきます。
少女Aと被害少女がLINEで喧嘩をしたことが原因
被害者の少女とは専修学校に通っており主犯格の少女も以前専修学校に通っていました。お互いの連絡先を知っており面識もありましがLINEで被害者の少女と主犯格の少女が激しい喧嘩をして主犯格の少女が激怒したことがこの事件のそもそもの原因となります。
些細な言い争いが殺人事件にまで発展してしまった事件です。LINEなどのSNSなどでやり取りをすることは現代社会では大勢の人が使用しているツールになりますが、お互いの顔をみて話をするわけではないので軽い気持ちで発したメッセージが悪い方向へ行き取り返しのつかない事態を巻き起こしてしまうことも事実です。
少女Aの仲間が被害少女を灰ヶ峰に呼び出す
主犯格の少女は、被害者少女との喧嘩で激怒し交際相手などの仲間を集めます。主犯格の少女の仲間の16歳の少女2人が被害者の少女を遊びに誘い呼び出しています。少女2人と被害者の少女とは初対面であったとされており、メッセージの閲覧を見て連絡を取り始めたとされています。
会った事ない人からの遊びに行こうという誘いに乗ってしまった被害者の少女にも非はあると言われていますが、素性を何もしらない人と簡単に連絡を取り合うことができ、犯罪に利用されてしまう現在のネットワーク環境にも賛否の声は上がっています。
7名で集団暴行を加え死亡させる
被害者を呼び出して車に乗せた後隠れていた他のメンバーが車に乗り込み逃げ道を塞いでいます。車の中で暴行を加えながら現金とキャッシュカードを奪っています。途中でカッターを買ったり、料金所で助けを求めた被害者の少女の顔を壁に押し付けるなどして見つからないように行動をしています。
車内で暴行を繰り返しカッターで腹部を刺したりライターの火であるぶなどの暴行を次々と行います。主犯格の少女は謝ってもうらおうとしただけと語っていたそうです。しばらく車を走らせ海に行くか山に行くか考えた末、車を山に向かわせ、暴行を繰り返し最終的には被害者の少女の首を絞めて殺害するという最悪の結果となりました。
死体は灰ヶ峰にそのまま遺棄して帰宅
当初は暴行をするだけで殺害する意思はなかったと話しています。あくまでも自分に発した言葉を謝ってほしくて少し痛い目に合わせる程度と考えていましたが、行為はエスカレートしてしまい殺害をするまでになってしまいました。殺害したことに気づいた主犯格の少女たちは被害者少女の遺体を山の脇に投げ捨てそのまま家に帰宅しています。
後日、母親に連れられて少女Aが自首
主犯格の少女は後日、被害者の少女の遺体を確認しに行っています。主犯格の少女は自分が人を殺したことを母親や友人に打ち明けています。そして母親に打ち明けた翌日少女は母親に付き添われ警察に自首をしています。
自ら、人を殺してしまったと自首した少女ですが、この時は少女の供述する場所から遺体が発見できなかったことから一時帰宅となっています。この時少女は逃亡しようとしますが失敗していると言われています。
後日再び任意同行で警察署に行き再度取り調べを行った結果、被害者の少女の遺体が発見されたことにより主犯格の少女は殺人と死体遺棄罪で逮捕となります。主犯格の少女の供述によりその後の仲間全員も逮捕となりました。
「広島LINE事件」の裁判と判決は?
犯行グループの7人のうち6人が未成年であったことから少年法により氏名は非公表となっています。少女4人、少年2人、成人男性1人のグループとなりますが、主犯格の少女以外の少女と少年1人は中等少年院へ送致となります。主犯格の少女と少年の1人は未成年でしたが刑事処分が妥当とされ逆送致となり刑事裁判となっています。
未成年の少年少女は犯行を認めていましたが、唯一成人していた男性は車を運転していたことは認めていますが車を運転していただけで暴行や死体の遺棄などには加担してはいないと一部の犯行については否認をしていましたが、この男性も強盗致死や窃盗の罪などで起訴されています。
少女Aの供述が何度も変わった
母親に付き添われて自首をした際に少女は始め、1人で行った犯行だと自供をしていましたが、その後車に乗って灰ヶ峰に行き暴行の上遺体を遺棄したと話しています。少女は16歳で車の運転免許も持っていないため、当然車も所有していません。自供に矛盾点が生じていることから警察はさらに詳しく取り調べを行います。
少女の供述は二転三転していますが、車を運転していた人間がいるはずだと警察から言われても少女は口を閉ざしていたそうです。しかしその後、取り調べを続けるうえで自分を含めた7人の犯行であることを自供したため、他のメンバーへの逮捕へとこぎつけることができました。