これもよく知られている、さいとうたかをさん原作の「ゴルゴ13」に出てくる人物で、男女両方のをもっているという設定です。外見上は女性の恰好をしているため、ゴルゴ13ですら、最初は気が付きませんでした。女性を薬でセックスの虜にしては殺害していたため、被害者の遺族が暗殺を依頼し、最後はゴルゴ13に撃たれて死にます。
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黄色いバラは、ゴルゴ13に撃たれた後、自分に男女両方の特徴があることを告白し、「わたしは、いったい何なの? 何のために生まれてきたの?」と訴えるのですが、この作品が書かれたのは何と1969年だそうです。まだ、世間にはあまり認識されていなかった問題をテーマにしているなんてすごいですね。
両性具有の登場人物⑤成瀬双葉(ツイテル彼女)
二区さん原作の「ツイテル彼女」の登場人物で、童貞で空気を読むのが苦手な主人公吉田の初彼女として描かれています。主人公にとって念願の初彼女でしたが、彼女には男女両方の特徴がありました。主人公と二人でドタバタラブコメディーを繰り広げていきます。
ふたなりはアダルト漫画のジャンルとして確率している
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アダルト漫画には男女両方の特徴を持った存在はよく出てきます。どのように描かれるかは作品によって異なりますが、もはやアダルト漫画の中の一つのジャンルとして確固たる地位を築いているといって間違いありません。
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アダルト漫画のなかで彼・彼女たちが登場する作品が人気なのは、神話の世界でやはり彼・彼女たちが頻繁に登場する理由と同じで、彼・彼女たちに何か神秘的なものを感じ、心理的に惹かれるということと、場合によっては社会に問題提起したいということの2つが考えられます。
他にもまだある両性具有の登場人物が出てくる作品
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アダルト漫画の中でジャンルとして確立しているだけあって、他にも、作中の言動から彼・彼女たちが登場すると考えられる作品はまだまだあります。あくまでもファンタジーの世界の話ですが、神話などと同じように彼・彼女たちに神秘性を見出して取り上げられたものと考えられます。
Contents
両性具有の人が書いたエッセイ・ノンフィクション作品
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彼・彼女たちが登場する作品の中には、両性具有であると公言している方の自伝的ノンフィクション作品もあります。ここではそれらの中から代表的な作品をいくつか紹介していきます。皆さんも聞いたことがある作品ですよ。
両性具有の人の作品①「性別が、ない!」
「性別が、ない!」は有名人のところで紹介した、新井祥さん原作のノンフィクション漫画で、同居している出市の宇佐木功さんと性別について考えるのをメインに、旅行記、ペット観察記などを交えたノンフィクション漫画です。
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ただ、新井祥さんの紹介のところでも書きましたが、新井祥さんはターナー症候群であり、この疾患は、性分化疾患ではあるものの、生物学的には女性です。そのため、新井祥さんの場合はトランスジェンダーというのが正確です。
ですので、この作品で扱っているのは正確にはトランスジェンダーということになりますが、自分の性別で悩んでいる当事者からの貴重な声であることに変わりはなく、当事者自身の思いを知る上で参考になります。
両性具有の人の作品②「性別なんて決められない!」
こちらは矢吹レオさんが書いた、片側に卵巣、反対側に精巣がある性分化疾患の主人公を描いた作品です。この作者の矢吹レオさんも性分化疾患に罹患していて、見た目は女性ですが、時々男性ホルモンの影響が出ることがあると述べています。
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この作品ではまだそこまで描かれてはいませんが、そのまま経過すると性ホルモンの影響で健康に問題が出てくるため、性別を決めてホルモン療法をする必要性を医師から告げられることもあり、いずれはこの主人公もそのことで悩むことになりそうです。
両性具有の人が身近にいたら?
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彼・彼女たちは普段は他の人たちと変わらない暮らしをしているため、私たちの目に留まることは少なく、神話や漫画、アニメなどのの世界の話と思いがちですが、確かに実在します。何かのきっかけで事情を知った時、私たちの取るべき態度について考えていきます。
本人が自分を男性または女性と認識している場合
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本人が自分を男性または女性として認識している場合、それを否定されることはとてもつらいことです。その場合は周りも本人が認識している性別を本人の性別として接していくことに努めるべきであり、そのことが彼・彼女たちの居場所を作り存在を認めることにもなります。
本人が自分は男性でも女性でもないと認識している場合
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ケースはあまり多くはありませんが(多くは自分は男性または女性と認識しているため)、この場合も本人の認識を尊重することが大切です。この場合はさらにどちらかの性別を選ぶことを強要しないようにすることも重要となります。
身近にある両性具有者にとっての問題
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彼・彼女たちにとっての大問題は実は結構身近なところにもあります。それはトイレです。トイレはどこも男女別になっていることが多く、彼・彼女たちにとって、男女どちらのトイレに入るかはかなり悩むことになります。
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というのも、外見上は男性または女性に見えるため、外見上の性別と異なるトイレに入る必要があると、周りから好奇心に満ちた目で見られることになり、場合によってはチカン扱いされることになるからです。
男性・女性という認識について
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現代社会では、以前に比べれば男らしさ、女らしさといった認識が聞かれることはずっと少なくなりました。しかし、依然として男らしさ・女らしさという認識は残っています。ここでは彼・彼女たちを悩ませるその問題について書きます。
男らしさ・女らしさという認識
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まず、男らしさ・女らしさとは何を指すのかということについて考えます。一般的に男性と聞いてイメージするのは、ズボンをはいていて、力強い感じがして、力仕事に向いているというようなこと、女らしさと聞いてイメージするのは、スカートをはいていて、やさしさがあり、家事仕事が得意というようなことですよね。
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しかしながら、皆がこのような男らしさ・女らしさに当てはまったり、受け入れることが出来るわけではありません。男性だからと言って皆が力仕事に向いているわけでも、ズボンをはきたいと思っているわけでもありませんし、女性だからと言って皆が家事仕事が得意というわけでもありませんし、スカートを好むわけでもありません。
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このような男らしさ・女らしさを誰にでも求めるという風潮は以前に比べればだいぶ少なくなりましたが、今でもまだ根強く残っていることがあります。誰にでも暮らしやすい雰囲気を作るためには、このような風潮を無くすこともすごく重要です。
両性具有の夢占いの意味は?
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両性具有の夢を見たとき、その夢にはどのような意味があると考えられているのか、ここではその意味するところやどんな時に見やすい夢なのかなどについて解説していきます。何を意味するのかとても気になりますね。
吉夢とされる場合
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男女の性別のこだわりから解放されて物事を開放的に考えたり行ったりすることが出来るようになり、そのことで運が開けていくことを指す、または自分の中の異性的な部分の才能が発揮されることにより新しい自分を手に入れることを指すといわれています。
凶夢とされる場合
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自分を男性または女性として認識してもらえなくなることを指すといわれています。自分が男性または女性として苦手な仕事などを任される可能性もあるとされています。凶夢の場合、この夢は自分が男性または女性としての自信を無くしていることを意味します。
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どちらにしても、自分の性別を強く認識させられる何かがきっかけで見ることが多い夢と言って間違いありません。いずれにしても、このような夢を見るということは自分の性別のしがらみから解き放たれるということを指すことになります。
両性具有は病気ではなく、男性と女性両方の特徴を持つ人たち
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これまで、両性具有の方々についていろいろと記してきました。ここでは原因と考えられること、どのような悩みを抱えていることが多いかなどこれまで記してきたことから彼・彼女たちについてまとめてみます。
両性具有は病気ではない
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これまで記してきたように、彼・彼女たちは病気ではありません。もちろん、原因として遺伝子の関係する様々なことがありますが、いわゆる一般的な意味での「病気」という概念とは異なります。また、遺伝性ということもありません。
両性具有は個性の一つである
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彼・彼女たちは男性と女性両方の特徴を持って生まれてきた方々であり、これはそれぞれの個性とみなすことが出来ます。本人の責任ではない以上、誰にもいわれのない差別をする権利はありません。ですから、彼・彼女たちのような方たちに出会っても、決して特別な目で見るのではなく、ひとりの人間として接することが非常に大切です。彼・彼女たちの人権を尊重しましょう。
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