底なし沼の実態とは?実在する沼や深さ、仕組みや脱出方法まで紹介!

リュックやバッグを地面に固定する際には、手の届く範囲に丈夫な木の棒があるとベストです。木の棒をしっかりと地面に食い込ませ、その棒にリュックの持ち手の部分をひっかけます。棒が地面にしっかりと食い込んでいれば、思い切り力をかけても、固定していたリュックが外れるリスクを減らせます。

「底なし沼」にハマった人を救出する方法・注意点

webandi / Pixabay

底なし沼に落ちたら、なによりもすぐにSOSです。そして一緒に同行していた人の助けを借りて一刻も早く脱出したいところですが、救助方法を間違うと、助けに来た人も沼に落ちるという最悪な展開になってしまいます。二次被害を防ぐためにも、底なし沼から人を救出する際には、正しい救助方法を守る必要があります。

手を差し伸べるのは危険!ジャケットやロープを渡す

stephennorris / Pixabay

まず最もやってはいけないのが、要救助者に手を差し出して、そのまま沼から引き抜こうとすることです。片手ではもちろんですが、両手でも沼にはまった人を引き抜くのは不可能で、助けに来た人が落ちるだけです。沼から人を引き抜くには、少なくとも自分の全体重をかける必要があります。

そこで、自分の着ている服の袖やロープを相手に掴ませます。自分はロープや袖の片側を握り、体を地面にしっかりと固定させて、転落防止措置を施します。そして全体重をかけてロープや袖を引っ張り、相手を泥から救助しましょう。

丈夫な倒木を渡すことで手がかり・足がかりに

Free-Photos / Pixabay

要救助者が沼の中心部に落ちている場合などでこちらからロープなどが届かない場合は、倒木を沼に渡します。救助者には、その倒木を使って脱出してもらうのです。その際には体重をかけても折れない丈夫な倒木を選びましょう。

丈夫な木の幹の選び方

近くに運よく木の幹が転がっていても、すぐにそれを沼に投げ入れてはいけません。投げ入れる前にきちんと耐久性を精査する必要があります。一般的に、木の幹の内部が空洞であったり、叩いてみてコンコンと高い音がするようであれば幹が腐り始めている合図です。このような幹を沼に入れても、圧力がかかると簡単に折れてしまう可能性があります。

対照的に、耐久性がある木の幹は、幹に空洞ができておらず、ポロポロと木の皮が剥がれ落ちることもありません。また、色も濃い茶色で、幹内部が空洞でないため、しっかりとした重さがあります。このようにして、救助にきちんと使用できる素材かどうか判断する知識も必要になってきます。

大型動物がハマってしまった場合は車とロープを使う

AndyFaeth / Pixabay

人間だけでなく、シカや牛、砂漠ではラクダも底なし沼にはまってしまう事故があります。救助してあげたいところですが、大型動物は体重数百キロにも及ぶため、人間を救出するときのようなパワーではとても太刀打ちできません。

そこで動物を救助する際には、頑丈なロープで動物を固定し、ロープの端を車に括り付けます。そしてそして車で引っ張って救助するのが有効です。しかし車など、車両で引っ張る際にも注意点があります。

車がぬかるみにはまらないように!

それは、車が自重でぬかるみにはまってしまうというトラブルです。底なし沼の周辺は地面が思いのほか柔らかいため、案外簡単にタイヤが泥に沈んでしまいます。対処法としては、タイヤと泥の間に丈夫な板を挟み込んで脱出したり、ジャッキアップをしたりする方法があります。板やジャッキは車内に載せておくとよいでしょう。

大型動物にはむやみに近づかないのも大切!

大型動物を底なし沼から助け出した後、動物に近づこうとする人がいますが、これはおすすめできません。野生の動物はとても警戒心が強く、あまり人間の前に姿を現しません。日本であればシカなどの野生動物は、人間を見るとすぐに逃げてしまいます。しかし、底なし沼から助け出すという場面は、人間と野生動物の距離が非常に近くなる場面です。

そのような場面では、動物の警戒心はMAXになります。沼から引き揚げたとたんに人間に危害を加える可能性もゼロではありません。そのため、ペット感覚で近寄るのはとても危険なのです。獰猛な肉食動物でなくとも、野生動物は人間とは別の世界に住んでいる生き物という認識を持っておきましょう。

自分も「底なし沼」に飲み込まれないように注意!

Boenz / Pixabay

底なし沼で人や動物を救助する際に多いのが、救出する側も沼にはまってしまうという二次被害の発生です。底なし沼での救助活動は、無理をした瞬間に救出する側が落ちてしまいます。例えばロープや服の袖で救助する際に、少しでも地面がぬかるんでいて落ちそうだと感じたらすぐに中止します。自分も沼に落ちるのは何としても回避しましょう。

「底なし沼」が実在する場所とは?~日本編~

ここからは、実際に底なし沼が存在する場所を紹介します。まずは、日本国内に存在する底なし沼から紹介します。北海道から鹿児島まで様々な場所に沼地は存在しています。地域住民が使う公園内など、憩いの場にある沼地もあります。

日本の底なし沼!その①浮島の森・蛇の穴(和歌山県)

Simon / Pixabay

1つ目は、和歌山県の浮島の森にある「蛇の穴」という沼です。縄文時代は海だった場所で、今ではもちろん陸地ですが、古代の湿地帯が残っており、底なし沼には最適な環境になっています。周辺は公園のようになっており、橋がかけられていて散策も可能です。しかし絶対に橋の下には降りてはいけませんよ。

その理由は沼の深さです。地元の人が実際に調査しようと棒を差し込んだところ10mに達してもまだ着底しなかったという結果が出ています。ここまで紹介した通り沼はどれだけ浅くても危険です。10mがどれほど危険なのかは、説明せずともお分かりいただけると思います。

日本の底なし沼!その②釧路湿原・やちまなこ(北海道)

2つ目は、北海道釧路湿原にある「(谷地眼)やちまなこ」です。全国的に有名な釧路湿原には、転落すれば命を落とす危険な沼がいくつもあります。壺のような形をした底なし沼は谷地眼と呼ばれており、昔は家畜の馬がよく落ちて犠牲になったことから「馬殺しの穴」とも呼ばれています。

谷地眼は、穴の周囲が草で鬱蒼と茂っているため、まず沼を見つけるのは不可能です。ちなみに釧路湿原は、国の天然記念物のため、指定されたエリア外の無断立ち入りは禁止されていますが、それは自然を守るためだけでなく、底なし沼転落防止の意味合いも持ち合わせています。

日本の底なし沼!その③龍神沼(北海道)

glynn424 / Pixabay

3つ目は、北海道の竜神沼です。トリビアの泉での検証の舞台になった沼です。神社のすぐそばにあり、昔は海を隔てた利尻島にまでつながっているという伝説もありました。現在では深さ3m程度で、利尻島とは繋がっていないと証明されましたが、沼の周辺の雰囲気は何とも言えない厳かで、スピリチュアルな空気が漂っています。

日本の底なし沼!その④深泥池(京都府)

dafacct / Pixabay

4つ目は、京都府にある「深泥池」です。国の天然記念物に指定されており、様々な植物や小動物が生息しています。そして深泥池の特徴は沼の中央部にある浮島です。夏に浮かび上がり、冬には沈むという何とも不思議な浮島があります。

深沼池は最恐心霊スポット!

不思議な浮島がある深沼池は、実は日本でもトップクラスの心霊スポットです。深沼池の近くに結核患者を隔離していた病院があり、その霊が出る、沼の中に死体が埋まっているなど、様々なうわさが流れている沼でもあります。毎年夏になると、肝試しのために多くの若者らが訪れます。

タクシーも避ける恐怖の池!

Free-Photos / Pixabay

そして深沼池に関する心霊ストーリーで最も有名なのは、タクシードライバーの話でしょう。ある日の深夜、深沼池の周辺を走っていた1台のタクシーは、道端に女性が手を挙げているのを見つけて、客として車に乗せます。その女性は、消え入るような声で、「深沼池まで」と呟きます。

そして運転手がふとルームミラーを見ると、ミラーに後部座席に座っている女性が見えません。おかしいと思い後部座席を見ると、既に女性の姿はなく、ただシートがぐっしょりと濡れていました。それ以来、多くのドライバーは深沼池を敬遠するようになったと言われています。

そのほかにも恐怖のエピソードが多数!

深沼池には、紹介したエピソードのほかにもまだまだ身の毛もよだつような噂があります。今年の夏の肝試しに深沼池に行きたい!という人は、是非深沼池について色々な知識を仕入れておきましょう。リンク先の記事でさらに詳しい情報を紹介しています。

NEXT 日本の底なし沼!その⑤底なし御池(鹿児島県)