底なし沼の実態とは?実在する沼や深さ、仕組みや脱出方法まで紹介!

5つ目の底なし沼は鹿児島県鹿児島郡十島村にある「底なし御池」です。沼の表層は、水が溜まっており池になっていますが、中層、下層帯は泥が堆積しており水の下が沼となっています。現地に行ってみると、人工的な物音は聞こえず、自然の音のみが支配しており、心が洗われるような神秘的な雰囲気がある場所になっています。

「底なし沼」の実在する場所とは?~世界編~

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続いては日本を飛び出し、世界にある底なし沼を紹介します。ヨーロッパからアメリカ大陸まで地球上のあらゆる場所に危険な沼は点在しています。そして、イメージでは底なし沼とはあまり縁がなさそうなアフリカ大陸にも無数の沼地が点在しているのです。

世界の底なし沼!その①クイックサンド(アフリカ)

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1つ目の底なし沼は、砂漠に点在する危険な沼地で、どこに出現するかは予測不可能です。アフリカの砂漠は常に乾燥しているというイメージがあるかもしれませんが、乾季と雨季があり、雨季の間に降った雨が地中に堆積し、ドロドロの沼を作ります。

実際にサハラ砂漠などを横断しようとしたオフローダーが沼地を見つけられず転落してしまい、そのまま犠牲になったという痛ましい事故も発生しています。砂漠という環境が過酷であると改めて認識させられる事故です。

世界の底なし沼!その②モーカム湾の流砂(イギリス)

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2つ目は、「モーカム湾の流砂」です。イギリスのモーレキャンベ湾の海底にある流砂が積もってできた底なし沼です、海にある底なし沼として世界的にも珍しい場所です。干潮時には歩いて底なし沼の部分まで行けますが、地元住民はその危険性を認識しており、沼にはまず近寄りません。

もし沼に転落した場合は、大量の流砂で脱出が困難なだけでなく、海という特性上潮が満ち始めたら上半身は海水に飲み込まれます。そのため、顔が泥から出ていても溺死、顔が埋まってしまったら窒息死、長時間沼に埋まっていたら低体温症と、人間が生きられない場所なのです。

世界の底なし沼!その③バイユー・コーンの湿地帯(アメリカ)

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3つ目は、アメリカ南部にあるバイユーコーン湿地帯の底なし沼です。2012年それまで何もなかった湿地帯の地面が突如陥没します。そのまま周囲の木々を飲み飲んだ穴は現在でも依然として成長し続けています。研究者も地殻変動の一種としか説明ができず、今後の展開は不明ということです。

バイユーコーン湿地帯の広大な沼地は、現在でも成長し続けているため、深さなどの測定はできていませんが、現在のところ10万平方メートル以上の大きさになっており、もしかすると世界で一番文字通りの「底なし沼」に近い沼になる可能性もあります。

底なし沼に関するコワーイ話

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紹介してきた通り、竜神沼や、底なしの御池など主に日本に点在する底なし沼の中には、人々から神聖な場所として捉えられている底なし沼もあります。ここでは、底なし沼にまつわる不可思議で怖い話を紹介します。

①山の中の底なし沼のお話

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高校生であるAは、学校帰りに友達と山の中で他愛のない話をしていました。その山には神社や昔人が亡くなったと言われる沼がありました。ある日、いつものようにAと友達が山の中でたむろしていると、1人の老人から山の中にある池には近づくなと怒られます。Aが家族に確認してみるとやはりその池はあまりいい場所ではないと言います。

しかし、Aと友達はその池がどうしても気になり、探すことにします。週末山中を探検していた一行は、ある地点から突然何かが水の中に落ちる「ドボン!」という音が聞こえるのに気が付きます。その音をたどっていくと、突如大きな池が目の前に現れます。しかしおかしいのです。どう見ても不自然なほどに綺麗すぎます。

綺麗すぎる池にある小屋には…

不自然にきれいな池の近くに、これもまた不釣り合いな小屋が建っていました。友達の一人が小屋を開けてしまうのですが、開けて中に入った瞬間に、その友達が沼にはまってしまいます。そうです。綺麗すぎる池の中にある小屋の中だけが底なし沼だったのです。そして、小屋の周りには大量のお札が貼られており、いかにも曰くつきな場所でした。

友達を何とか救出し山から逃げ出した彼らは、その後普段の生活に戻ります。そしてあの池のことを忘れかけたころ、小屋の中のあの沼に転落した友達が失踪してしまいます。まさかと思いあの小屋に行ってみると、お札が新しくなりなぜか扉が開いているのです。そういえば友達は、沼にはまったとき何かに引っ張られていたと言っていましたが…

②釣り堀が底なし沼?

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2つ目は、小学生くらいの子供が登場するお話です。友達だった二人は、学校帰りにその昔は釣り堀として使われていたという場所に遊びに行きます。有刺鉄線で頑丈に囲われていた場所で、地元の人でもあまり近づかない場所でした。しかし二人は、有刺鉄線を超えて釣り堀の中に入ってしまいます。

干上がった池は大きな浴槽のようで、二人はためらいなく池の中に足を踏み入れます。しかし足をつけた瞬間、二人は泥の中に沈んでいきます。一人はすぐに脱出に成功しましたが、もう一人は、泥の中に沈んでいく、というより引きづりこまれていくようでした。不思議なことに、沼を捜索してもその友達が見つかることはありませんでした。

禁足地って知ってますか?

この怪談で登場した底なし沼のように、沼や池というのは、神秘的で神聖な場所となっている場所も少なくありません。そのような場所で軽率な行動をとるのは、非科学的ですが今回紹介した霊的な出来事を呼び寄せてしまう可能性もあります。

そしてさらに危険な場所は「禁足地」と呼ばれています。日本にも存在する禁足地は、人間が足を踏み入れてはいけない場所という意味です。以下のリンク先の記事では、日本や海外に存在する禁足地について紹介しています。

軽い気持ちで「底なし沼」には近づかないようにしよう

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ここまで、底なし沼にまつわる様々なトピックを解説しました。最後の怪談を信じるかはあなた次第ですが、霊的なものがなくても、底なし沼は人間にとっては危険な存在であり、できることならば底なし沼には近づかない、そして底なし沼があるエリアに行くときは万全の準備を行うという点を忘れないでおきましょう。

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禁足地の紹介についてはこちら