このステージですべきことはゲームをクリアすることでなく、「P」の字を崩していくことです。
スタート地点のうさぎの右にあるブロックへ体当りする
ゲームスタート時点では、うさぎのすぐ右側にはブロックがあります。実は他のステージと違い、そのブロックだけはうさぎの体当たりによって移動させることができるのです。
勢いあまってうさぎやボールを穴に入れてしまい、ゲームオーバー(クリア)してしまわないよう、慎重に少しずつブロックを右へ、右へと押し出しつづけます。
ブロックが動いたら左下へと移動する
ブロックを限界まで右に押し出すと、いつもは出たり消えたり忙しい「押さないでね」ボタンが常時表示されるようになりますが、この時点では無視しておきましょう。
そのままうさぎを隙間から移動させ、上にから下に、ブロックを動かさなかったらまずたどり着けなかったはずの画面左下へと移動させます。
閉じ込められたら「押さないでね」ボタンを押す
左下に移動すると突如ブロックが現れ、うさぎは閉じ込められてしまいます。そこではじめて「押さないでね」ボタンをクリックするのです。すると、とたんに操作不能になり、ゲーム続行が不可能になります。そして薄暗くなった画面に、唐突に次のメッセージが表示されるのです。
「呪われた、すぐに閉じろ」と。
「呪われたすぐにけせ」という文字が出る
「呪われた」というメッセージが出る頃には、ブラウザ下部にあったはずのゲーム説明テキストがすべて文字化けし、警告の文字以外何も読み取れなくなっています。
そして急に真っ暗になったかと思うと、「すぐにけせ」という真っ赤なテキストに画面中を埋め尽くされるのです。
Contents
うさぎパズルから飛ばされる「アカズノハコ」とは
ここからはエンディング③で辿り着いた謎のゲーム「アカズノハコ」について言及していきましょう。
物語の主人公は大学生、仲間たちとある都市伝説を確かめるため、廃アパートの103号室を訪れます。都市伝説とは、その部屋の中にある箱に触れると、黒い服の女がやってきて殺されてしまう、というものでした。
「アカズノハコ」とはうさぎパズルの制作者によるホラーゲーム
本作はスライドパズルゲームであり、うさぎパズルとはまったく異なる方向性ですが、これはもともと別個に作成されたゲームです。
ですが実はストーリー的に連動する部分を含んでおり、うさぎパズルのプレイヤー(主人公)が精神病院に入院していた原因が、アカズノハコのせいであることがほのめかされています。
アカズノハコの中身を見ると黒い女が追いかけて来る?
箱を開けてしまうと、いびつに歪んだ顔の、刃物を持った黒い服の女にひたすら追われ続けることになります。
一度彼女に憎悪されたら逃げ切ることはできません。箱を開けたり、破損したりすることは、彼女の強い害意を引き起こすにふさわしい蛮行なのです。
アカズノハコのパズルを解きながら女から逃げるゲーム
作中ではこのスライドパズルは「箱入り娘」と題されており、「父親」「兄弟」「母親」「娘」というピースは明らかに何かを象徴しています。
黒い女から逃げつつもパズルを解かなければならず、プレイ中は常に緊張感に迫られています。また謎解きもかなり難解なものとなっているため一度でクリアできる人はほとんどいないようです。
「うさぎパズル」の作者・作っちゃうおじさんとは
こんな禍々しいゲームを作ってしまう作者とは、一体どんな人物なのでしょうか?
一介のフリーゲームながら、人気ゲームディレクターのお気に入りにまでなった名作を生み出したのは、「作っちゃうおじさん」と名乗る一人のゲームクリエイターでした。
作っちゃうおじさんとはブラウザゲームを制作している人物
自称「作っちゃうおじさん」と名乗る彼は、実はまだ20代の若者。曰く、人が恐怖を感じている状態をいかに長く維持するか、ということを意識してゲームを作成しているとのこと。
また不明瞭な画面から想像力(恐怖)が想起されるという考えから、この時代あえて2D画面にこだわって制作を続けているといいます。
ストレスが制作のエネルギー?実体験から生まれた数々のゲーム
彼はストレスがゲーム制作の原動力になっているといいます。また合コンに失敗した経験や、クリスマスのカップルを呪うフラストレーションが大いにパワーになったといいます。
現在は充実した私生活を送りつつも、鬱屈が生み出す創作意欲を忘れないよう心掛けているという、大変に意欲的なクリエイターでした。
月1で制作・公開している?twitterやブログで最新ゲーム情報も
作っちゃうおじさんは、毎月1本を目安にブラウザゲームを公開しています。制作に携わった経験があればわかりますが、これはなかなかのハイペースです。
またtwitterやブログなどSNSで更新情報を告知してくれるため、本作でファンになった方は最新情報ゲットのためぜひフォローしておきましょう。
「うさぎパズル」の作者!作っちゃうおじさんによるホラーゲームを紹介
作っちゃうおじさんは数多くのゲームを手掛けていますが、その中でも目を引くのはやはりホラー系のゲーム。ここからは、その中でも特におすすめしたい名作をご紹介します。
ハイクオリティな反面、短時間でクリアできる手軽さも魅力です。実況プレイも許可されているので動画サイトで配信したい方もぜひどうぞ。
作っちゃうおじさんのホラーゲーム①呪いのエレベータ
呪いのエレベータは、青い女の顔をした怪物から逃げまわりつつビルからの逃走を目指す脱出ゲームです。
シンプルなストーリーである反面、謎解きはかなり難解で、ネット怪談で有名なあの話を知らないと攻略できないと言われています。実は次の記事にそのヒントが含まれています?!
作っちゃうおじさんのホラーゲーム②人食岩
うさぎパズルの前身ともいわれるホラー系スライドパズルゲーム、人食岩。パズルを解いて怪物岩を封印しましょう。
一定の法則があるのでコツをつかめばさほど難易度は高くないものの、静かに迫りくる岩の形相は夢に見そうな恐ろしさです。プレイに慣れたらハイスコアを目指して、ランキング上位に名前を連ねてみましょう。
かわいさの中に潜む狂気!おすすめゲーム集
うさぎパズルのように、だんだんとその容貌を狂気に変化させるゲームはお好きですか?
この項目では日本のみならず、世界中からそんな「愛らしさからの発狂」に着目したゲームをピックアップしてみました。どれも配信型ゲームであり、言語を重要としないため、どんなからも気軽にプレイできる点が魅力です。
Happy Daze
ぱっと見はかわいらしいお人形の少女と過ごすメルヘンワールドです。ですがひとたび女の子がくれるおいしいお菓子を拒否すると、そこには目をそむけたくなるような現実が待っていて…。
詳細なストーリー説明はないものの、端々のアイテムや描写で主人公が何をしている人物なのかうっすら察することができます。
とってもたのしくてやめられないゲーム
なんともわかりやすいタイトルの、落下するアイテムを拾っていく、いわゆる落ち物系アクションゲームです。
かわいい猫ちゃんを操作しながらネズミをキャッチする、いささか単調なゲームです。ですが「もう飽きちゃったな」と思ってプレイを中断しようとすると…?段階的に、しかし着実にゲームそのものが狂っていく作品です。
DUCK SEASON PC
2017年に発売されたゲームの再リリース版です。舞台は1980年代のアメリカ、ごく普通の少年が母親から与えられたレーザーガン・ゲームで遊んでいるうちに、ゲーム中の様子が徐々に変化し、ついには現実への浸食が始まって…。
前作にはなかったステージも追加されています。Streamにて絶賛配信中です。
ホラーゲームを作ってみよう!
作っちゃうおじさんはすごい、あんなフリーホラーゲームを作ってみたい!と思い始めた方もいるのではないでしょうか?
ここからは、優れたホラーゲームを作るためのポイントを勉強していきましょう。
方向性を決める
まずは、どんなプレイスタイルのゲームにしたいのか?という基本的な方向異性を決めていきましょう。それはパズルなのか?ノベルなのか?アクションなのか?
ノベルであれば細やかな心理描写で、アクションであれば操作性などシステムで恐怖を表現することができます。
不自由にする点を決める
あえてプレイヤーの思い通りにいかない要素を作ることで、不自由さからくる恐怖感を生み出します。
また体力ポイントや即死チェックなど複雑な制限を加えることで、よりプレイヤーの「もうすぐ死ぬかも」という緊張感を高める効果があります。
ゲーム性はシンプルに
複雑なパズルや謎解きはあくまでサブ要素として用意し、基本は「逃げる」「隠れる」などシンプルなゲーム性を保つようにしましょう。
あまりプレイヤーに熟考の時間を与えてしまうと、それだけ直感的な恐怖度は低下していきます。できるだけ世界観にのめり込めるよう集中力を高く保たせましょう。
サウンドと画面を厳選する
恐怖演出に厳選されたサウンドは欠かせません。フリー素材でも良質なものはたくさん配布されていますので、ゲームの世界観に合ったものを見つけ出しましょう。
また画像は初心者であれば実写(写真)が恐怖感を演出しやすくおすすめですが、アニメーションやドット絵なら拙さの中の狂気を演出することもできます。
うさぎパズルはルールさえ守れば平和なゲーム
最後まで言いつけを守りさえすれば、うさぎパズルは決しておそろしいゲームではありません。
ですがこの話を知ってしまって、それでもあなたは「押さないで」のボタンに触らずにいられますか?それではこのゲームの醍醐味の半分も味わえないというもの。ぜひこの記事を参考に全エンディグを制覇してみてください。
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