廃墟だったリバーサイドモール!起こった事故や跡地の現在など詳しく紹介

事故が起こってから2年後の2009年、開業当初からのキーテナントだった食料品販売の大手「イズミヤ」がリオワールドから撤退してしまいます。元々客足は遠のき気味でしたが、あの負傷事故が撤退の決め手になったということでしょう。

リバーサイドモール内のショップが相次いで撤退

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元々、2006年にライバル店がオープンしてから激しい競争が行われていました。しかし、ライバル店自体の規模がモールよりも大きかったことも含めて競争に勝てず、モール内のテナントが次々と撤退していきました。

こうしてモールは衰退の一途を辿り、静かに閉鎖へを向かっていくかと思われていました。しかし翌年に驚くべき事態になります。なんとモール側の権利が、とある人物へと売却されていたことが明らかになったのです。

リバーサイドモール運営会社と施設を占い師「海龍」へ1万円で売却

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イズミヤの撤退からわずか1年後、モール側の運営会社、そして施設が占い師の海野正見氏の経営する株式会社「海龍」へ売却されていたことが判明しました。売却額は驚きの「1万円」。何故海龍へ1万円という価格で売却したのか、詳細は今もわかっていません。

滞納によって本巣市がリバーサイドモール施設建物を差し押さえ

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ところが、モールを買い取った海龍は税金などの各種支払いを滞納。電気代すら払う事のできない始末で、2011年の3月に電気設備の総点検を理由に臨時休業。しかし、ここから営業が再開されることはなく、税の滞納を理由に本巣市が4月に建物の差し押さえを行いました。

海野氏と連絡がつかず、地権者との間でも裁判が起きたりと大変な混乱が起き、これによりモールは完全に廃墟となりました。ここから、モールが衰退し廃墟となった大きな事件をより詳しく解説していきます。

リバーサイドモールが廃墟化した大きな理由①男児指切断事故

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先述のリバーサイドモール衰退の決め手の一つとされた事故である「男児指切断負傷事故」について目を向けていきます。娯楽施設で楽しく遊んでいたはずの児童を襲った不幸な事故とはなんだったのでしょうか。

リバーサイドモールで起きた男児指切断事件

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2007年、モール内の娯楽施設「オールスターパーク岐阜」で当時小学1年生だった男児がサッカーゲーム機のチェーンに指を挟まれ、人差し指の第一関節から先を切断されるという事故が起きてしまいました。

これをきっかけとして翌年の2009年に件の娯楽施設は閉鎖されました。現代の社会でも事故をきっかけとした撤退や閉鎖は少なくありません。一度でもこういった不祥事が起きてしまうと、施設のイメージダウンは免れないものがあります。

なぜ男児指切断事故はが起きたのか?その原因とは

ゲームで使用するサッカーボールを運ぶためのベルトコンベアに通常掛かっているはずの金属製のカバーが何故か掛かっておらず、金属製チェーン部分に指を差し込んでしまい切断された、という背景のようです。

とはいえ件のベルトコンベア部分は遊技者が入れないように網が張ってあった、という事が岐阜県警の調査で判明しており、立ち入り禁止の場所に侵入していた児童にも非はありますが、小学生と言えば好奇心旺盛な年頃。入るな、という場所にこそ入ってみたくなってしまったのでしょう。

リバーサイドモールが廃墟化した大きな理由②利便性の悪さ

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しかし、事故が起こる前から業績自体は下がっていると解説しました。当時最大規模という触れ込みで建設されたモールでしたが、一体何が悪かったのでしょうか。そこには買い物をする上で重要な点が関わっていたのです。

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