廃墟だったリバーサイドモール!起こった事故や跡地の現在など詳しく紹介

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果たして両社の間にいかなるやり取りがあったのかは不明ですが、2010年にリオ横山HDが占い師「海龍」へとモール施設を1万円という施設の権利とは思えない低価格にて売却。以降社長を海野氏として運営されます。

パワースポットしてリニューアル予定だったリバーサイドモール

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何故占い師の海野氏がモールを買い取ったのかというと、海野氏としてはリバーサイドモールを日本最高のパワースポットとして生まれ変わらせるという構想があったようで、そのためにモールの権利を譲り受けたようです。

しかし、「どうやってモールをパワースポットに」という具体的な内容については、一切語られていません。建物に関する占いと言えば「風水」が有名ですが、売却前の経営事情を鑑みるとモールの位置が風水で幸運な位置取りだとは考えにくいです。

謎の占い師が夜逃げ?連絡がつかず消息不明に

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買い取ってからわずか半年後、モールは3月24日に臨時休業。これは前日に海野氏が関係者を招集し、経営を断念するという旨を伝え、更には「23日は電気代未払いのため停電するから営業不可能」とも告げていたようです。

24日の夜に経営断念についての説明会が行われましたが、海野氏は姿を見せず、何の説明も行われなかったため解散となりました。こうして大量の負債を抱えたままモールは廃墟となってしまいました。

廃墟繋がりでこちらの記事を紹介させていただきます。廃墟マニアの方にはおススメです。

パワースポットとしては当たりだった?リバーサイドモールにいた占い師

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実はモールの施設と会社の権利が海龍に売却される前、良く当たると評判の占い師がモールで占いをしていたことが分かっています。海龍のパワースポット化計画はあながち間違ってはいなかったのでしょうか。

笑顔セラピスト「南クララ」

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その占い師とは「占いの玉手箱」に所属する南クララ氏。南氏は行列ができるほどの評判で、人々からは「恋愛セラピスト」「恋愛の母」と呼ばれ活動していた名古屋、岐阜ではとてつもない知名度を誇ります。

その後の活動

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モールから撤退した後は、活動拠点をトヨタグループの経営するショッピングセンター、「カラフルタウン岐阜」に移し、そこで占いを続けていたようです。やはりモールの場所はパワースポットとしての力は無かったようです。

LCワールド本巣が「生きる廃墟」としてネットで話題に?

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ここまで主にモール側の事情について解説してきました。しかし、モールの道路を挟んで向かい側にあったリオワールドの方はどうなったのでしょうか。モールの問題の後のリオワールドの動向に目を向けていきます。

ツイッターに投稿された生きる廃墟・LCワールド本巣

廃墟と化したモールは長らく放置されたままでしたが、リオワールドの方もモール側の問題が尾を引いたのかテナントの流失が止まりませんでした。2011年、リオ横山HDは不動産企業の「ロジコム」へとリオワールドを売却。名前もLCワールド本巣に改名されます。

しかし、その後もワールド側のテナントの流出は止まらずについにはイズミヤの後を引き継いで食料品を販売していたトミダヤだけが残り、そのトミダヤも2016年に営業規模を縮小、玉ねぎの無人販売所だけになってしまいました。

「玉ねぎモール」 「日本一広い玉ねぎ販売所」として話題に

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こうしてわずか1テナント、それも無人の玉ねぎ販売所のみになったLCワールド本巣は、「日本一広い玉ねぎ販売所」「第二のピエリ守山」と呼ばれ、生きる廃墟としてインターネットで話題を呼ぶこととなりました。

ピエリ守山とは?

今も滋賀県で営業している大規模ショッピングモールで、2008年の開業当時、リーマンショックの影響を受け開業時200あった店舗がわずか4店舗にまで減少。照明やエスカレーターの電気系統は動いているのに大量の空き店舗と買い物客の少なさから「生きる廃墟」と呼ばれ、インターネットで話題になりました。

まだまだあります!生きる廃墟

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生きる廃墟と言われているのはピエリ守山やリバーサイドモールだけではありません。別の駅が出来て人の出入りが無くなった、PVのロケに使用されている等、日本に存在している生きた廃墟を紹介しましょう。

イベント会場「ロングウッドステーション」

千葉県にある広大な敷地を持つ元ショッピングセンターで、2004年に「アウトレットコンサート長柄」がオープンしましたが、親会社の倒産により閉鎖。その後2009年にロングウッドステーションとしてオープンしています。

その後も電動ラジコン店だけが存在していましたが2019年に移転のため営業終了。現在はプロレスやサイクリング等のイベントがしばしば開かれていることと、音楽PVやドラマのロケ地として使われています。

役割を終えた駅、東成田駅

成田空港の中にある駅で、1978年に「成田空港駅」としてオープン。ターミナル最寄りの駅として利用されていましたが、1991年に今の成田空港駅がオープン。更に1992年に空港第2ビル駅がオープンし、役割を完全に譲り渡して現在は成田空港に勤務する僅かな人間しか出入りしていません。

リバーサイドモール復活の道のりとは?イオンタウン本巣ができるまで

本巣市に差し押さえられていたモール側施設ですが、2017年に長い封印から解かれ、イオンタウン本巣の建設が開始されました。モールの差し押さえ解除からイオンタウン建設までの道のりを見ていきましょう。

2017年3月ついに差し押さえ解除!4月には解体作業が開始

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2017年の3月に第三者納付制度で地権者組合から税金が納められたことにより、モールの差し押さえが解除されました。これによりモールの解体が可能となり、同年4月から早速解体工事が始まりました。

リバーサイドモール解体と同時にイオンタウン建設も始まる

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解体工事が進むモール跡地にはイオンタウンの建設が始まりました。この工事に合わせて「リバーサイドモール」停留所のバス停の名称が本巣市の市営バスでは「イオンタウン前」、岐阜バスでは「イオンタウン本巣」に変更されています。

2017年12月!リバーサイドモール跡地にイオンタウン本巣がオープン

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そして工事は進み、2017年の12月にイオンタウン本巣がオープン。しかし、この時は17店舗の出店となり、全ての区画が解放されていたわけではありませんでした。当時の発表では少しずつテナントが追加されていたようです。

2018年6月増床オープンし現在の姿となったイオンタウン本巣

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更に2018年の6月に増床オープンとして28店舗まで増え、現在のイオンタウン本巣となりました。「ザ・ビッグエクストラ」をメインのテナントとして、お菓子等の食料品をかなりの安価で販売していたようです。

リバーサイドモールの跡地にできたイオンタウン本巣とは?

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モール跡地にて現在も絶賛営業中のイオンタウン本巣。周りにライバル店も多いですが、これから先も残っていくことができるのでしょうか。注目すべきテナントなどを見れば、行ってみたい好奇心が出てくるかもしれません。

リバーサイドモール跡地には飲食店からスーパー銭湯まで

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かつてのリバーサイドモールにもあった「ぬくいの湯」という天然温泉がイオンタウン本巣にもあります。また、ラーメン屋やたこ焼き屋等の飲食店もありますので、買い物しながら日々の疲れを癒すことも可能です。

増床テナントもチェック!魅力あふれるイオンタウン本巣

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2017年のオープン以降もテナントは増え、海鮮丼のテイクアウトや居酒屋などの飲食店も追加されています。休日はここで一日過ごせてしまうくらいの施設の充実ぶりです。非常に魅力的なショッピングモールとして生まれ変わりました。

しかしインターネットが幅広く普及した現在、ネットショッピングによってわざわざこういったショッピングモールまで買い物に出る、という方が減りつつあります。業界に厳しい波が押し寄せている中、イオンタウンの動向に注目が集まります。

リバーサイドモール跡地の変わりっぷりに市民も驚き

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「生きる廃墟」「日本一広い玉ねぎ売り場」と評されていたリバーサイドモールの変革を、本巣市民はどう受け止めているのでしょうか。元の問題はかなり根深いものでしたが、住民は概ね好意的に捉えているようです。

名残はゼロ?リバーサイドモール跡地が激変

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新たに建築されたイオンタウンは以前とはまるで違った様子を見せていました。人の出入りが活発になり、「洗練されている」という感想を抱いた人もいます。廃墟としての名残は全くなくなったと言っても過言ではありません。

安い!品揃え抜群!巨大店舗イオンタウン本巣

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買物客の注目を集めたのは「ザ・ビッグエクストラ」の商品の値段です。先述しましたが特にお菓子と飲料を非常に安価で販売しており、買い溜めしておいた、という買物客もいるようです。自分の好きな商品が安く販売されているとついつい買いたくなってしまうのが買物客の心理です。

廃墟から生まれ変わったリバーサイドモール

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かつて希望を背負って建設され、しかし不況や事故によって没落し、ついには税すら払えず一度は廃墟となってしまったリバーサイドモール。「生きる廃墟」として一般的ではない観光地になっていましたが、イオンタウンとして生まれ変わり、今は活気に満ちています。ネットショッピングの普及や少子化の波などの様々な障害はあれど、リバーサイドモールの轍を踏まないことを祈りましょう。

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