バリソーゴンとは?映画のポスターに騙される人続出の反原発映画を紹介!

さらに原発での故障と操業停止などもあり、事実からは大きくかけ離れてしまいました。

バリゾーゴンは結論ありきの取材の様子が描かれる

geralt / Pixabay

導入部分こそミステリータッチで描かれていますが、後半になると監督自らがインタビューするドキュメンタリータッチに変わっていきます。

監督は持論に合わない意見は嘘と決めつけ、高圧的な態度で徹底的に論破しようとします。インタビュー中に相手の話す内容が自分の意見と違うと興奮して詰め寄ることもありました。

あまりに相手を怒らせてしまい、通報されたこともあり、そう言ったシーンも映画の後半には描かれています。

バリゾーゴンの内容が猥雑で何を言いたいのかわからない

LeandroDeCarvalho / Pixabay

選挙活動でのいざこざや女性教員をめぐる恋愛関係などを膨らませたこと、監督のインタビューのシーンが長くてホラーを目当てに来た客には退屈だったのでしょう。

期待していたものとは違うこともあり、見終わってもあれは何だったのか、ストーリーがよくわからなかったという意見が多かったようです。

バリゾーゴンのモデルとなった福島女性教員宅便槽内怪死事件の概要

Free-Photos / Pixabay

遺体で発見された菅野氏ですが、実際の事件にはどれぐらいの数の関係者がいたのでしょうか。

発見現場に住んでいた女性教員、女性にいやがらせ電話をかけていた人物、それに菅野氏と一緒に対応した女性の婚約者といわれる男性など、直接関係あると思われる人だけでもかなり大勢です。

また事件の前に自殺した菅野氏の先輩や、菅野氏が選挙活動で応援していた村長などもいます。

事件概要①便座内で菅野直之が死亡しているのが発見される

zerpixelt / Pixabay

1989年2月、自宅のトイレでふとしたを覗いた女性が靴のようなものを見つけました。びっくりして急いで同僚職員に連絡し、さらに通報によって警察官と村の消防団員が駆けつけました。

汲み取り口の中にいるのは人らしく、下水管にぎりぎりの状態で入っていたため、数人がかりでも引っ張り出すこともできませんでした。最終的には重機で便槽を壊して何とか外へ運び出しました。

引きずり出された男性は上半身裸、便槽内にいたためホースで水をかけて洗わなくてはなりませんでした。検視の結果、被害者は窒息及び、寒さによる凍死と判断されました。

事件概要②なぜ被害者が便器に入っていたのかは謎のまま

NickyPe / Pixabay

当初は覗き目的で入り込んだのでは、と考えられましたが、それにしては下水管の直径がおよそ36センチと狭く、成人男性では入ることも難しく、たとえ入ったとしても身動きが取れない状態でした。

それだけ狭い下水管に入っていたにもかかわらず、被害者には目立った傷などはありませんでした。また菅野氏はこの女性とは知り合いでした。

死亡推定日時から、侵入したと考えられる日に女性が不在であることも知っていた可能性があります。これらからも、この事件を単純な覗き目的と考えるには腑に落ちない点が多かったのです。

事件概要③署名集まるもなぜか再調査が却下される

fill / Pixabay

また前出のように、選挙の応援でのトラブルを疑う声もあり、警察発表に疑問を持つ人が多数いました。全村民が8000人ほどの村で、再調査を依頼する署名が4000人分集まったことからもそれが伺えます。

しかし警察では再調査を却下しました。これだけの署名が集まれば再調査を行うのが通常ですが、却下された理由は謎で、今でもはっきりしていないので、圧力を疑う声も上がっています。

NEXT 事件概要④福島女性教員宅便槽内怪死事件の警察の見解