目と同様、手足もよく奪われる部位です。手足がないアルビノの人達が出ているテレビ番組を目にする事が多いです。手足が悪い人にとって、アルビノの手足もまた万能薬として取り入れられています。
脳みそ
想像するだけでもおぞましいですが、脳みそもハンターたちは容赦なく根こそぎ奪っていきます。勝手な認識が広まっており、脳みそを取り入れる事で頭が良くなるとも言われています。
髪の毛
白い、綺麗な髪の毛を使用して漁をする際に使用する網を作る事で、大漁に恵まれると言われており、髪の毛もはぎ取られ、売買されます。目や脳みそ、髪の毛まで奪われ、勝手な迷信やジンクスを信じて人の命を奪う気持ちは誰もが理解できません。
性器
男性も女性も想像するだけで身の毛もよだちますが、アルビノ狩りに捕まってしまえば性器も切断されてしまい、高額で売買されてしまいます。小さな子供の性器でも容赦ありません。エイズが治るともいわれています。
アルビノ狩りで死に至ることも
生きた状態のアルビノを狙う為、切断する事が目的で、必要な部位を切断するだけで殺さない場合も多い、とも言われています。片腕や両腕を失っても生きている以上はまたハンターに狙われてしまいます。しかし、根こそぎ切断して殺されることももちろんあります。非衛生的なアフリカ現地での手足等の切断は感染症も含め、致命傷になります。出血多量でショック死してしまう危険性もあり、障害を負ってしまい、社会から差別的に抹殺されることもあります。
Contents
アルビノ狩りの目的①薬
冒頭でも述べてきましたが、ハンターが狩る目的は第一にアルビノが「薬」としての効果がある為です。どのように効果があるのか、現地に存在する呪術医についても含めご紹介していきます。
アルビノ狩りと呪術医
アルビノ狩りと呪術医との間の一連の流れについて、ハンターの手によって残酷に容赦なく切断した体の一部は、闇マーケットで高い金額で取引されます。ハンターは高額の金額を手にし、また次のターゲットのアルビノを狙います。高額の金額と引き換えに、体の一部は多くの悩みや病を抱える人々から信仰されている呪術師の元へ渡ります。
アルビノの体は妙薬となる
私たちの一般的な考え方からするとただ色素がない、私たちごく一般の人間と同じ体に過ぎない成分が病に効く等、到底考えられませんが、呪術医に渡った神聖なる体の一部は、特別な力がある呪術医により、病にとてもよく効く薬である「妙薬」が長きにわたって生成されているのです。
患っている部位を食べると完治する
病を患っている患者は、病にかかっている部位に効く薬を体内に取り入れる事で完治するとされているため、例えば手が骨折してしまった、や足が悪くて動かせない、という場合には、それぞれ同じ部位である、手や足を食べて治療薬とします。驚くことに完治すると言われ、現在でも呪術医が信仰されています。
アルビノ狩りの目的②お守り
日本でのお守りと言えば神社等で買うお守りです。国によっても、幸運が訪れるよつばのクローバー等、様々なお守りがあります。しかしアフリカで言う「お守り」とは、そのようなかわいいものではありません。アルビノの体がお守りなのです。薬以外に、お守りとしても効果があると言われています。
アルビノの体はお守りになる
人はそれぞれ、大事な願いや望みを抱いている時は何かしらの、例えばお守りや神頼みやジンクスを心の拠り所として願い、信じます。効果があれば、あのお守りはよく効く、と口々に噂が広まります。アルビノもいつしかお守りとして効果があると言われ、思い込から始まり今でも尚お守りの対象として狙われ続けています。例をご紹介していきます。
カヌーに塗って大漁祈願
生きる糧である食料を調達するため、例えば漁に出る船にアルビノから作り出したお守りである血等を塗りたくり、大漁を願いました。血の匂いによって魚たちが寄ってくることで大漁に繋がったとも考えられます。もしそれが本当なのであれば、アルビノでなくとも一般人でも変わりはありません。
地面に撒いて鉱脈探し
資源である鉱脈探しに出た人たちが手に持っていくのはアルビノの一部です。「鉱脈が見つかりますように・・・」と願ってそれらを地面に撒きます。ここまで偉大な力があるなんてにわかに信じがたく感じてしまいます。事実、それまで生きてきたアルビノの命をたかが鉱脈の為に使用されてしまっています。