バッキー事件とは?栗山龍や被害者たちの現在!卑劣な撮影内容や手口とは

他の加害者も実刑判決

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撮影監督であったハリケーン三郎こと濱田太平洋は、他のスタッフ同様に3月に逮捕状が出されていましたが、直後に逃亡。御用となったのは7月になってからです。

彼は『水地獄』撮影時の女優に対する傷害容疑のほか、強姦致傷容疑で2件の追起訴を受けました。いずれの容疑も否認していましたが、2007年3月に、懲役15年という一審判決が下り、8月には控訴が棄却され刑が確定しました。

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男優の中村件臣、矢野光太郎には懲役14年、神谷聡一には懲役11年の刑が確定しました。女優の中原紀恵は懲役5年、カメラマンの坂場三紀夫は懲役3年6ヶ月の実刑判決を受けています。大村恵美は懲役2年執行猶予3年という判決が下され釈放されますが、その後逃亡し行方知れずとなりました。

一連の事件での逮捕者は、最終的に11人に及び、計4作品における傷害罪と強姦致傷罪が問われ、全員が有罪判決を受けています。

バッキー事件後の被害者たちの現在は?

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バッキーの鬼畜AVに強制的に出演させられたことにより、心身ともに深い傷を負った被害者の女性たちは、その後どのような人生を送ることになったのでしょうか。バッキー事件がいかに悲惨な出来事であったのかは、事件の後遺症に苦しむ彼女たちの状況からもうかがうことができます。

被害者女性たちの中には自殺者も出た

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バッキー事件の被害者の中には、自殺に追い込まれた女性もいたと言われています。あくまで噂の域を出てはいませんが、事件の悲惨さや被害者たちが心や体に受けた後遺症のことを考えれば、決してありえない話しではないでしょう。

また、加害者側であるカメラマンの一人も、逮捕状が出されたことを受けて逃走し、その末に自殺したと言われていますが、真偽のほどは定かではありません。

車いす生活になった被害者もいる

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バッキーが制作を開始し、途中で打ち切りとなった『水地獄』の2作目の撮影において、出演した女優は数々の筆舌に尽くしがたい暴力行為に晒されました。激しい水責めに加えて、凌辱されながら鏡で頭を殴られ、その破片が彼女の足を切り裂いたのです。

結果として、彼女は右足に重傷を負ったほか、ムチウチや全身打撲といった診断を受け、治療後も車いすでの生活を強いられることとなりました。

言語障害が出た被害者もいる

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『水地獄・一丁目』で行われた過激すぎる水責めは、被害者の脳にもダメージを与えたものと思われます。撮影中に何度もプールに沈められた女性は、水から上げられた際、平衡感覚を失ったようにふらついていました。意識朦朧としながら嘔吐を繰り返し、さらには言語能力にも問題が生じている様子が、映像からは見て取れます。

また、彼女たちの精神的ダメージを計り知れません。バッキーの撮影現場で執拗な水責めに会い、強いトラウマを植え付けられた女性の中には、水恐怖症に陥り、風呂やトイレの水に怯える日々を送っている人もいます。

バッキー事件後にバッキーはコレクターに改名するも経営破綻

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被害の全容が詳らかになり、会社の代表も収監されたバッキーですが、なんとこの会社は事件の後も、名前を変えて存続し続けました。どのような経過をたどり、そして現在の状況はどのようになっているのかを、以下に解説しましょう。

バッキー事件後「コレクター」と改名

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2002年4月に創業したバッキービジュアルプランニングは、一連の事件を経て2005年3月に解散します。しかし、それは表向きの話しであり、実態としては、「コレクター」と社名を改めて、経営が続けられました。

会社の住所や電話番号までも引き継がれており、変わったのは社名とトップの人間だけという状態です。残念ながら、現在の法律上、改名した会社を取り締まることはできません。

スマホの普及による情報拡散で業界から忌避され2017年に経営破綻

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しかしこのコレクターという会社は、2017年の段階で経営破綻し、事実上の廃業状態になりました。公式サイトやTwitterアカウントの更新はされているものの、過去作の宣伝しかされておらず、関係者が自主的に行っているものと考えられています。

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経営破綻の背景には、スマホやSNSの普及が影響していると言われています。この会社の前身がいかに危険であったかという情報が拡散されたことにより、出演者やスタッフが集まらず、業界から締め出されるという状態に陥ったのです。

新しい作品を作ることもできず、そのうえバッキー事件の賠償も負担しなければならないとあって、業績悪化は免れなかったわけです。

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