リチャードのような無差別の殺人をして自分の欲求を満たそうとする光景は、共通点ともいえるでしょう。リアルさそのものであります。罪人は精神疾患を患っていたため無罪だと議論されます。
死の刑は反対主義だった刑事でしたが上層部から凶悪犯を死刑になるために動くよう指示されます。気乗りしなかった男でありましたが、事件真相を知っていくうち、あまりの残虐さに心が動かされていくストーリーです。
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『喧嘩商売』の佐川睦夫のモデルはリチャードチェイス
異国の戦場で敵を倒した際に流れる血をすする行動をしていたことから、仲間からは吸血鬼と呼ばれていました。
あることをきっかけに父から見放されてしまったと勘違いをしたことから、精神不安定となり同じように病んでいる仲間と共謀して殺人をしてしまいます。
その後は、体の血を砂に変えてしまう毒が流れているというようになり改善するためには他人の血液が必要だと発言しています。戦場へ出向いては、死人の滴るものをすすっていたといいます。
リチャードとの共通点
まさに、両親の不仲が原因で心が歪んでしまい、ドラッグ摂取や精神崩壊によって粉状となってしまう血を防ぐために、生きたものを飲んでいた点が同じではないでしょうか。
まさにモデルとして題材にされているといえるでしょう。
リチャードチェイスのようにカニバリズムを行った日本の殺人鬼
私たちは普段たんぱく質を摂取するため豚や牛などといった肉は食べています。そういった感覚で人の肉を食すため殺してしまう凶悪な人物が世界にはいました。ご紹介します。
佐川一政
我が国の小説家でありました。フランスへ留学をして文学をさまざまな視点から綴ろうとしたのでしょう。同じ学部に在籍していたオランダの留学生と親しくなり、自室へ招待をしています。
突如背後から銃で打ち殺し、遺体と肉体関係に及んでいます。その後はバラバラにしてカメラに納めており何個かの肉を食したとされます。
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実は小学生のときから、人肉にとても興味を持っており高校に入ってからは精神科へ出向き真剣に相談していたといいます。
立花芳夫
戦争を経験している軍人です。アメリカ兵の捕虜を殺し肉を捌き宴会を開いたとされます。発覚してからグアムの法廷で何度も議論が重ねられた結果、絞首刑が課せられています。
人肉を食べた罪ではなく、捕虜の理由なき殺人と死体を破損させた行為から厳しく罰せられました。
リチャードチェイスの母親のその後
彼を破滅の道へと進ませた一人者ともいえますが、息子がいなくなった後は、どのようにして生活していたでしょうか?その後に迫ります。
普段と変わらず生活していた?
生前、母親らしいことはしていなかったとされます。保護管理としては名目だけであり彼が悍ましい行動をしていても、見て見ぬふりをし治療薬まで取り上げています。
自分が面倒を見たくないという理由から、助成金で住める住居へ追いやり野放しにしています。通常の親であれば心配で面倒をみることでしょう。
それさえも手にかけなかった様子を見ると、逮捕されても絶命しても彼女にしてみたらなんの変化も感じなかったように思えてなりません。
母親も治療が必要
リチャードは母に甘えたかったのではないでしょうか。クリスマスに断られたことがショックで人を殺めてしまっています。そのとき母が承諾して過ごしていたら未来は変わっていたかもしれません。
アメリカでのクリスマスといえばキリストの誕生祭ですから盛大に執り行われます。最大行事でもあったにもかかわらず断られた空虚感や孤独は計り知れないものだったことでしょう。
幼いころから不安定な母を見てきて、甘えたくてもできない寂しさも感じていたのではないでしょうか。本来は彼女こそ治療をするべきであり息子と一緒に心の病に向き合うべきだったことでしょう。
吸血鬼と呼ばれたリチャードチェイスの人生と事件
信じられない行動を起こし、世界を震撼させた凶悪犯でありますが、過去を辿ると切ない家庭環境が根源でありました。彼の犯したことは決して許されることではありません。遺族はずっと悲しみ続けています。
ですが母からの愛情をまともに受けられず孤独を感じて、ドラッグやアルコールに頼ってしまったことから破滅へ向かいました。早くから息子の異変を感じ取り対処をしていたとしたら、どうなっていたでしょうか。
ヘルプ信号を出していたにも関わらず、さまざまな機関に危険と判断されずに野放しにされていたことは、真剣に快方させようと尽くしてくれる人物にも巡り合えませんでした。
ある意味人生を狂わされ自滅してしまった彼も哀れであり悲しい人生であったのかもしれません。
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