こちらも同じくO.S.Pからリリースされている、丸い尻尾が特徴的なシャッドテールワーム。スピナーベイトのアクションと共にピロピロと左右に動く尻尾がバスを魅了します。こちらもやはり比重の軽いノンソルトボディかつ細身なので、ハイピッチャーのアクションを邪魔しません。
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ハイピッチャーのアクションは?ブレード種類別に見るインプレ
ハイピッチャーのブレード種類
スピナーベイトの真価はそのブレードによって左右されると言っても過言ではありません。ハイピッチャーにはブレードが3種類用意されています。ここで、ハイピッチャーのアクションの肝となるブレードの種類と使い分けについて、詳しく見ていきましょう。
光で誘う・ダブルウィロー
笹の葉のようなブレードが水中でキラキラと光るのがダブルウィローです。流線形のブレードは水流を受けて素直に回転します。波動のアピールが弱い代わりに、光を多く反射させることでルアーの存在をアピールするのです。魚が強い波動に対して怯えてしまう時や、見通しの良いクリアーウォーターで威力を発揮します。
強い波動で誘う・ダブルコロラド
濁りの強い湖・池や、雨などで濁った場合に威力を発揮するのがダブルコロラドです。丸いシルエットなので光を反射する面積は狭いのですが、暴れるように回るためとても強力な波動でルアーの存在をアピールします。これは通常のハイピッチャーにはラインナップされておらず、1ozモデルのみの展開となっています。
万能アピール・タンデムウィロー
上記のブレードの両方の特徴を兼ね備えたのがタンデムウィローです。下段にコロラドブレードを装着することで、バスの側線にアピールする波動を程よく発生させ、また上段に装着されたウィローリーフブレードの煌めきによってバスの視覚に訴えることで、バスの本能を刺激するのです。
ハイピッチャーの重量と使い分け
ウェイト別選び方
スピナーベイトはウェイトによってルアーを通す深度を調整するのが一般的です。ハイピッチャーにはウェイト展開が1/4、5/16、3/8、1/2、5/8ozの5パターン用意されています(1ozとMAXを除く)。50センチ~2メートル程の水深で1/4~3/8ozを、それより深い場所で1/2oz~と使い分けるのが一般的ですね。
意外と重要!ハイピッチャーの隠れた特徴
使い手に優しい設計思想
また、ハイピッチャーの隠れた特徴として、『1/4~1/2ozまでの全モデルでワイヤーとフックが共通』、『5/16oz~1/2ozまでのモデルでブレードも共通』という点です。攻めるレンジが変わっても使い勝手は変わらない。使い手優先・実釣第一の設計になっているということですね。
ハイピッチャーにつけるアシストフック
スピナーベイトの長所であり弱点?
スピナーベイトにとって避けられない課題、それが『ミスバイト』です。ハイピッチャーの特徴はコンパクトなボディ。だからこそ身につけた障害物回避能力ですが、それは同時に喰らいついてきたバスの口に針が入り切らず、『アタッたはずなのにノセられない』という悔しいシチュエーションの一因になる場合があります。
アシストフックは必要?不要?
そこで登場するのが、スピナーベイトの針に装着することで擬似的に針を延長するアシストフックです。ただしアシストフックには賛否両論あります。障害物に対してタイトに攻め込めるのがスピナーベイトの長所ですが、針を伸ばした分障害物に引っかかってしまう可能性が出てくるのです。メリット・デメリットは使い手が選択することになります。
ハイピッチャーにおすすめのタックルセッティング
スピニングタックル?ベイトタックル?
ハイピッチャーを投げるには、ルアーの重量と繰り返し投げ続けられる手返しの良さを考慮して、やはりベイトタックルでの使用が前提となってくるでしょう。またスピナーベイトは太い針が一本という構造なので力強いアワセが必要となります。竿の構造上からも、やはり思い切りアワセられるベイトタックルに軍配が上がるでしょう。
巻物にはナイロンライン?フロロカーボン?
悩みどころとなるのはライン。専用のタックルを何本も持ち込めるなら問題ありませんが、ベイトタックルとスピニングタックルそれぞれ一本で釣り歩く陸っぱりのスタイルだと、余計に悩みますね。しかし、スピナーベイトで伸びの少ないフロロカーボンを使うと、食いついてきたバスのアタリを弾いてしまうことが多くなりがち。
ナイロンラインでバスが咥えてからの伸びしろを作り、力強く一気に合わせる。やはり、スピナーベイトを始めとする巻物ルアーにはナイロンラインがベストかと思われます。おおよそ12〜16ポンドラインが目安となります。
ハイピッチャーのまとめ
実釣第一の優等生スピナーベイト
いかがでしたでしょうか?スピナーベイトとしてはオーソドックスな構造のハイピッチャー。ですが、オーソドックスだからこそ、実釣経験と技術が徹底して注ぎ込まれ生み出された一品ともいえます。
スピナーベイトの名作と名高いハイピッチャー。実釣経験によって磨き上げられたその基本性能の高さを信じて、バスの付いていそうな障害物に思い切って挑戦し、自信の持てる一匹を釣り上げましょう。