12アンタレスとは
シマノが最高傑作と太鼓判を押すベイトリール
村田基さんが開発に携わった、シマノベイトリール12アンタレス。村田さん本人が、あるイベントで世界一のリールだと述べたことからもその自信のほどがうかがえます。発売から何年たってもその人気が衰えないのは、アングラーの本気を引き出し、なおかつアングラー自身をもレベルアップさせるそんな唯一無二のリールだからなのです。
12アンタレスの特徴
抜群の飛距離12アンタレス
初代アンタレスが登場したのは1998年。シマノの技術を結集させたベイトリールで、当初からその飛距離が最大の魅力とされてきました。異次元の飛距離とか、無重力スプールと評され、中でも2012年発売のSVS∞ブレーキモデルの12アンタレスは軽いスナップで20mは飛ぶという、驚異のロングキャスト性能が最大の武器です。
12アンタレスの飛距離
テストでの村田基さんの99.203mは伝説
京セラドーム内で、無風状態の中出した飛距離テスト上の記録とはいえ、こんなに飛ばせるのかという限界を見せてくれました。この時は8lbナイロンライン、21gシンカー使用ですので、現実のタックルセッティングとはやや差がありますが、ブレーキの調節、自分の指とサミング能力次第で、自分の予想を超えるロングキャストが実現すると教えてくれたのです。
自己最高の飛距離が継続する
12アンタレスは37ミリスプールとSVS∞ブレーキの威力で、ロングキャストを可能にしています。逆風状態の中で70m近く飛んだとか、90m巻いたラインがほとんど出たなどの驚きの声が上がっています。なおかつ自重225gと軽量なので、疲れを感じることなく投げ続けることができ、アングラーのポテンシャルをどんどん高めてくれるのです。
12アンタレスの基本スペック
軽くて丈夫で高スペック
自重225gと軽量ながら、最大ドラグ力は49.0N/5.0kgのパワーを持ち、3号ラインなら120m巻けるラインキャパがあります。スプール径も37mmと飛距離を出しやすい大きさになっています。
巻き上げも心地よい12アンタレス
ロングキャストを支えるマイクロモジュールギア
飛距離が長くなれば当然巻き上げも長くなります。12アンタレスの使い心地のよさの一つが、パワフルな巻き心地です。それを実現しているのがマイクロモジュールギアです。
歯を極限まで小型化し、従来比2倍(当社比)の歯数を与えた新機構です。超小型の歯を密に、かつ数多く噛み合わせることにより、強度を低下させることなく、限りなく滑らかな動力伝達を実現。超精巧ボディハウジングとの相乗効果で、巻き上げ時のゴロつきやザラつきといったギアノイズを従来の半分以下まで抑えることに成功しました。その官能的なリーリングタッチは、まさに“シルキーな巻き心地”と表現するにふさわしいフィーリングを誇ります(引用:シマノ)
程よい軽量化に成功した12アンタレス
投げやすさとレスポンス
肉抜きノブとマグネシウムフレームによって前モデルよりも20g軽くなっていて、手首への負担がほとんどありません。さらにスプールは超軽量のマグネシウムスプールですが、37mm口径なので軽いと飛びにくいという欠点をクリアしています。
12アンタレスの活躍シーン
逆境の中でこそ飛ぶ12アンタレス
陸っぱりに強いのが12アンタレス。軽い力で思った以上に飛距離が出せるので、背中に障害物があってロッドを大きく振れない、ボートも出せない、向かい風、などといった悪条件でこそ力を発揮します。多くのアングラーが、普段のキャストより5〜10mは先に飛ぶ感覚を覚えているようです。
12アンタレスのブレーキアクション
進化したSVSブレーキシステム
外部ダイヤルの調節により、アングラー自身が自分の好みで細かくブレーキ調整ができるようになっています。これによりキャスティング時の立ち上がりや、遠投の後半に伸びる感覚をがっちりと手に感じることができるようになりました。その性能の高さと、微調整によってオリジナリティを出せるところが、こだわり派にはたまらないのです。
12アンタレスの使い方
12アンタレスのブレーキ設定
12アンタレス付属のブレーキシューには赤(Mサイズ)と白(Sサイズ)があります。このセッティング一つでキャスティングが全く違ってくるというのが面白いところです。投げるルアーにもよりますし、アングラーの好みでもありますが、赤2個白4個くらいから始めてしっくりくるセッティングを見つけるとよいでしょう。