この「サバラ」という指サインですが、由来は言い間違いから来ています。作者の楳図かずお氏の仕事場に来た子供が、帰るときにさようならを意味する「さらば」と言おうとしたのを「さばら」と間違えてしまったのを楳図氏が拾い、作中のネタにしてしまいました。
過去に「MUSIC STATION」という番組で司会を務めるタモリ氏がゲストとして呼ばれた星野源氏を間違えて「星野源太」と紹介してしまい、星野源太がTwitterのトレンド入りしてしまったことがあります。言い間違いであっても面白いと感じることがあるのは人間の性なのかもしれません。
ぐわしは色々なグッズになっている?!
人気が出ている作品の様々なグッズが制作される、というのはもはやお約束のようなものです。当然「まことちゃん」のグッズも販売されていて、「ぐわし」に関連したグッズもいくつか存在しています。
ファンなら好きな作品のアイテムを手元に持っておきたいものです。SNSに投稿して同じ趣味の仲間を探す、というのも今では珍しくない光景となっています。
ぐわしのグッズ①
グッズと言えばまず思い浮かべる人も多いであろう、アニメや漫画のキャラクターのプリントされた服です。当然まことちゃんのグッズにも存在していて指サインを強調して印刷されたTシャツだけでなく、まことちゃんが印刷されたタイプのシャツもあります。
楳図氏が好んで着ている赤の白のストライプ柄のシャツもオフィシャルグッズとして存在しています。恐れ多いかもしれませんが、このTシャツを着て楳図氏になりきり指サインを決める、というのもファンの楽しみ方の一つでしょう。
ぐわしのグッズ②
もちろんグッズはTシャツだけではありません。ネックレスや扇子、ミサンガ風のブレスもあります。キャラクターグッズということで多少お高いですが、ファンの方にとってはお金を出すだけの価値のあるものなのではないでしょうか。
楳図氏のオフィシャルグッズサイトでは自身の作品をモデルにした衣類をカジュアルに着こなす楳図氏を見ることができます。サービス精神旺盛な楳図氏らしい演出で、ファンの方は必見です。
ぐわしのグッズ③
グッズというわけではありませんが、「コルナ」という「中指と薬指を親指で抑えている状態」の手を表した絵文字もあります。しかし、これはどちらかといえば「ぐわし」ではなく「サバラ」に近いです。
公式のLINEスタンプも存在しています。こちらは「ぐわし」だけでなく楳図氏の作品の有名なコマがアニメーションとボイスがついて販売されています。ファンなら是非とも買って友人に送ってみたいアイテムです。
ぐわしのまことちゃんの作者・楳図かずおとは?
ではここでいよいよ「まことちゃん」の生みの親である漫画家の楳図かずお氏について解説していきたいと思います。「まことちゃん」以外の作品や、作者の現在等、様々な事柄に目を向けていきます。
日本の漫画界のだけでなく、映画・アニメをはじめとする様々な創作物に影響を与え、今なおファンを増やし続ける楳図氏のことを見ていきましょう。
ぐわしの生みの親はホラー漫画の第一人者
楳図かずお氏はホラー漫画の第一人者として広く知られています。楳図氏は1961年に「口が耳までさける時」という作品で「恐怖マンガ」とこれを名付けます。第一人者として幅広く知られるようになったのは1966年にあの「ウルトラマン」のコミカライズを手掛けた時です。
勧善懲悪物として名高い特撮の金字塔作品ですが、楳図氏の作品としての特色が非常に強く出ており、最初は少年漫画のノリでしたが次第にホラー調に変わっていき、バルタン星人編やドドンゴ編は完全にホラーとして、トラウマを植え付けられた人も多いようです。
代表作には「漂流教室」「わたしは真悟」など
楳図氏の作品の中で有名なものには「漂流教室」や「わたしは真悟」等があります。それぞれ簡単にですが解説していきます。
漂流教室
楳図氏の作品の中でも特に有名です。公害で荒廃してしまった未来の世界に校舎ごと小学校がタイムスリップしてしまう、というSF作品でドラマ化や映画化もされています。楳図氏得意のホラーテイストな作品で、異形の生物や学校内での殺し合い等の生存競争を描いています。
わたしは真悟
楳図氏が恐怖テイストを抑えて描いたという意欲作で、長編のSF作品となります。二人の子供と出会い自我に目覚めたロボットが旅に出る、という作品でラジオドラマ化やミュージカル化され、他の作家にも影響を与えたりしています。また、「遺産賞」の受賞も果たしています。
奇抜な「まことちゃんハウス」も有名
赤と白のストライプという凄まじいデザインの「まことちゃんハウス」も有名です。これは吉祥寺にある楳図氏の自宅で、2007年の改築工事で誕生しました。楳図氏にとって赤と白のストライプは自身のラッキーカラーのようです。
まことちゃんハウス訴訟問題
しかしこのまことちゃんハウス、改築したはいいものの近隣住民から「景観を損ねる」ということで訴えられ、裁判になってしまいました。裁判の結果は「景観を乱すとは認められない」として楳図氏の勝利となりました。
そんな楳図氏は現在執筆活動を停止しています。長年の執筆により腱鞘炎が悪化したことと、自身が漫画を連載していた少年サンデーの編集者の傲慢な態度に辟易したという理由です。2013年には慢性硬膜下血腫で手術を受けたこともわかっています。
ぐわしの生みの親、楳図かずおは著名人にもファンが多い
楳図氏の作品はその独特の作風から数多の人を虜にしてきました。ファンの中には著名なクリエイターや芸能人の方もいます。皆さんがお茶の間でご存知の方も、実は楳図作品のファンかもしれません。
ぐわしの生みの親の楳図を神とあがめる人も
実際にはどんな方々が楳図氏のファンなのでしょうか。老若男女問わず様々な世代のファンに愛されている楳図氏ですが、中には尊敬のあまり楳図氏を「神」として崇め奉る方もいます。有名な作家や芸能人の方に注目して紹介していきます。
ミステリー作家・綾辻行人
「Another」や「奇面館の住人」などの作品でミステリー作家として知られる綾辻氏は、楳図氏を「我が心の師」「神」と崇めており、楳図作品の「わたしは真悟」は一行目から涙無しには読めないほどだと語っています。
芸能人・中川翔子
芸能人の中でも、漫画やアニメに対する見識が深いことで有名な中川氏ですが、バラエティ番組の「ダウンタウンDX」で楳図氏と共演した時に、楳図氏を「神のような存在」と評しています。