アルゲンタヴィスとは古代の巨大コンドル?伝説の鳥サンダーバードなの?

ワタリアホウドリの主に魚やイカを捕食しています。生まれたばかりの頃は全身が褐色なのですが、大人になるにつれて胴体の羽毛も白くなっていくのが特徴です。平均寿命は30~50年ととても長生きですが、近年では漁の網にかかって溺死してしまうケースも多いです。

アルゲンタヴィスの生態は?

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ある研究によれば、この巨大生物アルゲンタヴィスの縄張りは500平方kmを超えていたといわれています。ではその大きな体で一体どのように生活していたのでしょうか。ここではその気になる生体や、ライフスタイルをより詳しく紹介していきます。

 

ライフサイクル

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アルゲンタヴィスはおもにアルゼンチンの陸域に生息していました。2年ごとのサイクルで約1㎏の卵を産んでいたとされています。この大きさはダチョウの卵より少し小さいくらいです。気候を考慮すると、冬に孵化していたと考えられます。親鳥たちは抱卵と食糧調達を数日ごとに交代していました。

子供は16カ月もすれば親元を巣立っていきますが、完全に大人になるのは十数年を要するといわれています。また存続可能な個体数を確実に維持するために毎年の死亡率は約2%ととても低いです。死亡理由もこの大きな体から捕食によるものではなく、主に老衰・不慮の事故・病気などが原因となります。

上昇気流を利用して飛んだ

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翼の大きさや構造上、長く飛行するのが不可能だったので1度の飛行は比較的短かったと推測されています。短時間で効率よく遠くへ飛ぶために、積乱雲発生時に起こる上昇気流をを利用して飛んでいました。離陸の際は一番風の影響を受けるのでこの飛び方が適していました。最小速度は秒速11秒ほどで時速にすると40kmにもおよびます。

中新世のアンデス山脈の小丘は今よりも温暖で乾燥していたため、さらに上昇気流を得やすくアルゲンタヴィスが空中にとどまる助けになっていました。またアルゲンタヴィスはコンドルと同様に空から獲物となる死骸の捜索をしていたと考えられています。

餌は丸飲み!

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アルゲンタヴィスはその体の大きさから餌を丸飲みして食べていました。主に腐肉漁りを好むアルゲンタヴィスは、ティラコスミルスのような後獣下網という哺乳類の一種が仕留めた獲物を狙っていました。

また大型のネズミなどの齧歯類やラクダの幼体、小型のアルマジロなどを捕食していました。1日に摂取する肉の量は約2.5~5㎏でした。逆に世界には鳥を捕食する動物もいるのです。それは蜘蛛です。蜘蛛のより詳しい記事はこちらです。

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