また、アルビノなど珍しい特徴があればサイズにもよりますが50万円を超えたりなんと200万円などの高値がつくこともあります。
本来のグレーやオリーブグリーンの色をしていなくて真っ白だと神々しい一方、何だかより一層ブタさんぽさが増してかわいらしいですね。
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スッポンモドキの飼育準備!飼育環境を紹介
ここからはスッポンモドキの飼育に必要なものや環境をお伝えしていきます。彼らと一緒に生活するにあたって、一体どのようなものを用意しておけばよいのでしょうか。
スッポンモドキ飼育の必需品①フタ付きの水槽
スッポンモドキは見た目よりもとても広い生活スペースを必要とします。ウミガメを飼うようなものですのでストレスなく泳げるスペースが必要なのです。
まだ生まれたてで5cmなど小さな時は60cmほどの水槽でも大丈夫ですが、大人になってくると、自由に泳ぎ回るためのとても大きな水槽を必要とします。彼らは力持ちなのでアクリル性の強い水槽をおすすめします。
しっかりとしたフタが付いていると外から異物が入って水が汚れたりスッポンモドキが誤飲する心配もありませんし、もちろん逃げ出したりもしないので安心できるでしょう。
ゆくゆくは特注サイズの水槽が必要?!
なかなかのお値段ですがこちらのリンクの特注水槽(180×90×60cm)くらいの広さがあるとしばらくは安心できるでしょう。
大人になった時には180×100×100cmなどの深さがあるものが用意できれば理想的です。
余談ですが、絶滅種のアーケロンは4mもの大きな体を持っていました。彼らは一体どれだけの広さを回遊していたことでしょう。アーケロンについてもっと知ってみたいという方はこちらをぜひどうぞ。
スッポンモドキ飼育の必需品②ろ過フィルター
綺麗な水を必要とするスッポンモドキの水槽には、それを維持するためのフィルターが必須となります。
水槽に合わせた大量の水を日々処理することになりますので、複数個買って取り付けると良いかもしれません。快適に過ごせる環境を作って育ててあげましょう。
スッポンモドキ飼育の必需品③ヒーター・サーモタイマー
スッポンモドキにとって最適な水温は26〜30℃とかなり温かな環境です。サーモタイマーや水中ヒーター、暖房などで寒すぎないようにしてあげましょう。
また、夏場のあまりに暑すぎる環境(32℃を超えてくるなど)であれば多少冷房などで下げてあげても良いでしょう。
スッポンモドキ飼育にあると良いもの:蛍光灯
スッポンモドキは他の陸ガメなどに比べて特別日光浴が超重要という種類ではありませんが、観賞用にも健康補助的にも、蛍光灯がある方が良いでしょう。その場合は紫外線ライトですとなお良いようです。
スッポンモドキと生態が近いウミガメも、たまに自ら日光浴をすることが知られています。これは体温調節のためのほか、消化を助けたり免疫を強めたりする働きもあるのではと言われています。
紫外線は甲羅や皮膚の殺菌をしてくれますし、スッポンモドキの健康にも紫外線ライトなどがあった方がより良いと言えるでしょう。日の光が差し込む中で泳いでもらうのももちろんOKです。
スッポンモドキにおすすめの餌
自然の中で生きているスッポンモドキは、藻や水辺の植物などの植物を中心として、他に虫や甲殻類、魚や軟体動物の類も口にする、雑食の食生活をしているカメです。
スッポンモドキと暮らしていくにはどのような餌を与えたらよいのでしょうか。
スッポンモドキにおすすめの餌①冷凍赤虫
スッポンモドキが子供の頃から与えることのできる餌が赤虫です。成長期ですのでたくさん食べさせてあげましょう。
スッポンモドキにおすすめの餌②カメ用人工餌
体が大きくなってきたら、市販のカメ用の餌も与えましょう。様々な種類が販売されていますので、お気に入りを探してあげると良いでしょう。
スッポンモドキにおすすめの餌③肉食魚用人工餌
スッポンモドキには肉食魚のための市販の餌も与えることができます。こうした市販品は栄養バランスが良くなるように作られていますので、ぜひ与えてみると良いでしょう。
スッポンモドキにおすすめの餌④生餌
たまに生きたメダカなどの小魚やザリガニなどのおやつをあげても喜ばれます。その子の成長に合わせたサイズのおやつを選んであげましょう。
野生のスッポンモドキはイチジクも食べる!
意外かもしれませんが野生のスッポンモドキはイチジクの葉や落ちた実も食べます。また、バナナなどのフルーツも食べるようです。
飼っている子がなんだか食欲がないように感じたら、少量与えてみるのもよいかもしれません。水が汚れやすいので与えた後の水質には注意してあげてください。
こんなものも食べた!
こちらの海外の熱帯魚屋さんが投稿している動画には、動画の真ん中頃にはトマトを、後半1分半頃にはキウイフルーツをもらっておいしそうにもぐもぐとほおばる様子が納められています。
彼らの本当の大好物は何なのか、意外と謎なのかもしれません。
スッポンモドキを飼うときに注意したいポイント
スッポンモドキをお迎えするのに必要なものをここまでお伝えしてきました。ここで再度飼育のための重要ポイントをまとめてお伝えしていきます。
スッポンモドキ飼育時の注意①水温管理はしっかりと
先ほどお伝えしたように、スッポンモドキは温かな水温を好みます。
基準となる温度帯を下回ると消化不良をはじめとする体調不良の元になりますのでこまめにチェックして最適な温度に保ってあげましょう。
スッポンモドキ飼育時の注意②水質は綺麗に保つ
スッポンモドキを飼うのにあたって最重要とも言えるのが水の綺麗さです。彼らが食事をするのにも水は汚れますし、意外と多いその排泄量のためにも水は汚れていきます。
汚れるとストレスや深刻な病気の引き金になるので必ずいつも綺麗な水を保つようにしましょう。
スッポンモドキ飼育時の注意③水槽は大きさに合わせて
飼育必需品のところでもお伝えしましたが、例えば5cmほどの赤ちゃんであれば必要な広さもそれほどの広さも必要としませんし、家にお迎えするハードルは低いのかもしれません。
ですがきちんと育てられたなら、彼らは何年もかけてその何倍もの大きさに成長しますし、それに伴って必要な広さも広くなります。ですので大きな水槽へお引越ししなければいけない時がやってきます。
水槽の購入コスト的にも設置場所的にもその環境の維持管理も、短期間のうちにではないにしてもだんだんと大変になっていくかもしれません。飼い始める際にはしっかりと心しておきましょう。
スッポンモドキ飼育時の注意④混泳は基本的にNG
彼らの生態のところでもお伝えしたように、自然界での特定の時期を除いては極めて縄張り意識が強いスッポンモドキは、他の仲間が近くにいたならばケンカしてしまいます。
彼らが食べられないほどの大きな魚類(アロワナやレッドテールキャットなど)であれば混泳不可能ではありませんが、彼らのヒレをかじってしまうこともあります。
ですのでどちらも大事に育てたい場合は、きちんとそれぞれの水槽で飼ってあげることを強くおすすめします。
スッポンモドキ飼育時の注意⑤皮膚の病気になることも
スッポンモドキの皮膚は強いとは言えません。それどころかとてもデリケートにできています。
水が汚れてしまうと水カビ病にかかることがあり、全身がふんわりと白いものに覆われ、体力が奪われ元気がなくなっていってしまいます。
また、その他にも水質汚染による細菌に感染して、全身がただれてボロボロになってしまうことなどもあります。ですので度々のお願いになりますが、綺麗な水を日々維持してあげるようにしてください。
病院にはどうやって連れて行く?
時には気をつけていても、病気になってしまうこともあるかもしれません。明らかに具合が悪そうな場合は病院へ連れていきましょう。
エキゾチックアニマルを診ているお医者さんや、カメの診療が可能なお医者さんに連絡をして、スッポンモドキが診てもらえるのか確認をしてから向かいましょう。
その時は水に棲むカメといえど水槽ごと運ぶ必要はなく、よほど長時間の移動でない限りは水から出して連れて行っても大丈夫ということです。傷などある場合はぶつけないよう気をつけてあげましょう。
スッポンモドキは世界に1種類!
太古の地層からは、スッポンモドキの仲間のものとされる化石は日本やモンゴル、ウズベキスタンやヨーロッパ、アフリカ大陸など世界各地から発見されています。
ですが、今も生きている種は1種類のみ。言うなれば最後の生き残りです。
それが絶滅の危機にある現在、私たちは彼らの数をこれ以上減らさない努力を怠ってはならないのです。
ご先祖さまのカメが生きていたのは恐竜がいた頃!
2015年に頭蓋骨が発見されたArvinachelys goldeniというカメが生きていたのは、アンキロサウルスやティラノサウルスがまだ地上で闊歩していた頃のことでした。
彼らはスッポンモドキのご先祖さまの一種と考えられています。
スッポンモドキについて触れている本がある!
こちらはほぼ日刊イトイ新聞にて連載されていた、人気の対談コーナーをまとめた本で、スッポンモドキを飼育している絵本作家さんのお話も掲載されています。
飼育の教訓としたいような過去のハプニングのお話や、かわいらしい写真などが納められていますので、気になった方は手に入れてみるのも良いかもしれません。
スッポンモドキ以外にも「カワイイもの」がいっぱい詰まったやさしい本になっています。
アニメ「けいおん!」にもスッポンモドキが出ている?!
あの有名アニメ「けいおん!」にもスッポンモドキが登場しています。スッポンモドキを前から知っていたという方は、あのアニメがきっかけで知った方も多いのではないでしょうか。
スッポンモドキの名前はトンちゃん
けいおん!に登場するスッポンモドキはトンちゃんと名付けられています。おとなしくお利口なカメであり、軽音部の大切なメンバーとしてみんなから愛される、なくてはならない存在です。
アニメオリジナルのキャラクターとして登場
トンちゃんは原作の漫画にはいなかった、アニメになって初めて仲間になったアニメオリジナルキャラクターです。そのかわいらしい存在感からしっかりとグッズも登場しています。
スッポンモドキは貴重で愛らしい生き物!
スッポンモドキのユーモラスな癒し系の顔を見ていると、自分でも手元で育ててみたい方がどれほど多いことかと改めて感じされられます。皆が彼らを求め、それが数を減らす原因の一端となってしまったことも頷けます。
自宅にやってきたスッポンモドキは自分で餌をとることはできませんし、水が汚れたからといってどこかよそへ行くこともできません。あなただけが一生の頼りなのです。
これはどのような動物にも言えることですが、お迎えしたならば、しっかりとその子の一生に寄り添って大切にしてあげてください。『病める時も、健やかなる時も』。